W不倫常習男“欲まみれ”の口説き文句 お互い様で大丈夫って?

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-04-06 06:00
投稿日:2022-04-06 06:00
 ダブル不倫によって家庭を壊してしまう人も、残念ながら少なくありません。はじまりは、“魔が差したほんの一瞬”であることも多く、それまでは不倫を否定していた人でも、なにかの拍子に不倫街道へ足を踏み入れてしまう例もあるようです。
 そんな“魔が差す一瞬”には、不倫願望が強い男性からの口説き文句が関係していることも……。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とするメンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫常習犯の男がダブル不倫に誘うときに使いがちな常套句をご紹介します。

1:「お互い様だから大丈夫」

 オーソドックスな不倫は、一方が既婚者で一方が独身であることが多いものの、ダブル不倫は双方が既婚者。そのため、これを逆手にとったかのような口説き文句を頻発する不倫男も多いのが実態です。

 不倫をためらう女性に対し「お互い結婚しているってことは、お互い様だから大丈夫でしょ?」などと言い出すわけです。

 何がどう「お互い様」で「大丈夫」なのか意味不明ではありますが、お互いに既婚者という対等な立場を引き合いにして、不倫への罪悪感が薄れるとでも言いたいのでしょうか。

2:「結婚なんて紙切れ1枚のことだよね?」

 結婚生活を続けていれば、いいことも悪いこともありますし、夫や妻に対して「やっぱり他人なんだな」と感じてしまうシーンにもぶつかるのが一般的。けれど、そういうなかでも入籍という“儀式”を経て法的に夫婦になっている重みは、あって当然です。

 ところが、不倫願望の強い男は「結婚なんて紙切れ1枚のこと」などと既婚である事実を軽んじる発言を繰り返し、さも「結婚と恋愛は別」とでも言いたげなモラルのなさを発揮します。

 不倫関係を始めるのにためらっている女性に「結婚しているっていっても、紙切れ上の話だし」と独自の屁理屈を展開して不倫街道へと手招きする男の様子は、冷静に考えるほど滑稽なものですが、本人には大真面目なのでしょう。

 それにしても、その“紙切れ”が結婚の重みそのものであるはずなのに、どうして不倫男というのは、ここまでトンチンカンな理屈を繰り出すのでしょうね?

3:「慰謝料は互いの家計で相殺できるはず」

 どんなにお互いに気持ちがあったとしても、不倫は不倫。互いに家庭がある以上、不倫関係を始めれば傷つく人の数も倍かそれ以上になります。

 理性がある人なら「自分達の身勝手によって、まわりを傷つけるわけにはいかない」と判断し、不倫には手を出さないもの。しかし不倫男は、双方に家庭があることすらも不倫へと招き入れる常套句に逆変換してしまうのです。

慰謝料が発生したとしても、両方の配偶者が請求することになれば、家計的には相殺じゃん?」とモラルのカケラもない言葉を平然と口にし、「だから、普通の不倫より気楽だよ」とばかりに不倫関係を迫るパターンも散見されるのです。

 実務上、仮にそうなったとしても、それぞれの家族や親族が苦しむのは明白ですし、そもそも慰謝料ありきで口説いているあたりに、尋常ではないモラルのなさが見え隠れしますよね。

  ◇  ◇  ◇

 結婚していることを軽く考え、感情だけで配偶者以外の人と関係を持とうとする不倫男は後を絶ちません。こんな口説き文句をぶつけてくる不倫男には、不快感を覚える女性も多いことでしょう。

 配偶者以外の人と恋愛をしたいほど家庭が冷めているのであれば、まずは別居なり離婚なりして自分の身辺をきれいにしてから次のお相手を探せばいいものの、不倫をするような男は、“その時その瞬間”の欲望を優先する人が多いようです。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「結婚ていいよ♡」クソバイスにイラッ。ジューンブライドの過剰な“幸せアピ”はやめて~!
 6月の花嫁=ジューンブライド。幸せになれるという言い伝えから、6月に結婚する人は多いですよね。でも浮かれすぎには要注意...
恋バナ調査隊 2025-06-03 06:00 ラブ
実は「シングルマザー」がモテるって本当? 僕たちが惹かれてしまった理由
 3組に1組は離婚しているとも言われる現代。子どもを抱えたまま離婚する「シングルマザー」も身近な存在となりました。実は「...
恋バナ調査隊 2025-06-03 06:00 ラブ
恋人とは「趣味が合わない」方がいい、ってマジすか? 5つの意見に納得…
「恋人とは趣味が合う方がいい」という意見はよく耳にしますが、「恋人とは趣味が合わない方がいい」と考える女性も案外多いのだ...
恋バナ調査隊 2025-06-02 06:00 ラブ
うわぁ…彼女に“激萎え”したLINE3選。そのお世話、裏目にでてるかもよ?
 付き合った当初と違う…と彼女の変化に不満を抱く男性は多い様子。中には「女として見られない」と、気持ちが冷めてしまう人も...
恋バナ調査隊 2025-06-01 06:00 ラブ
「俺は毎日もやしでいいのに」質素な生活を望む47歳夫。家事代行を頼む妻との結婚を後悔する毎日
「冷酷と激情のあいだvol.248〜女性編〜」では、家計に満足なお金を負担せず、家事への労力も渋る夫への妻・美幸さん(仮...
並木まき 2025-05-31 06:00 ラブ
「生活費は10万しかくれない」夫が“セコ過ぎる”と嘆く43歳妻。お金も家事も私ばかり…と不満が募る日々
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-05-31 06:00 ラブ
不倫はもうおしまい。女たちが最後の“さよならLINE”を送る瞬間
 大好きな男性とはお別れなんてしたくありませんよね。でも相手が既婚者だったらどうでしょうか? 今回は、既婚者の彼との最後...
恋バナ調査隊 2025-05-31 06:00 ラブ
【漫画】疑似結婚って何?ドS上司から提案された条件と、彼が“シンパパ”になったワケ『授かり疑似婚』#3
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
【漫画】ちょおえええ!シゴデキ上司「俺、奥さんいないよ」突然の“顎クイ”告白から…『授かり疑似婚』#2
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
【漫画】うっわ~女物の靴…弟に追い出された夜、ドSな上司との運命の歯車が回り始めた『授かり疑似婚』#1
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
「訴えられる…」女装子の妻に“レズビアン”関係がバレる? 不倫の終わりは略奪か、それとも #3
 菜々美さん(28歳ホステス/独身)はアフターで連れて行ってもらった女装バーで、女装が趣味の直樹さん(43歳エンターテイ...
蒼井凜花 2025-05-30 06:00 ラブ
梅宮アンナは大病を経験した“しびれ仲間”と再婚…「いたわり婚」がブームの予感
 梅宮アンナさんが52歳で電撃再婚されました。お相手とは出会って10日、乳がんの診断を受けたことを公表し、現在も治療を続...
内藤みか 2025-05-29 06:00 ラブ
早めに逃げて! モラハラ夫、3つの常套句。卑劣な行為は母親の影響か?
 倫理・道徳に反した嫌がらせを繰り返し、相手を精神的に追い詰める「モラハラ夫」。周囲から見れば「おかしい」と気が付くのに...
恋バナ調査隊 2025-05-29 06:00 ラブ
「対岸の家事」に共感。それでも私が“専業主婦”を選んだ3つの理由
 夫婦共働きが当たり前になってきている今の時代に、あえて専業主婦を選択する女性もいます。セレブならいざ知らず、物価高のご...
恋バナ調査隊 2025-05-29 06:00 ラブ
今すぐ離れて! 自己中男があなたから搾取する6つのこと。お金より大事なものを失うかも
 恋愛は人生を豊かにする要素の1つであるはず。マイナスになるような恋愛はしたくありませんよね。だとしたら、これら6タイプ...
恋バナ調査隊 2025-05-28 06:00 ラブ
なぜ? 親友の夫が襲来…彼女の「裏の顔」に愕然。まさか私が“使われてた”なんて!
 著名人が不倫で活動自粛するというニュースが相次ぐ昨今。そのせいか日常生活で「不倫」という言葉を聞くことが増えたと感じて...