新種「プレゼン合コン」で彼氏を作れる? 現場潜入レポート

しめサバ子 マルチポテンシャライトライター
更新日:2019-04-13 06:00
投稿日:2019-04-13 06:00
 春の訪れを感じさせる3月末日、東京・東池袋にて「プレゼン合コン」なる聞き慣れないイベントが開催されました。情報をキャッチした筆者は、“合コン業界に革命を起こすのでは?”との可能性を感じ、さっそく潜入してきました!

プレゼンとは?

 プレゼンテーションとは、広辞苑によると<提示。発表。特に、広告会社が広告主に対して行う宣伝計画の提案。プレゼン>の意。

 スクリーンやモニターに発表したい資料を映し出し、自らの意思や企画を説明して伝える――ドラマでよく見るアレです。

 このいかにもビジネスという手法と、恋愛とは果たしてどのようにマッチするのか?

 恋は理屈じゃない!というお言葉もございますが、プレゼンから始まる恋もあるのか?

 そんな思いが交錯する中、プレゼン合コンは始まりました。

プレゼン合コンって何?

 プレゼン合コンのイベントの概要は以下のようなもの。

【概要】

 売り込みたい商品があるとき、ビジネスマンは最も効果的に売り込むために、どんな手段を取るでしょうか。

 そう、「プレゼン」です。相手がその商品を買った方が良い理由や、商品の良さ、競合他社との比較などを、熱意たっぷりにアピールするでしょう。

 そして、相手は提示された情報を参考に、質疑応答も交えながら、買うかどうかを決めていきます。とても合理的です。効率がよく、ミスマッチも少ない。

 一方、合コンはどうでしょう?

 やれ、「サラダを取り分ける」「適切にお酒を勧める」とか「上手に相手を褒める」「さりげないボディタッチをする」など、得体の知れない“儀式”に気を取られ、“お互いを知る”という当初の目的からすると、かなり非効率であると言わざるをえません。

 だから、今回は「プレゼン合コン」! 参加者は全員、PowerPointなどのプレゼンテーションソフトで自分をアピールしたり、相手に求める条件をまとめた資料を作ってきて、プレゼンをしてもらいます。

 そして、プレゼン後の自由交流タイムで、気になった相手と話してください。

【ルール】

・男性5名、女性5名のプレゼン合コンとします。

・「合コン」と名がついていますが、どちらかというと「プレゼン」がメインです。お茶くらいは用意しておきますが、お酒などは出ません。(会場もオフィスです)

・参加者は一人5分のプレゼンテーションタイムを与えられます。

・5分間で、お好きにプレゼンしてください。「自分の良さ」「相手に求めるもの」などはもちろん、「異常な趣味」や「取扱注意事項」など、何でも盛り込んでOKです。

・会場にはプロジェクターと、大きなスクリーンがあります。このスクリーンの前で、プレゼン力をいかんなく発揮してください。

・プレゼンテーションタイムが終わったら、自由交流タイムになります。プレゼンを聞いて気になった人と話しましょう。

・気が合ったら各自連絡先などを交換してください。末永いお取引ができるといいですね。

どんな人が参加していたか?

 実際に参加していた方ですが、年齢は25〜35才。職業は、

男性:IT企業、学習塾経営、パーソナルトレーナー、学校の先生、etc…
女性:Webマーケティング会社、IT営業、管理栄養士、出版社、etc…

 みなさん、なかなか個性的な面々です。共通してるのは、仕事が好きでデキそうな方が多めの印象。

何これ? 面白い……

 さて、始まったプレゼン合コンですが、結論から言います。

 これ、絶対今すぐ導入した方が良いです。

 とにかく、メチャクチャ面白い。

個性的すぎるプレゼン続出

 自分のことはほぼ語らず、延々とコールドシャワー(冷水によるシャワー)をPDFの圧倒的ボリュームのテキストで熱く語るメンズがいたかと思えば、

 プレゼン中に熱が入り、ボディランゲージが次第に大きくなり、最終的には宝塚を完コピで歌って踊る女性がいたり。

 恋は病で不確かなものだから、確かなものは公的に認められた情報しかない、と運転免許証を公開する女性が続き、

 自己紹介のはずが、電車についてしか語らない男性が場を盛り上げます。

 ガチのプレゼンで「与件整理」から入る見事なビジネスプレゼンを駆使する美女がいれば、

 恋愛と投資の関係が似ているということで、決算説明会風なプレゼンをする起業家も。

 極めつきは、「男の魅力は男性力=精子の濃さだ」という持論を展開した男性。

 わざわざ6000円を払って精液検査を受けてきて、その圧倒的数値(妊娠に必要な基準値3900万個に対して約6億!)を開示。会場からは拍手がわき起こりました。

 非常にテンポよく、次々にキレの良いプレゼンが繰り広げられていきました。

参加者の声は?

 さて、肝心なのは「いいと思える相手」が実際にいたかどうか。

 プレゼン終了後、男女それぞれにヒアリングをしてみると、ナントみなさん、

「あの人と話してみたい」

 というお相手が100%の確率でいたようです。

 しかも、なんとなく話してみたいという感じではなく、「この人のこういう部分に興味を持った」とかなり明確に好きなポイントを言葉にできている感じでした。

プレゼン合コンの何がすごい?

 このプレゼン合コン、何がすごいかというとズバリ、

「相手を興味を持てるレベルまで知る」

 というプロセスがわずか5分でクリアされることなのです。

 通常の合コンは「空気を壊さない」暗黙のルールがあるため、当たり障りのない自己紹介しかせず、相手に興味があるかないかわからないまま、2時間の持ち時間終了パターンが多いと思います。

 しかし、「プレゼン」というフォーマットを導入するだけで、縦横無尽に個性的な自己アピールが連発。

 人を好きになるためには、まずその人の「個性」、すなわちその人じゃないとダメな理由を知る必要があると思いますが、プレゼン合コンはそんな場としてまさにピッタリと言えます。

 今回、プレゼン合コンは記念すべき第1回目ということですが、今後も開催予定はあるようです。

 ご興味ある方は、ぜひ次回参加をしてみて、素晴らしいプレゼンテーションを披露してみてくださいね。

しめサバ子
記事一覧
マルチポテンシャライトライター
主に恋愛・性に絡むネタを執筆。ライター業以外にも法務や税務、イベント企画、プログラミング、起業、ひいては寿司を握るなど、興味を持ったことに手当たり次第に挑む。休日はシメサバ作りをこよなく愛する。
X

関連キーワード

ラブ 新着一覧


“不幸な恋愛”が続く理由と特徴を考えてみた 経験に糸口あり
 ある程度の年齢になってくると、恋愛経験も増えてくるはず。しかし、それにも関わらず、いくつになっても今までの経験を活かす...
恋バナ調査隊 2022-05-02 06:00 ラブ
“バツが多い”男性との恋愛 離婚の原因以外に確認すべきこと
 3組に1組が離婚しているといわれる現代。年齢を重ねていくごとに、“バツ”ありの男性と出会うことは増えてくるでしょう。で...
恋バナ調査隊 2022-05-02 06:00 ラブ
「モテる女性」こその悩み…大変だと同情するか、嫉妬するか
 モテる女性を見て「私もあんな風にモテてみたい! と、羨ましく感じる人は多いでしょう。中には「あの子ばっかりモテてずるい...
恋バナ調査隊 2022-05-01 06:00 ラブ
「痔の薬よろしく」彼氏に誤送信LINE!終わったと思いきや…
 大好きな人の前では、いつでも可愛くいたいもの。でも、私たちの日常には、それを脅かす危険なツールがあります。  そう、...
恋バナ調査隊 2022-06-01 12:25 ラブ
交際4カ月でキスだけ 恋人と“性交渉ゼロ”34歳女性のモヤモヤ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-04-30 06:00 ラブ
「肉体関係は神聖なもの」頑なに恋人を抱かない36歳男の事情
「冷酷と激情のあいだvol.88〜女性編〜」では、恋人のヨウヘイさん(仮名・36歳)と、交際開始から一度もカラダの関係が...
並木まき 2022-04-30 06:00 ラブ
「おはよ、本日の足」夫ウケ狙ったのに撃沈!愛の傍迷惑LINE
 世間には「夫のことが大好きで仕方がない妻」も、たくさんいますよね。そんな女性は、LINEでも健気に夫ウケを狙ってあれこ...
「男は収入」お金目当てで結婚した女性のその後から学ぶこと
 あなたは、結婚相手に何を求めますか? アラサー・アラフォーになると、自分自身にも経済力がついてくるため、男性を「収入」...
恋バナ調査隊 2022-05-02 18:52 ラブ
ザワザワする!本気or遊び「告白なし」で付き合う男性の心理
 男性に告白されていないのに親密な関係になると、なんだかモヤモヤしてしまいますよね。本当は告白されてから付き合うのが理想...
恋バナ調査隊 2022-04-28 06:00 ラブ
本命の男が貴女から去る言動 能ある女性は爪を隠しています
 涼香(リョウカ)と言います。銀座で長らくお仕事をさせていただいています。といって、接客型のクラブではなく、カウンター越...
涼香 2022-04-28 06:00 ラブ
“結婚は考えてない”と言う彼 怒りを呑み込んだ35歳女性の例
「結婚は考えてない」。恋人にそんなことを言われてショックを受ける女性が最近増えているようです。このようなことを言われたら...
内藤みか 2022-04-28 06:00 ラブ
あれ? 彼氏が負担に感じる…前向きな対処法4つを試してみて
 恋愛中には、時に彼氏の存在を負担に感じてしまうことがありますよね。そう感じている時は、自分をごまかしてもつらくなるだけ...
恋バナ調査隊 2022-04-27 17:19 ラブ
恋愛モード復活! 彼氏欲しい…恋人ってどう作るんだっけ?
「学生時代はすぐに恋愛ができたけど、今は好きな人すら見つからない」と悩んでいる方も多いはず。彼氏がいない期間が長ければ長...
若林杏樹 2022-04-27 16:49 ラブ
W不倫に溺れ、別居した元妻から婚姻費月10万円を請求された
 ステップファミリー5年目になる会社員ライターひでまるです。大学卒業と同時に、当時付き合っていた彼女と結婚→当時の妻に2...
30代40代大人の恋愛「きっかけのハードル」を下げてみない?
 大人になって恋愛の経験値が上がっていくと、付き合いはじめる前に「この人とは合わなそう」「この人はやめておいたほうがいい...
恋バナ調査隊 2022-04-25 06:00 ラブ
「長い不倫」の終わらせ方 “無知”ほど怖いものはありません
 恋愛は自由なもの。しかし、相手が既婚者となれば話は変わってきます。「出会ったのが遅すぎただけ」なんてセリフは、ドラマで...
恋バナ調査隊 2022-06-01 12:34 ラブ