【生理の腰痛】丸腰じゃ戦えない!自宅でできる腰痛の解決策

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 19:03
投稿日:2022-08-12 06:00

2. 生理時の腰痛はプロスタグランジンが原因

「そもそもどうして生理で腰が痛くなるんですか? 関係なさそうなのに」

「いい質問ね。生理時の腰痛はプロスタグランジンによるものよ」

「プロスタグランジンって生理のときに出ているホルモンですよね。昔、習った気がします」

「あら、よく知ってるじゃない。感心感心」

 生理時に放出されるプロスタグランジンには、子宮を収縮させる働きがあります。生理時、いらなくなった子宮内膜の排出に必要なホルモンです。

 しかし、この子宮の収縮が激しいと、収縮に伴う痛みが下腹部から全身に広がり腰痛として知覚されるのです。

「でも生理の症状って人によって違いますよね。腰痛なんて出ないっていう人も」

「その通り。腹痛、頭痛、イライラ、吐き気など、出方は人それぞれよね」

 えりのボスは、ちらりとマキさんを見ます。

「とくに生理時に腰痛が起こりやすいのは、腰回りが冷えやすかったり、ガードルのような締めつける下着を付けていたり、運動不足で骨盤が硬くなったりしている人ね」

「……私のことだ」

 ボソッとつぶやいたマキさんに、えりのボスはにっこり笑いかけました。

「生理中の腰痛を和らげる方法として、まずは生活習慣のポイントからみていきましょうか」

3. 生理中の腰痛を緩和する生活習慣のポイント

 日常生活で以下のポイントに気をつけることで、生理時の痛みを軽減できる場合があります。

3-1. からだを冷やさない

 からだが冷えていると血流が悪くなるため、子宮が硬くなって収縮がうまくいきません。子宮が収縮しづらいと、より多くのプロスタグランジンを分泌するため強い収縮が起こり、痛みを強く感じるのです。

 冷えやすい人は、次のように日常生活から対策をしましょう。

・からだを温める食材を摂る(大根、長ネギ、しょうがなど)
・入浴時は湯船に浸かる
・エアコンの冷風はなるべく避け、腰周りはストールやカイロなどで温める

 生理が始まると体温が少し下がるため、いつもより血の巡りが悪くなることもあります。ご紹介した方法で、冷えにくい体質を目指しましょう。

3-2. ストレスをためない

 ストレスはホルモンバランスを崩す原因となります。ホルモンバランスが乱れると、正常にプロスタグランジンが分泌されません。とくに、生理中は気持ちが不安定になりがちなので、ゆったり過ごすことが理想です。

 以下のような方法で、ご自身のストレスと上手に付き合いましょう。

・予定を詰め込みすぎない
・アロマなどでリラックスする
・睡眠を十分にとって1日の疲れをリセットする

「好きな香りを知る」「寝室環境を整える」「生理時でも楽しめる趣味を見つける」など、普段から自分がリフレッシュできる方法を見つけておくとよいでしょう。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


40代寒さ対策に使える“下半身のあいつ”…レギンスとスパッツの違いは?
 肌寒くなってきたこの頃、足元も冷えてきますよね! 秋冬の冷たい足元に活躍するのが、レギンスとスパッツです。でも、「そも...
ネット通販たとえ安価でも1着だって失敗したくない! 守るべき5つの鉄則
 なかなか自分の時間がとれない40代女性に人気なのが、洋服のネット通販ですが、届いた洋服が紹介されていたものと違いすぎて...
ハードルは低く!40代から10年後に差がつく「ついで美容」ポイント3つ
 美容というと、エステに行ったり、高級なスキンケアアイテムを購入したりといったイメージがありますよね。でも、本当に美しい...
白髪、薄毛、パサつき…40代はショートヘア? デメリットをおさらい
 40代を過ぎると、白髪やパサつき、薄毛などいろいろな髪の悩みが出てきますよね。ケアやメンテナンスが楽な「ショートヘア」...
運動習慣がものをいう!40代からでも始めやすいスポーツ5つ
 若い時に比べて、筋力や代謝が落ちてくる40代。「いい加減健康やダイエットのために、運動でもはじめようかな」と考えている...
【節約】ホームケアで輝く髪へ!40代でもサロン級のツヤ髪に
 美容院に行くたびに、できるならトリートメントを追加でお願いしたいところです。  しかし最近は節約モードに入ってい...
今すぐできる糖質対策!【専門家監修】意外と知らない糖質のキと摂取法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ちょっとの油断で眉頭が大惨事に…こっそり笑われてるかも!? 眉メイク3選
 眉メイクは自由自在に雰囲気を変えることができる一方で、一歩間違えるとせっかくのメイクが台無しになってしまいますよね。 ...
うっわ…どこまでOK?男性がつけるアクセサリー“ありorなし”の境界線
 女性にとっては、おしゃれに欠かせないアクセサリーですが、男性がつけると賛否両論あるようです。やはりチャラいイメージを持...
不安定な「40代秋肌」は洗顔を見直す!美容家激推し“裏ワザ”グッズ3選
 夏から秋へと季節が変わる今は、40代の肌はどうしても不安定になりやすいもの。部分的に脂っぽかったり毛穴が気になったり、...
デリケートゾーンの改善策に辿り着かない叔母…保湿オイルを勧めてみた
「デリケートゾーンケア」や「フェムケア」というワードは、雑誌などのメディア上では当たり前のものとなったけれど、どれくらい...
最近“老けて見える”と嘆く40代女性! 避けたいNG眉色と若見えのコツ
「メイクをしたのになぜかげっそりして見える」「最近なんだか老けた?」と感じているアラフォー女性の皆さん。もしかしたらその...
来年の夏までさようなら「サンダルを長持ちさせる」保管前のお手入れ方法
 夏に大活躍したサンダルですが、しっかりお手入れしておかないとすぐにダメになりますよね……。今回は、「来年の夏も綺麗にお...
ムダ毛処理は義務ですか? 毛を剃らない理由から考える“疲れない”美意識
 近年は、性別や働き方、美の基準など、あらゆる価値観が新しくなり、多様化した時代になっていますよね。中でも注目したいのが...
天然ヘアカラー剤「ヘナ染め」の末路は? 知っておくべきデメリット5つ
 おしゃれのためのヘアカラーと必要に迫られてする白髪染め、どちらもアラフォーにはおなじみです。こんなに続けて髪が傷まない...
U-2200円!美容家も納得の香りグッズ3選、おセンチ&悩める秋の夜長に
 夏が終わって秋が訪れると「秋の夜長」を楽しむ人もいる一方で、なんとなく心細い気持ちになって、くよくよと悩んでしまうとい...