柄本佑「イケメン問題」気付けばモテポジション確立の謎解き

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2022-04-03 06:00
投稿日:2022-04-03 06:00

柄本佑はイケメンなのか

 かねてからどうしたものかと悩んでいるのが柄本佑(35)イケメン問題です。この冬のドラマ「ドクターホワイト」(カンテレ/フジテレビ)でも、最終回、浜辺美波演じるヒロイン・白夜から「私は将貴さん(柄本の役名)が好きです。ラブです。キュンです」と告白されていました。

 そうなんです。気が付けばいつもモテポジションに納まっているのが柄本佑なのです。なんとも不思議なんですよね。

 で、もっと不思議なのは、最初、「柄本佑ってイケメンか??」などと疑問85%の目で見ていたのですが、だんだんと柄本が気になってきて、そうこうしているうちにイケメンに見えてきてしまうのです。

■朝ドラ「あさが来た」で全国区に

 柄本佑を全国区にしたのは、NHK朝ドラ「あさが来た」でしょうか。宮崎あおい演じるヒロインの姉の結婚相手・惣兵衛役で、無表情で何を考えているかわからない蛇のような目つきで、「白へびさん」という有難くないあだ名をつけられます。

 同じくこのドラマから人気が出たおディーンさまことディーン・フジオカとは正反対。爽やかな朝に不穏な空気を漂わせる嫌われもんの「白へびさん」でしたが、途中からまさかのキャラ替えでいい男に。その変貌ぶりに唖然。たしかな存在感を見せつけたのでした。

人気女優と“根こそぎ”共演

 主演した「心の傷を癒すということ」(NHK総合)では尾野真千子を妻にし、「知らなくていいコト」(日本テレビ)では吉高由里子の元カレ役、「天国と地獄~サイコな2人~」(TBS)では綾瀬はるかのヒモ役と、人気女優を根こそぎ手に入れています(あくまでも役柄ですが)。

 そういえば冬ドラマ「ミステリと言う勿れ」の第4話に記憶喪失の爆弾魔役でゲスト出演していましたが、菅田将暉演じる久能整とほぼ2人だけの会話が中心でしたが、ここでも、整と話しているうちに記憶が徐々に蘇ってくる表情が巧いと話題でした。

フジ月9→月10の「柄本佑祭り」

 月曜9時が「ミステリ~」で10時から「ドクターホワイト」ということで、「ミステリ~」のCMタイムにも「ドクターホワイト」の番宣がチラっと映り、SNSでも「同一人物とは思えない!」という声が殺到。この日は、多くの人が柄本の高い演技力に気付いたちょっとした「柄本佑祭り」となりました。

 ご存知の方も多いでしょうが、柄本佑の父は柄本明、母は角替和枝(2018年死去)、そして、弟が柄本時生という芸能ファミリーです。おまけに2012年、女優安藤サクラと結婚したことで、義父・奥田瑛二、義母・安藤和津、義妹・安藤桃子(映画監督)も家族に。歌舞伎俳優の家系図並みに豪華になりました。

なぜ柄本佑にイケメン役が来るのか

 話は佑に戻ります。なぜ、こうも彼にイケメン役が来るのか。最初はこんなふうに思っていました。それは弟、時生のせいではないか、と。時生があまりにもトリッキー(いい意味で)なお顔なので、兄が倍増しでイケメンに見えてしまうのではないか、と。

 それはあの高嶋兄弟にも言えます。兄・高嶋政宏もいまではSM好きの「変態」俳優として知られていますが、デビュー当時はイケメン俳優として、ヒロインの相手役を務めていました。現在、夕方に再放送しているNHK朝ドラ「純ちゃんの応援歌」でも山口智子の相手役を務めるほど。

 一方の弟・高嶋政伸のほうはといえば、「HOTEL」(TBS)の「姉さん、事件です」や「申し訳ございません」でおなじみ赤川一平役や、「ダブル・キッチン(TBS)で山口智子演じるヨメと、野際陽子(2017年死去)演じる姑の間で右往左往する息子など王道のラブストーリーというよりは、コメディタッチな作品への登板が多く、“いいひと”役のイメージがあります。

 山田邦子と一緒にバラエティ番組の司会をやっていたことも……。なんとなく弟はコメディ、兄は正統派というイメージが強く、兄がイケメン担当となったのかもしれません。

 最近では、お笑い兄弟コンビ「ミキ」も、お兄ちゃんの昴生があれなもんで、弟の亜星がイケメン呼ばわりされていますが、なんだか釈然としません。

弟・時生ベタ褒めの身長180cm超え

 で、柄本佑もそんなまやかしイケメンかと思っていたのですが、どうやらそうでは無さそうです。身長も184㎝と高く、ヒロインの横に立っても絵になるうえに、演じている時はイケメン度がさらにアップします。

 役を纏うことでイケメン度を変えることが出来る変幻自在イケメン、それが柄本佑。次はどんなイケメンぶりを見せてくれるのか、今から楽しみです。

【柄本佑(えもと・たすく)】
☆1986年12月16日生まれ。頭の回転が速いB型射手座
☆早稲田大学芸術学校卒、心の師は野原ひろし
☆直近の注目出演作は6月放送の主演ドラマ「空白を満たしなさい」(NHK)、映画「ハケンアニメ!」(5月20日公開)、「犬王」(初夏公開)など。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「ばけばけ」小谷の“謡曲”が上手すぎるのはなぜだ!? 勝手な行動、おサワにビシバシ鍛えてもらおう
 トキ(髙石あかり)と小谷(下川恭平)の約束の日が近づいていた。トキのあずかり知らぬところで、小谷の応援をすることになっ...
桧山珠美 2025-12-06 11:31 エンタメ
河合優実「24歳の結婚」で失うものはあるか? 池松壮亮とゴールインへまっしぐら
 11月27日発売のFRIDAYが、TBS系ドラマ「不適切にもほどがある!」(2024年1月期)でブレークし、今年度前期...
2025-12-05 17:03 エンタメ
授かり婚元乃木坂46松村沙友理の“勝ち組”感…彼氏選びとブリっ子キャラで女性ファン掴む
 元乃木坂46メンバーでタレントの「さゆりんご」こと松村沙友理(33)が12月3日、自身のインスタグラムで結婚と妊娠を発...
2025-12-05 17:03 エンタメ
原型は2017年の情報か? 浜崎あゆみ「豪邸売却デマ」分析で出てくる「拡散された理由」
 歌手の浜崎あゆみ(47)に、とんだ雑音だ。11月下旬、Xのとある投稿から、本人が東京・田園調布の自宅を《売りに出してい...
2025-12-05 17:03 エンタメ
夏帆×竹内涼真「じゃあ、あんたが作ってみろよ」が描くのは“自分感覚”で生きることの大切さ
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】  気がつけば12月。夏帆×竹内涼真「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系...
2025-12-04 17:03 エンタメ
目黒蓮が絶句!木村拓哉が「家族」を口にし始めたワケ…メリー氏の呪縛からの解放も
 アイドルが、結婚の話題に気を遣う時代はいつまで続くのか。俳優の木村拓哉(53)が11月16日の『有働Times』(テレ...
2025-12-04 17:03 エンタメ
AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?
 AKB48が大みそかのNHK紅白歌合戦に出場内定したと週刊文春が報じ、《神7の多くが出場》《『ヘビーローテーション』な...
2025-12-04 17:03 エンタメ
永野芽郁がばっさりショートにイメチェン再出発…二股不倫報道のその後、“フェミ彼女”に変身のこれから
 今年4月の週刊文春の報道で「二股不倫」疑惑を報じられ、芸能界の第一線から遠ざかっていた永野芽郁(26)の久々のメディア...
2025-12-04 17:03 エンタメ
松本人志は“面白さ”だけで逆転できるのか。「DOWNTOWN+」に見るお笑い界の行く末
 女性関係のトラブルにより活動を休止していたダウンタウン・松本人志さんが約2年ぶりに復帰した。独自の配信サービス「DOW...
帽子田 2025-12-04 11:45 エンタメ
中山美穂さん訃報から1年…「ファンの集い」で献杯&挨拶の“プロファン”が語る「あの瞬間」
 昨年12月6日、俳優で歌手の中山美穂さんが54歳で亡くなり、突然の訃報に全国のファンが哀しみに包まれた。今年4月22日...
2025-12-03 17:03 エンタメ
TBS山本恵里伽アナの“炎上常連化”に同情の一方で…局アナに向けられる政治的発言の圧倒的批判
 TBSの山本恵里伽アナウンサー(32)の度重なる政治発言が波紋を広げている。11月29日放送の「報道特集」では、高市早...
2025-12-03 17:03 エンタメ
のん事務所退所から10年…いよいよ近づく民放連ドラ主演で返り咲きの道
 女優のん(32)が主演を務めるドラマ「MISS KING/ミス・キング」がインターネットテレビ局のABEMAで配信され...
2025-12-03 17:03 エンタメ
原千晶アナ骨折で「俺が知ってる人と違う」の反応が続々 同姓同名ならではの混乱であぶり出された“追えてない人たち”
 セント・フォース所属のフリーアナ、原千晶(36)の“負傷”が世間を騒がせている。TBSは12月1日、情報番組「THE ...
2025-12-03 17:03 エンタメ
「ばけばけ」今日も不憫な錦織(吉沢亮)、3人の絶妙な“間”に笑った。演技派たちから生まれるコメディ
 松江の寒さに風邪を引いてしまったヘブン(トミー・バストウ)。ヘブンの回復を祈り必死に看病するトキ(髙石あかり)のもとに...
桧山珠美 2025-12-03 12:33 エンタメ
「国分太一会見」で見えた本人のウイークポイントと日テレが貫く“ダンマリ戦法”の限界
「数日間の間にすべてを失いました」――11月26日、東京・霞が関の司法記者クラブで元TOKIOの国分太一(51)は力なく...
2025-12-02 17:03 エンタメ
有馬記念は…「ザ・ロイヤルファミリー」最終章も上昇 妻夫木聡“泣き”の演技でラスト追い上げにムチ!
 妻夫木聡(44=写真)主演の「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS=日曜夜9時)が、11月30日放送回から“最終章”に突入...
2025-12-02 17:03 エンタメ