アラフォーの性交痛 相性悪いから濡れない?【薬剤師監修】

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 19:04
投稿日:2022-07-08 06:00

2. 「プレ更年期、性交時の痛み」原因はホルモンバランスの乱れ!

性交痛ケアでまず大切なのは…(写真:iStock)
性交痛ケアでまず大切なのは… (写真:iStock)

プレ更年期の性交痛の多くは、女性ホルモンが減って、膣がうるおい不足になるのが原因なの」

 えりのボスの話に、アイさんは真剣に聞き入っています。

プレ更年期は、本格的な更年期に入る前の30代後半から40代半ば頃までの時期のこと。女性ホルモンのバランスが乱れ始めて、肌荒れやかゆみ、尿漏れ、いろいろな不調が出始める。性交痛も、プレ更年期にはよく起こるわね」

 更年期やプレ更年期には、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が乱れることにより、膣の分泌液が減ったり、膣や粘膜の弾力やうるおいが低下したりするなどの変化が起こりやすくなります。

「プレ更年期の性交痛ケアでまず大切なのは、パートナーに理解してもらうことね」

「主人に性交痛のことを、言わなきゃだめなんですか?」

「そうね。できれば、きちんと説明したほうがいい。ダンナさんだって『夫婦関係が悪くなったせいで濡れないのか』と、不安に思っているかもしれないじゃない? 理解できれば、協力してくれるかもしれなわよ」

「協力、ですか……?」

「前戯に時間をかけてリラックスできるようにするとか、潤滑ゼリーを使うとか、できることはたくさんあるんだから」

ホルモン補充療法を受けるという手もあるけど…

副作用のリスクも(写真:iStock)
副作用のリスクも (写真:iStock)

 ほかにできることは……と、えりのボスは説明を続けます。

「更年期の膣症状を改善するために、ホルモン補充療法を受けるという方法もある。不足した女性ホルモンを薬で補う方法だけれど、通院が必要だし副作用のリスクもあるから、医師からしっかり説明を受ける必要があるわね」

「通院はちょっと……副作用というのも、少し怖そうですし」

「それなら、東洋医学からアプローチするのがおすすめ」

 えりのボスはアイさんに、にこっと笑いかけました。

「とっておきの漢方的養生法、教えるわ」

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