更新日:2020-01-11 07:08
投稿日:2019-04-21 06:00
本心を見失わせ、自尊心をなくさせる
早く楽になりたくて男が喜ぶ嘘を書くように
翌朝、起きてきた健斗に美沙さんはあやまりました。職場の飲み会はくだらない話ばかりだった、もう二度と参加しない、と。
本心ではなかったけれど、健斗の言うことを認めてしまうと楽になりました。
「怒鳴るとか、暴力とかはないんです。ただ、朝から晩まで私を否定して、徹底的に見くだすだけ。私が逆らわなければ平和でした」
健斗の顔色を見ることが日々の目的になってしまっていることの異常さに、美沙さんは気づいていませんでした。
「会社の人たちとは仕事でつながっている。でも健斗とは心でつながっている。だから健斗との関係のほうを大切にするのは当然だ、と思いました」
その後も何かにつけて、寝ないで始末書や反省文を書くことを求められます。
「もともと悪いことをしたわけではないので、何を書いたらいいかわからないんです。それがつらくて……。眠っている健斗の脇で、パソコンを前に座っているけど、何も書けない。眠気に負けて、『健斗さんにかまってもらいたくて、わざと怒らせました』と嘘を書くようになりました」
次回、「一本ずつ断ち切られた“人間関係の枝” 美沙さんのケース#3」に続きます。
【あわせて読みたい】
夢みたいな新婚生活に落ちた黒い影…志穂さんのケース#1
無言で脅迫するモラハラ夫との2年間…真由さんのケース#1
ラブ 新着一覧
シャイな男性たちは、恋をしてもなかなか感情を見せてくれません。奥手な男性を好きになると「私に興味がないのかな」と心配に...
近頃「キスフレ」や「ソフレ」など、男女間の“恋人ではない新しい関係性”が話題になっていますが、中でも“体の関係はいっさ...
ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...

今は別の男性と付き合っているのに、なぜか元彼の夢を見てしまうことってありますよね。忘れた頃に突然夢に出てくると、いった...
大好きな彼とのお泊まりデートや旅行は、女性にとって最大の楽しみですよね。でも、中には「寝顔を見られたくない!」と、心配...
結婚前は優しくて頼れる男性だったのに、結婚した途端「こんな人だったの?」と幻滅してしまう女性は少なくありません。しかし...
彼氏と別れたいと思ったとき、避けては通れないのが“別れ話”。とはいえ「彼を傷つけたくない」という不安があると、別れ話を...
信じていた彼氏に浮気されて黙っていられる女性は、果たしてどれだけいるでしょうか? 今回は浮気した彼氏へ復讐した女性のエ...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
「冷酷と激情のあいだvol.95〜女性編〜」では、取引先の男性・神崎さん(仮名)から度重なるセクハラを受け、その対処に困...
男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。母子家庭の約半数が貧困状態という日本の社会問題。主要国36カ国中24位という...
梅雨入りの時期が来てしまった。しかも今年は、じめじめしているだけでなく肌寒い梅雨。これでは全てのやる気がなくなってしま...
「あんなに好きだったのに、なぜか急に冷めた」――。そんな悩みを抱える女性は多いようです。相手が振り向いてくれた途端、急に...
仕事で失敗した彼氏に、どんな言葉をかけたらいいのかわからない時ってありますよね。言葉の選び方次第では、彼氏を大きく傷つ...
性欲というと、男性をイメージする人が多いでしょう。でも、性欲があるのは男性だけではありません! 女性にも性欲が強い人が...
アラフォーという年代になって初めて婚活サイトやアプリに登録し、結婚に向けて頑張り始める女性がいます。
けれど彼女た...