ホストがどっぷり惚れた女性の深イイ話♡“彼の愛”なぜ得た?

内藤みか 作家
更新日:2022-03-10 06:00
投稿日:2022-03-10 06:00
 ホストクラブのホストはイケメンが多く、髪型もファッションも最先端という人イメージです。それに加えて女性客を騙して貢がせるというあまり良くないイメージがありますが、そんなホストが本気で惚れた女性がいます。そのポイントはどこにあったのでしょう。

貢ぐ女性と売り上げの関係

 ホストクラブのホストは、女性客からの売り上げで生活しているので、高いシャンパンやボトルを入れてもらうことを目指しています。だから、高いボトルやシャンパンを入れて応援してくれる女性客はとても大切な存在です。

 女性客も、彼も応援したい一心で限界を超えて働き、そのお金を注ぎ込む人が。休みなく仕事をして、自分が欲しいものも買わずに、彼がナンバーワンになる夢を一緒に目指すのです。そこまでの献身的な行動の裏には、ホストへの恋心もあるかもしれません。これだけ払ったら彼は何をしてくれるだろうというご褒美への期待もあるでしょう。

出会いはマッチングアプリ

 一方、今回私が話を聞いたSさんは、新宿・歌舞伎町のホストクラブに一度も足を踏み入れたことがありません。けれど売り上げランキング上位のホストに溺愛され、彼の部屋で同棲しています。彼は毎日真面目に部屋に戻ってくるので、浮気をしているようには思えないということです。

 Sさんがどこでホストの彼と出会ったかというと、それは、マッチングアプリでした。

 マッチングアプリに登録しているホストは大勢いますが、プロフィール画像で店内にいる様子をアップしているなど、ホストだということを隠さず、営業を兼ねている人が多いといえるでしょう。

 しかし彼女が出会ったホストはペットの犬を抱っこしているごく普通のリラックスした姿だったのです。

自分を特別扱いしない人

 Sさんは最初、彼がホストだとは知らないまま会いました。おしゃれなので、ファッション関係の仕事をしている人だろうと勝手にそう思っていたのです。

 そして会ってから実はホストだと打ち明けられたので、営業だったのかと腹が立ったのだとか。

「私はお店には絶対に行かないよ」とはっきり伝えると、彼は「全然構わないし、店に来て欲しいわけじゃない」と営業を否定し、交際が進むと自分の部屋に招待してくれました。

 そこは女性っ気のない黒を基調としたシンプルな部屋で、何度も遊びに行っているうちに、彼は合鍵まで渡してくれたのです。

お嬢様育ちに憧れる

 そしてSさんの育ちの良さを知ると、彼の熱はさらに上がりました。名門女子校出身で、趣味がヴァイオリンという彼女のことを、彼はお嬢様だと感じたのです。

 そして「前々からお嬢様と付き合いたいと憧れていたけれど、自分には無理だと思っていた」と。

 最初こそ自分の家の財産を狙っているのかと疑った彼女ですが、何日経っても彼は店に飲みに来てとは言いません。

 それどころか「僕はあなたのご両親に交際を許してもらえるだろうか」と今後を心配しているので、やっと彼は本気なのかもと思うようになったそうです。

Sさんの自己分析 ホストから熱愛された3つのポイントは…

 ホストに熱愛された理由を、Sさんは「まず、アプリでただの男女として普通に出会ったこと、そして彼に遠慮せずに自分の意見を伝えたこと、あとは実際は大金持ちでもお嬢様でもないと思うんですけど、彼が私をお嬢様だと感じたこと」と分析します。

ホストの仕事を認める

 派手な世界にいる彼は毎日精神的に張り詰めているので、リラックスして過ごせるおっとりとした女性を求めていたのだとか。彼がオンとオフを上手に切り替えてSさんに接し、Sさんも「ホストは仕事でしているのだし、私は彼を信じてるので」と言い、仕事を辞めてほしいとは思っていないそうです。

 自分が頑張っている仕事を許してくれる女性だからこそ、彼は溺愛しているのでしょう。

 二人の絆は、お金を積んでも手に入らない貴重な宝物です。だからこそとても大切なものなのだということは、彼にはよくわかっているのでしょう。

 Sさんは「ホストと付き合うことになるとは思ってもいなかったけど、今後もありのままの彼を見ていきたい」と考えていますし、そんなSさんだからこそ溺愛されるのではないでしょうか。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


旦那LOVEが止まらない! 夫が好きすぎる妻の“暴走エピ”7選。トイレにもついて行く♡
 結婚後、夫への愛が増していく人はどれだけいるでしょうか? 今回は夫への愛が溢れすぎて、“好きすぎるあまりにしてしまう行...
恋バナ調査隊 2025-10-22 08:00 ラブ
「察して」じゃわからん! 妻に言いたい男の本音7選。お小遣い減額、母とバトル…夫からの切実なSOS
 今回、本音を語ってくれたのは、普段尻に敷かれている男性陣! 妻に逆らったり意見したりできない男性たちの“切実なお願い”...
恋バナ調査隊 2025-10-21 08:00 ラブ
妥協するんじゃなかった…! 後悔だらけの「結婚」失敗談。バツイチ女性の経験からの3つの助言
 結婚している女性を「羨ましい」「勝ち組」と思う人もいるでしょう。しかし、結婚相手に妥協し、後悔しながら生活している女性...
恋バナ調査隊 2025-10-20 08:00 ラブ
交際0日婚しちゃえ!→やっぱり無理でした。女たちが泣いた4つの失敗談。外見で選んだ私がバカだった
 交際ナシで結婚する0日婚って本当にうまくいくの…!? と疑問を感じる皆さん、お察しのように後悔するケースもあるようです...
恋バナ調査隊 2025-10-19 08:00 ラブ
「妊活代なんて出したくない」30代夫が“親に請求すべき”と主張するトンデモ理屈
「冷酷と激情のあいだvol.268〜女性編〜」では、5歳年下の夫が両家の親に“タカリ”をしているようで「幼稚」と感じてい...
並木まき 2025-10-18 11:45 ラブ
「偉そうな態度も不快です」老いた親に酒を“タカる”夫にゲンナリ。35歳姉さん女房の深い後悔
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-10-18 11:45 ラブ
「断るならバラすよ」マッチした男の“正体”に愕然。ときめきが地獄に変わった残酷な瞬間
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-10-17 11:45 ラブ
文系男子に一目惚れ♡→現実はだたのオタク!? 婚活女子が忘れらない“ドン引き”体験談3つ
 いまや恋活・婚活の主流となったマッチングアプリ。手軽に理想の相手と出会える一方で、合コンや友達の紹介などとの出会いとで...
恋バナ調査隊 2025-10-16 08:00 ラブ
「本当に好きなのか分からない」“別れ”を決める前のサイン、6つの判断基準を聞いてみた!
 長く交際していたり、ケンカが絶えなくなったりして、相手のことが好きかどうか分からなくなるときもあるはず。そんなときは別...
恋バナ調査隊 2025-10-15 08:00 ラブ
恋が終わる危険も!? 「とりあえずドライブデート」の落とし穴。沈黙、渋滞、迷子…帰りたくなった瞬間5つ
 会話を楽しみ、小旅行気分も味わえる「ドライブデート」。でも実は、ちょっとしたミスで失敗に繋がりやすいデートでもあるんで...
恋バナ調査隊 2025-10-14 08:00 ラブ
【漫画】「避妊しなくていいよ」女の悲しい言葉。一夜限りの男が返した“意外な一言”に救われた夜『できても、できなくても』#3
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...
「いいよ」連発は離婚のサイン? 夫婦関係が壊れる寸前の“危険ワード”6つ
 離婚を経験した男女に、離婚直前に飛び交っていたワードをうかがいました。ご夫婦の間で、これらのワードが口癖のようになって...
恋バナ調査隊 2025-10-13 08:00 ラブ
【漫画】「家には帰りたくない」クズ男との別れ…“魔王”と呼ばれるイケメンは何者?『できても、できなくても』#2
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...
「寄生虫としか思えない」47歳男性が“専業主婦 希望”を一蹴。更年期の妻を受け入れない複雑事情
「冷酷と激情のあいだvol.267〜女性編〜」では、仕事への活力が下がり、退職して専業主婦になりたい夏菜子さん(仮名)の...
並木まき 2025-10-11 11:45 ラブ
専業主婦になりたいのに…貯金ナシの44歳妻、夫が意地悪すぎると嘆き「結婚の“特権”ですよね?」
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-10-11 11:45 ラブ
【漫画】「あなたは不妊症です」婚約者も仕事も失って…私は女として“失格”なの?『できても、できなくても』#1
【『できても、できなくても』あらすじ】  「桃生翠さん…残念ですがあなたは不妊症です」――ブライダルチェックで発覚した...