不倫サレ離婚した男の告白「深い傷は7年経っても消えない」

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-07-03 19:51
投稿日:2022-04-19 06:00
 ステップファミリー5年目になる会社員ライターひでまるです。大学卒業と同時に、当時付き合っていた彼女と結婚→当時の妻に2回も不倫(しかも同一人物)され離婚→その後シングルマザーの「tumugi」と出会い、再婚。今では3人目の子どもが誕生し、5人家族で暮らすアラフォーです。
 不倫サレ離婚&ステップファミリーとなった僕が経験してきた問題は「お金」です。本連載は当時を振り返りながら、tumugiとともに実体験に基づく「離婚・再婚のリアル」をお伝えします。

8年連れ添ってきた妻に、疑いの眼差しを向けた日

 前妻はどちらかというと控えめで大人しい性格、普段から化粧もあまりしない、いわゆる『地味子』といわれるタイプの女性でした。のほほんと生活していた僕は、そんな彼女がまさか浮気をするなど、まったく想像もしていなかったのでした……。

 転機が訪れたのは、3歳の娘が保育園に通うようになり、それに合わせて妻も働き始め、ちょうど1年が経過しようとしていたタイミングです。

 共働きとなった我が家は、妻が17時頃に帰宅してその後家事を、僕が20時頃に帰宅し疲れ切った心と体を娘との短い触れ合いの時間で癒す、という生活サイクルでした。

 基本的に夕食後に外出することはなかったのですが、その時期から妻が頻繁に夜外に出歩くようになりました。最初は特段気にしていなかったのですが、あまりに連日外出するため行き先を尋ねてみると、家の近くの『ドン・キホーテ』に行っているとのこと。しかも普段していないメイクまでバッチリ決めて。

(ドン・キホーテのラインナップって、そんなに頻繁に変わるっけ……?)

(JKがすっぴん&ジャージで行くところに、がちがちメイク……?)

 妻の行動に不審な点を感じ、生涯で初めて「人の携帯を覗いてみよう」と決心し、その結果パンドラの箱を開けることになるのです。

妻のスマホパスワード、知らぬ間に変更されていた

 妻と子供が寝静まった夜、意を決して妻の携帯を手に取りました。妻のパスワードを把握していたので、高鳴る胸の鼓動を抑えるように、ゆっくりと4桁の認証コードを入力したのでした。

(開かない……)

 ロックされたまま光る携帯の画面を見つめ、茫然。そしてこの時、心の中の疑念は確信へと変わったのでした。

 はやる気持ちがありながらも、当時の僕は冷静でした。数日間機会を伺い、妻がようやく1日の仕事と家事を終え、ロータイプのソファに座りゆっくりしようと携帯に手に掛けロックを解除するまさにその瞬間を、気配を殺し背後に佇み、ガラス扉越しから盗み見ることで、パンドラの箱の鍵を手に入れたのでした。

 あの場面を傍から見ることがあれば、さもドロドロした昼ドラの1シーンのような、恐ろしい光景だったことでしょう。

 こうして無事パスワードを手に入れ、妻と子供が寝静まった金曜の夜、再び妻の携帯に手を伸ばしました。あっさり開くロック画面。ドクンドクンと気持ち悪いほど高鳴る鼓動を抑えることも出来ず、迷うことなくLINEのトーク画面へと指を走らせると、そこにはどうしようもなく卑猥で生々しい現実があったのでした。

僅かな望みが消えた瞬間

 同僚との情事まで赤裸々に書かれたLINEを見た僕は、それでも心のどこかで抱いていた僅かな望みを断ち切られ、激しい動揺と混乱に苛まれました。

 目の前の事実を何とか理解しようとする自分と、決して受け入れることができない自分とが心の中で激しくぶつかり合い、携帯を握る手は小刻みに震え、全身は寒気を感じ、行き場のなくなった感情は無意識に涙としてこぼれました。

 その後しばらく茫然自失と気の動転を繰り返し、感情の波に耐え切れなくなり、LINEのトーク画面を証拠として保存することもなく携帯を元の場所に戻して、眠りに落ちたのでした。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

ラブ 新着一覧


彼と2人きりなのに手を出してもらえない。問いただすと衝撃の告白が…
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。20代でハマったメタル音楽のオフ会で知り合った遠い北の地...
mirae.(みれ) 2024-10-08 11:45 ラブ
「また敏腕弁護士を雇えばいいっしょ」ドロ沼離婚した53歳男性。それでも10歳下恋人との再婚に軽いノリ
「冷酷と激情のあいだvol.205〜女性編〜」では、婚活の場で出会った恋人がサイコパスまたはモラハラ気質なのではないかと...
並木まき 2024-08-17 09:07 ラブ
ゆるっと婚活で射止めた彼氏はサイコパス“ほぼ確”案件。ビビりながらも43歳女が別れないワケ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-07-27 06:00 ラブ
不倫相手からのマウントを経験した4人の妻たち キスマ、高額プレ…慰謝料がっつりとったろか?
 人の旦那に手を出す不倫女は、常識はずれな面を持ち合わせているもの。不倫するだけでは満足せず、奥様にマウントをとる女性も...
恋バナ調査隊 2024-07-27 06:00 ラブ
送別会、花火大会…夏の思い出“ワンナイト”4選。アラフォーとて現役♡
  解放的な気分になる夏は“ワンナイト”の季節。ひと晩限りの関係を楽しむのは、なにも若い女性に限ったことではありません。...
恋バナ調査隊 2024-07-26 06:00 ラブ
マチアプに“借金男子”が増殖中!生活苦を訴え、カネを無心。助けを求められたら即すべきことは…
 マッチングアプリで近ごろ見かけるのが「借金男子」です。支払いが大変なので、支援してくれる女性いませんか、と呼びかけてい...
内藤みか 2024-07-25 06:00 ラブ
夫婦喧嘩は“自ら折れる”で片付ける!賢い妻は謝罪感謝をポチってハイ終了
 夫婦喧嘩をする時、自分から折れるのは悔しいと感じてしまいがち…。  でも実は、夫婦喧嘩は自ら謝ったほうが問題は解...
恋バナ調査隊 2024-07-24 06:00 ラブ
「レス離婚」は夫に慰謝料請求可能?弁護士に相談したら意外な答えが…
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  実は先日...
豆木メイ 2024-07-23 06:00 ラブ
封筒の中からオンナの毛髪が…もう恋愛したくない! ゾッとした体験談4選
 あなたは、恋愛で怖い思いをした経験があるでしょうか?  今回は、女性たちに“ゾッとした体験談”について話してもらいま...
恋バナ調査隊 2024-07-22 06:00 ラブ
すべてクロ!夫の不倫を見抜いた 探偵級妻たちの鋭すぎる「女の勘」5選
「ん? なんか怪しい…」、そんな女の勘は意外と当たるもの。実際に夫の不倫を、女の勘によって見抜いた女性たちがたくさん存在...
恋バナ調査隊 2024-07-21 06:00 ラブ
婚活市場で「尊敬婚」が増加中。男性に選ばれる女性は若さよりも収入?
 近年、「尊敬婚」が非常に増えています。以前の多くの男性の価値観は、若くて気立ての良い女性を好み、「夫を支える良き妻」が...
植草美幸 2024-10-24 14:23 ラブ
「妻とはマジで離婚」自分の親への非礼に我慢しバカにされ続けた41歳男
「冷酷と激情のあいだvol.204〜女性編〜」では、結婚12年目にして、レスを理由に夫から離婚を突きつけられた妻・絢音さ...
並木まき 2024-08-17 09:04 ラブ
「もう限界だ」レスを理由に夫から離婚届を突きつけられた41歳女の画策
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-07-20 06:00 ラブ
夜職彼氏との付き合い方「虎の巻」全方位モテ男を骨抜きに♡
「付き合い始めた彼氏が夜職で、女性との接点が多くて不安…」「彼にとって、お客様とは違う特別な女性になるにはどうすればいい...
恋バナ調査隊 2024-07-19 06:00 ラブ
暑すぎる…!彼氏との幸せ気分をぶち壊す「夏の失敗デートスポット」4選
 いや日本の夏、暑すぎ〜(泣)! 最近は朝からクーラーつけないと滝汗かいちゃう毎日で、彼氏とのあまあまデートにも支障を来...
恋バナ調査隊 2024-07-19 06:00 ラブ
『バチェロレッテ・ジャパン』S3“本当”の楽しみ方 偏差値高めな人の“頭で恋する恋愛学”が詰まっている!
 恋愛リアリティー番組『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3(Amazon Prime Video)が、今まで観たことが...
内藤みか 2024-07-18 06:00 ラブ