芳香剤じゃないよ!希少な「ブルーフレグランス」はコスパ抜群

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-03-30 06:00
投稿日:2022-03-30 06:00

雑学王もあまり知らない花

 ワタクシのお花屋さん仲間で、勝手に「ムダ雑学王」と呼んでいる男がおります。とにかく物知りで、何時何時どんなことを質問しても答えが返ってきますが、とりわけ、何のためにその知識を使うのか? という不思議な雑学において妙に詳しい男でございまして。

 たとえば、スマホにフライトレーダーのアプリを入れて、暇さえあれば空の状況を日々チェック。「今日は羽田上空が混み合っている」と意味がわからない情報をわざわざ教えてくれます。加えて、各ラジオ放送局の女子アナ情報や、キャビンアテンダント情報、はたまた「花の配達を楽にこなしちゃいけねーよ!」とわざわざ買い換えたマニュアル軽自動車の構造の素晴らしさなどなど……、全く興味のない話を毎日のように教えてくれるのでございます。

 そんなムダ雑学王の本職は花屋。当然、花にも詳しいはずですから、とある花について尋ねたところ、「あまりにも見たことない花の名前聞いたって、クルマの芳香剤の陳列棚しか思い浮かばないぜ」と申しておりました。ムダ雑学王をもってしても答えられない珍しい花の正体とは一体……。

 ということで、今回は希少品種は価値高し!「ブルーフレグランス」の解説でございます。

ブルーフレグランスってなんですか?

 スイトピーには一年草と宿恨タイプの2種類がございます。お花屋さんの店頭に並んでいる、きっとアナタもご存じの一般的なスイトピーは一年草で、切り花として色味が豊富で人気者。一方、宿根タイプのスイトピーは種類としてはまぁまぁございますが、一般的なスイトピーに比べると高価なため、お花屋さんの店頭で見ることは、なかなかないかもしれません。

「ブルーフラグランス」は名脇役!

 宿恨スイトピーのなかでも、宮崎県発の「ブルーフラグランス」はすこぶる希少品種。生産数も少なく高額なため、限られたお花屋さんにしか入荷の見込めないシロモノでございます。

 淡い紫で透明感のある小粒な花弁。一般的なスイトピーの甘い香りとは違う、優しい芳香。ハリのある茎からマメ科特有の葉と可愛らしいツルがクルンと生えております。

 お花だけでなく葉も茎もそしてツルも、全てが趣のあるアレンジに使用でき、捨てるところがほぼ無いというのも魅力の一つ。どんな色のお花とも相性がよく、アレンジメントを一段格上げしてくれる名脇役と呼ぶにふさわしい「ブルーフレグランス」を、“聞いたことあるけど見たことねぇな”とご存じないお花屋さんが多いという事実……。それが、希少品種「ブルーフレグランス」なのでございます。。。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


「クリスマスローズ」で究極のほっぽらかし園芸!怠け者でも花いっぱい♡
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋のある神奈川は地球温暖化の影響もあり、ここ近年の特徴は卒業式に桜咲くでしたが、今年は入学式...
人は「趣味が合わない相手」と恋に落ちることがある
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
結婚、出産、身分の違い…仲良かった友達に会いたくないのはダメな感情?
 学生時代を毎日一緒に過ごした親友。でも、年齢を重ねるに連れて「あんなに仲が良かった友達なのに、今ではもう会いたくない」...
かわいい“たまたま”が大集合!夕暮れの集会の議題はなあに?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
立ち止まっていても時間が進むのなら…
 立ち止まっていても時間が進むのなら、いっそのこと急がなくても良いのかも。  人は人、自分は自分。
「委ねる」は読めるかも? 「委しい、委せる」はなんて読むのかな
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
仕事帰り、ぶつかりおじさんのちかん被害に遭遇!?  私はどう対処すれば…
 先日、電車の中で「ぶつかりおじさん」に遭遇し、周囲に分からないような形で身体を触られました。あの時、自分はどんな対応を...
選ばなかった人生を歩む「もう1人の自分」と話してみたい
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
魅惑の“たまたま”の横から…モデル!? に立候補した茶トラ君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
“刺身のツマ”じゃございません! 存在感爆上がりの「かすみ草」最新事情
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋は、神奈川の片田舎にあります。  大企業の研究所が多数点在しているせいか、他民...
同僚A「昨夜、課長と歩いてました?」同僚B「私も見ました」って…。職場グループLINE公開処刑!!
 グループLINEは、仕事上でもとても便利な連絡ツールですが、時に意地の悪い人がいるのも現実…。  職場での公開処...
ギャラ飲み収入だけで年400万円の貯金達成!元キャバ嬢が浪費しないワケ
 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全...
【求む2期生!】頑張るシンママの収入UPをサポート☆応募して豪華プレゼントGET!
 日刊ゲンダイが運営する女性webメディア「コクハク」では、メディア制作に協力してくださる「コクハクリーダーズ第2期生」...
雪解けの水とハミングと。
 雪解けの水がすごい勢いで山からくだってくる。  流れの音に耳をすませば春の訪れを知る。  澄んだ空気を感じ...
ぽかぽか陽気♪ ノスタルジーな小道で見つけた“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「立ちんぼ女子」は売春行為や街娼を指すことばではなかった
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...