40代“子ども部屋おばさん”が初デートで服装を教えるのはNG!

内藤みか 作家
更新日:2022-06-30 06:00
投稿日:2022-06-30 06:00
「子ども部屋おじさん」という言葉を見かけることがあります。中年になっても実家の子ども部屋で暮らす男性を指すのですが、こちらの女性版として「子ども部屋おばさん」もいます。
 今まで静かに暮らしてきた彼女らがマッチングアプリを始める際、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。

「子ども部屋おばさん」の背景

 筆者の周囲にも、実家の子ども部屋で暮らすアラフォー、アラフィフさんはいます。

「ずっと実家にいるつもりはなかったが、気づくとこの年齢になっていた」という人たちです。彼女らは20代、30代のうちは、たとえ恋人がいなくても週末は友達と遊ぶ予定で埋まることも多く、不安を感じなかったのです。

 けれど40代近くになると、友人の多くが結婚し、一緒に出かけられる人が減っていきます。週末の予定がなかなか埋まらなくなってくるのです。

 コミュニケーションが得意な人は年下の友人と出かけたりとうまくスライドしていくのですが、あまり器用ではないタイプの女性は、ここで初めて不安や寂しさを感じるのかもしれません。

「平和に穏やかに」が望み

『43歳、子供部屋おばさんだって愛されたい』(松浦すみえ・原作/丘邑やち代・画)は、知られざるそうした女性たちを赤裸々に描いた電子コミックです。ヒロインは20年間社員食堂でのパートを続けている43歳の陽子。

「平和に生きて穏やかに死ねたら私の人生上々でしょう」という彼女のセリフがまさに実家で長く暮らす女性の気持ちそのものといえるでしょう。あまり波風を立てず、静かにささやかに今日まで過ごしてきたのです。

 そんな彼女にも楽しみができました。それが、マッチングアプリだったのです。

40代でも出会いはある

 最近は出会いの世界でも年齢層が高くなり、アラフォーやアラフィフであっても男性からお誘いが来ることがありますし、場合によってはいきなり体の関係を求められるケースもあります。

 コミックのヒロイン・陽子は、その年齢にして初めてそうした出会いの場を経験し、ハマってしまいました。

 女性としての快感やスリルを味わえるのは、実家で日々を過ごしている彼女にはかなりの刺激なのでしょう。とはいえ、ヒロインはいくつか危ない思いをしてハラハラさせられます。

 彼女の体験から、アプリを利用するときに気をつけたほうがいいことも見えてきました。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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