結婚10年目で発覚!“鬼嫁”と吹聴する夫に不信感が募る38歳妻

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-04-09 06:00
投稿日:2022-04-09 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷”“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

人並みの夫婦だと思っていたのに

 38歳の夏奈子さん(仮名)は、3歳年上の夫・トシキさん(仮名)と結婚10年目を迎えました。ふたりのあいだには、中学生の子どもがひとり。夫婦仲は決してラブラブとは言えないものの、夏奈子さんいわく「まぁ、それなりに人並みの夫婦だと思っていた」そうです。

 しかし、つい最近になって外では夫が、何年間にもわたって妻のことを「鬼嫁」だと吹聴していたことが発覚。このことを機に夏奈子さんからトシキさんへの信頼は音を立てるように崩れ、さらには夫への愛情や敬意すらも失われたとのこと……。

トロいと思っていた夫の裏の顔に不信感

「本人がここに居ないから言えますけど、夫はぬぼーーっとした性格の人なんです。いわゆる“トロい”っていう部類です。これという取り柄もないし、特技もなし。趣味もなければセンスのいい会話もできない。

 え? なんで結婚したんですかって? 結婚に対して“安定”を求めたからですよ。結婚前に私が付き合っていた元カレは、とにかく生活が派手な人で浮気もしていたので、結婚するなら、おとなしくてぼーっとしたタイプがいいなと思っていたところに夫と知り合いました。

 そんな夫が、結婚以降ずっと私のことを“鬼嫁”と言いふらしていたとわかり、怒りが収まりません」

 結婚後もよく言えば「穏やか」、悪く言えば「刺激が何ひとつない」生活を続けてきたと夏奈子さん。子どもが健やかに成長し、俗に言う“人並み”の生活ができればいいと考えてきたと言います。

 しかし何年にもわたり自分の悪口を第三者に言いふらしていたという夫の素行を知り、今は不信感しか募らないと怒りをあらわにします。

確かにチャキチャキ系の性格だけど…

「何のために、よその人に妻の悪口を言っているのか、意味がわかりません。鬼嫁だと言うのは夫の勝手ですけど、こっちはそれなりにきちんと家事もこなしていますし、鬼嫁だと言われる筋合いはないと思っています。

 もともと気弱そうに見える夫が私のことを“鬼嫁”と言えば、その話を聞いた人はきっと私を鬼嫁だと思うんでしょうね。ほら、私はどちらかと言うと性格はチャキチャキ系ですし、見た目も強そうだと思いますし。でも、だから余計に腹が立つんですよ。夫が何かを企んで、私を鬼嫁呼ばわりしているんじゃないかなって」

 夫の周囲にいる人たちと夏奈子さんとの接点はないものの、SNSなどで夫の知り合いが自分を検索して、“この人が鬼嫁なのか……”と思われていると思うと「しんどい」と感じるそう。なぜ、夫なのに妻の悪口を何年も言い続けるのか、妻としての立場から理解に苦しんでいます。

理由によっては別居も視野に

「夫にはっきり直談判したこともありますが、明確な返事は返ってきませんでしたね。なんせウチの夫は、ぬぼーーっとしたタイプなので。こういう話をしても、のらりくらりとかわされるだけです。何の目的があって、私のことを他所に悪く言っているのか……、理由がわかればスッキリするのかなとは思っています」

 日に日に夫への不信感を募らせている夏奈子さんは、夫が自分を悪く言っている理由次第では、別居など夫婦関係の終了も視野に入れているとのこと……。

 ではいったい夫はなぜ、最愛の女性であるはずの妻を第三者に対して悪く言うのでしょうか。実はそこには切実な事情が隠れていました。次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


“ダメ男製造機”女性の特徴7つ。どんな原因が? 男運の悪さを嘆く前にチェックしたい
「私は男運が悪い…」と嘆く女性の中には、男をダメにする“ダメ男製造機”が存在している場合も…。そんな女性は、自分の行動や...
恋バナ調査隊 2025-02-03 06:00 ラブ
パパ友がちらつかせる「好意」のサイン8つ。“ほぼ確”で女性としてロックオンされている質問は?
 子ども同士の繋がりで広がるママ友パパ友の世界。ですが、単なる友達ではなく“異性”として気になったり好きになったりするケ...
恋バナ調査隊 2025-02-03 06:00 ラブ
「被害者ヅラ? どうぞ一人で生きていって」実父の妻へのセクハラ疑惑をスルーする47歳男の事情
「冷酷と激情のあいだvol.231〜女性編〜」では、夫の父親、つまり義父からセクハラまがいの行動を繰り返されている真里さ...
並木まき 2025-02-01 06:00 ラブ
「義父の私を見る目が妙なんです…」セクハラめいた言動に離婚を考える42歳バリキャリ女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-02-01 06:00 ラブ
寂しくないの? 長続きする不倫カップルのLINEをチラ見してみた。暗号、トーク非表示、ルール徹底…
「彼とずっと一緒にいたい」と思いながら、既婚男性と関係を持っている女性は必見! 今回は、長続きしている不倫カップルのLI...
恋バナ調査隊 2025-02-01 06:00 ラブ
子なし夫婦の「終活」ポイント4つと注意点。不安とリスクを減らす老後のために準備しておきたい
 子なし夫婦にとって大きな不安となるのが、死後に向けた終活です。不安なく安心して老後を過ごせるように、一つずつ課題をクリ...
恋バナ調査隊 2025-01-31 06:00 ラブ
好きぴと話したいけど話題がない時のLINE3選。コミュ力不安を解消する鉄板テクとは?
 好きな男性とLINEを交換したはいいものの、どんな内容を送っていいのかわからず、なかなか仲良くなれない…。  そ...
恋バナ調査隊 2025-01-31 06:00 ラブ
愛情を“悪用”された適齢期女性2人のケース。彼にお金を渡す前に「絶対チェックすべきこと」とは?
 世間では高齢者の詐欺被害がニュースになりがちですが、実は少なくない女性たちが、男性にお金を渡した後で連絡が取れなくなっ...
内藤みか 2025-01-30 06:00 ラブ
仲良し夫婦が電撃離婚する4つの理由。ラブラブから突然変異するものなのか?
 一見、仲良し夫婦がなんの前触れもなく離婚すると、周囲はとても驚きますよね。でも実は今、こういったケースが増えているよう...
2025-01-30 06:00 ラブ
モテるでしょうね! 思わず納得した凄腕LINE3選。褒め上手は愛され上手の近道か?
 モテる女性とLINEを交換した男性たち。実際にやりとりをしてみて「こりゃモテるはずだわ!」と納得した場面を見せてもらい...
恋バナ調査隊 2025-01-30 06:00 ラブ
婚活で譲れない条件4つ…身の程を知った上で高望みでもない。ただ急ぐあまり、見逃さないで
「身の程を知れ」、「高望みするな」。婚活をしているととにかく「理想を高く掲げてはいけない」と言われますよね。もちろん自分...
恋バナ調査隊 2025-01-29 06:00 ラブ
夫に隠していることの一つや二つ…? 夫婦であっても隠したくなる8つの話
 夫婦だからといってすべてオープンに話すわけではないでしょう。特に自分が不利になること、夫に知られたらマズいことは、たと...
恋バナ調査隊 2025-01-29 06:00 ラブ
「夫よ、当たり前と思わないで!」妻たちが抱える不満6選。いくつ共感できますか?
 今回は「夫よ、当たり前と思わないで!」という妻たちの悲鳴に近い不満を集めました。あなたにはどんな不満がありますか? き...
恋バナ調査隊 2025-01-28 06:00 ラブ
不倫経験者の男性を彼氏にする4つのリスク。それでも交際継続を見極めるポイントは?
 気になっている彼、あるいはすでに付き合っている彼が不倫経験者なら、この先のリスクを覚悟しておくべきかもしれません。リス...
恋バナ調査隊 2025-01-27 06:00 ラブ
「俺の体に悪いものは入れたくない」姉の占いで“すべて”を決める45歳男性、シスコン疑惑を否定するが…
「冷酷と激情のあいだvol.230〜女性編〜」では、結婚前提で同棲中の恋人・ヨウジさん(45歳・仮名)がベッドインの日程...
並木まき 2025-01-25 06:00 ラブ