山Pのイメージにはなかった「正直不動産」
「正直不動産」(NHK総合)の山下智久(37)を見ていて、山Pもずいぶん丸くなったなあと思う。
山P演じる主人公の永瀬財地(ながせさいち)は常に成績トップを走る不動産屋の営業マン。平気で嘘をついて契約にこぎつける悪魔のような男で、“ライヤー永瀬”と呼ばれている。
そんな永瀬が、ある時、建設予定地にあった祠(ほこら)を破壊。以来、嘘をつこうとすると、どこからともなく風が吹き、嘘がつけない体になってしまう。収入は激減、家賃と車のローンが払えなくなり、夜景が一望に見渡せる都心の高層マンションも高級外車も手放し、アパートに引っ越すハメに……。
人生最大のピンチを迎えた永瀬、自分と向き合い、これまでの仕事のやり方を見直し、正直を武器に、営業トップに返り咲くため奮闘するというお話。風が吹いてくると自分の意思とは関係なく、物件のマイナス点や、借主には不利な契約条件などを一気呵成に喋ってしまう演出がコミカルタッチで、これまでの山Pのイメージにはなかっただけに新鮮です。
木下ほうかが降板した“いわくつき”のドラマだけど…
そもそも、このドラマって、課長役で出演していた木下ほうか(58)が例の一件で降板。出演場面をすべてカットして放送することになったいわくつき物件。せっかくの主演ドラマに水を差され、ヘソを曲げてもいいのに、山Pったら番宣で出演した「土曜スタジオパーク」でも笑顔でサービストーク。自身は嘘がつけないとして、昔、某好き嫌いをあてる番組(「食わず嫌い」?)で4回出て全部1回目で当てられた、というエピソードを披露するなど、終始、和やかな雰囲気で、山P、いいやつじゃん、と思いました。
ちょっと前に、ネットで、「正直不動産」の番宣で地方ロケのオファーを「僕が行く必要あります?」と山Pが拒否した、というのを見ましたが、あれはなんだったんでしょう。山Pがいい人だというのはあのガーシーも保証済み。綾野剛や城田優が砲撃されるなか、山Pだけは褒められているってある意味すごいが!?
山崎努出演エピでわかる山Pのお人柄
ガーシーはともかく、今回のドラマのエピソードで一番いいなあと思ったのは、ベテラン俳優の山崎努(85)が、山Pのドラマならと、出演してくれたというやつ。山崎と山Pは「クロサギ」「最高の人生の終わり方~エンディングプランナー~」で共演した仲。あのいかにも頑固そうな山崎に信頼されているというだけで、山Pの人柄がわかるというものです。
ところで、山Pといえば語学が達者なことでもおなじみです。その昔、日本テレビで「山下智久・ルート66~たった一人のアメリカ」(2012年放送)というドキュメンタリーをやって、現地の人たちと会話したり、コミュニケーションをとる素の姿は、ドラマの役を背負っているときよりもよっぽど魅力的でした。
日本語だとボソッと喋るのに、英語は堂々と喋るのも不思議。前世はアメリカ人だったのかもしれません。ちなみに、山Pというのは、現ジャニーズ事務所副社長・滝沢秀明さま命名によるものだそうです。
高学歴ジャニタレのはしり
昨今のジャニーズといえば、Snow Man阿部亮平(上智大学大学院理工学研究科修了)や、Sexy Zoneの中島健人(明治学院大学社会学部卒)、Hey! Say! JUMP!伊野尾慧(明治大学理工学部建築学科卒)、櫻井翔(慶應義塾大学経済学部)など、大卒も増えてきましたが、そのはしりともいえるのが山Pで、アイドル業をしながら明治大学に通い、無事卒業した頑張り屋さん。
ジャニーズ初のハリウッド俳優山Pは見た目も中身も純度100%イケメンってことで。
【山下智久(やました・ともひさ)】
☆1985年4月9日生まれ。一度やると決めたらなんと言われようと着実にやるA型牡羊座の男。
☆元グラドルで鳩山邦夫氏の元秘書だった妹・山下莉奈さんのInstagramフォロワーは2.7万人。
☆直近の注目出演作はハリウッド映画「ザ・マン・フロム・トロント」(全米今夏公開)。
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