パートナーにすべきは「優しい男」か「話し合える男」か?

しめサバ子 マルチポテンシャライトライター
更新日:2019-10-24 20:54
投稿日:2019-04-29 06:00
 優しい人――。これ、パートナーに求める極めて大事な条件ですよね? 優しい人がいい、という点では誰も異論はないと思います。しかし、実際に結婚している人たちに聞いてみると、口をそろえて言うのは「優しさ」よりも「話し合える」ことの方が大事だということ。一体なぜなのか、探ってみました。

そもそも「話し合える」ってどういうこと?

 さて、具体的に「話し合える」とはどういうことなのか、考えてみましょう。

 ここで言う「話し合う」とは、相手の話をよく聞いたり共感してあげるといったことだけではなく、問題についてきちんと会話をしながら、一緒に解決していくことができることを指します。

 話し合いのタイプには、次の4つに分けられますが、ここでは「対話」と「議論」がこれに該当します。

1. 雑談(chat)

 気楽な「おしゃべり」であり、何を話すかは事前に決まっていないことが多いです。

 その目的は「暇つぶし」や「相手のことを知る/理解を深める」ことで、話す内容そのものはさほど重要ではありません。

2. 対話(dialogue)

 ある論点について、お互いの情報や捉え方を話し合うことです。

 対話の目的は「情報を共有したい」「自分の考えを伝えたい」、そして「相手の情報や考え方を知りたい」というものであり、情報や考えの「共有」を重要視します。

 基本的に、相手の考えに対する批判や否定は行いません。

 相手が自分と違う考えを持っていたとしても「それはおかしい/違う」でなく、「なんでそう思う?」と質問するような流れになります。

3. 議論(discussion)

 対話と同様、ある論点について話し合うことになりますが、対話との違いは、その目的が情報や考え方の「共有」だけでなく、解決策や方針を「決定」することをゴールとしていることです。

 自分の考えが相手の考えよりも正当性があると思えば、相手の考えを「批判」することも許されますが、「相手を論破することが目的ではない」点が重要。

 したがって、相手の人格や考え方などを「否定」することはNGであり、建設的に「批判」することがキーになります。感情的にならないのもポイントですね。

4. 論争(argument)

 3の議論との根本的な違いは、目的が「相手を論破する」点にあることです。要は、口喧嘩ですね。

 自分が相手より優位に立つことを目的としているため、論点をずらしたり、自分の都合の悪い部分を隠したりします。パートナー間の論争は、どっちが勝っても後味の悪いものになります。

 日本人は議論が下手と言われているため、話し合いをするとどちらかが感情的になり、4の「論争」になりがちです。

 パートナー間においては、2の対話と3の議論こそが「話し合う」ことである、ということをまずはご理解ください。

しめサバ子
記事一覧
マルチポテンシャライトライター
主に恋愛・性に絡むネタを執筆。ライター業以外にも法務や税務、イベント企画、プログラミング、起業、ひいては寿司を握るなど、興味を持ったことに手当たり次第に挑む。休日はシメサバ作りをこよなく愛する。
X

ラブ 新着一覧


男が「連絡先交換」を断る6つの事情とホンネ。脈なしとは限らない?
「気になる彼と仲良くなりたくて連絡先を聞いたのに断られた」なんて出来事があったら、脈なしに感じるでしょう。その場合、諦め...
恋バナ調査隊 2025-06-06 06:00 ラブ
金持ち男と結婚できる女と「できない女」の決定的な違い。アラフォーでも高収入を射止める方法はある
 お金持ちの男性を10人以上の女性で奪い合うPrime Video(プライムビデオ)の人気恋愛リアリティー番組『バチェラ...
内藤みか 2025-06-05 06:00 ラブ
えぇ…夫の「悪気ない一言」で怒りMAX! 妻の私がイラッとした瞬間
 「妻の地雷がどこにあるのか分からない…」なんて男性も多いかもしれません。そこで今回は“夫のイライラする一言”を集めてみ...
恋バナ調査隊 2025-06-05 06:00 ラブ
妻の“夫下げ”発言に泣く男たち。「臭い」「黙ってて」って酷くない? 無意識で放つ一言にご用心
 思わず言ってしまう夫の愚痴。ですが、夫側にも言い分はあるのかも? そこで妻のどのような一言にイライラするか男性陣に聞い...
恋バナ調査隊 2025-06-04 06:00 ラブ
ヒカルに梅宮アンナ…短い交際→結婚のメリットは? 堀北真希ら「0日婚」で成功する夫婦の共通点
 タレントの梅宮アンナ(52)が5月27日に自身のインスタグラムを更新。アートディレクターの世継恭規(よつぎ・やすのり)...
令和ですよ?「女は従順で」という呪縛。時代錯誤な男性と“自分を責めてしまう”女性に伝えたいこと
 夫婦の在り方などテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。 「主張の強い女は可愛げがないから抱きたいと思...
豆木メイ 2025-06-03 06:00 ラブ
「結婚ていいよ♡」クソバイスにイラッ。ジューンブライドの過剰な“幸せアピ”はやめて~!
 6月の花嫁=ジューンブライド。幸せになれるという言い伝えから、6月に結婚する人は多いですよね。でも浮かれすぎには要注意...
恋バナ調査隊 2025-06-03 06:00 ラブ
実は「シングルマザー」がモテるって本当? 僕たちが惹かれてしまった理由
 3組に1組は離婚しているとも言われる現代。子どもを抱えたまま離婚する「シングルマザー」も身近な存在となりました。実は「...
恋バナ調査隊 2025-06-03 06:00 ラブ
恋人とは「趣味が合わない」方がいい、ってマジすか? 5つの意見に納得…
「恋人とは趣味が合う方がいい」という意見はよく耳にしますが、「恋人とは趣味が合わない方がいい」と考える女性も案外多いのだ...
恋バナ調査隊 2025-06-02 06:00 ラブ
うわぁ…彼女に“激萎え”したLINE3選。そのお世話、裏目にでてるかもよ?
 付き合った当初と違う…と彼女の変化に不満を抱く男性は多い様子。中には「女として見られない」と、気持ちが冷めてしまう人も...
恋バナ調査隊 2025-06-01 06:00 ラブ
「俺は毎日もやしでいいのに」質素な生活を望む47歳夫。家事代行を頼む妻との結婚を後悔する毎日
「冷酷と激情のあいだvol.248〜女性編〜」では、家計に満足なお金を負担せず、家事への労力も渋る夫への妻・美幸さん(仮...
並木まき 2025-05-31 06:00 ラブ
「生活費は10万しかくれない」夫が“セコ過ぎる”と嘆く43歳妻。お金も家事も私ばかり…と不満が募る日々
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-05-31 06:00 ラブ
不倫はもうおしまい。女たちが最後の“さよならLINE”を送る瞬間
 大好きな男性とはお別れなんてしたくありませんよね。でも相手が既婚者だったらどうでしょうか? 今回は、既婚者の彼との最後...
恋バナ調査隊 2025-05-31 06:00 ラブ
【漫画】疑似結婚って何?ドS上司から提案された条件と、彼が“シンパパ”になったワケ『授かり疑似婚』#3
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
【漫画】ちょおえええ!シゴデキ上司「俺、奥さんいないよ」突然の“顎クイ”告白から…『授かり疑似婚』#2
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...
【漫画】うっわ~女物の靴…弟に追い出された夜、ドSな上司との運命の歯車が回り始めた『授かり疑似婚』#1
【『授かり疑似婚~秘密のマリアージュ~』あらすじ】  見栄っ張りなOL・花森咲良(27)は、弟と一緒に住んでいた家を追...