プレ更年期?ホルモンバランスの乱れに働くエクオールって??

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 19:02
投稿日:2022-09-08 06:00

4. 漢方薬で体質改善を目指す!

 プレ更年期のホルモンバランスの乱れは、エクオール以外に漢方薬で改善を目指すのもおすすめです。漢方薬は、女性外来でも自然由来の治療薬として使われています。

 プレ更年期には、血行を改善することで栄養を全身に運んだり、水分バランスをよくすることで自律神経を整えたりする漢方薬が選ばれます。

 血流がよくなると、のぼせ、めまい、冷え、肩こりなどの症状が改善されます。また、自律神経が整うと、イライラや不眠などのストレス状態が改善されます。

 漢方薬は、プレ更年期に起きるいくつもの症状を一度に改善することを得意としています。

 また漢方は、ホルモンバランスというからだの悩みに内側からアプローチしていきます。症状や体質に合った漢方薬を毎日飲むだけなので、手間なく気軽に継続できるのも魅力です。

<プレ更年期の不調に悩む女性におすすめの漢方薬>

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):手足の冷えにのぼせのある人の更年期、月経に伴う肩凝りや頭痛、シミやニキビなどの肌トラブルに用いられます。

・加味逍遙散(かみしょうようさん):血流を整える漢方薬で、疲労感や不眠、イライラなどがある人の月経不順、更年期障害に用いられます。

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):体力中等度以上で、のぼせや便秘症状がある人の月経不順、月経時や産後の精神不安、便秘に用いられます。

 漢方薬は、自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。体質に合わなければ、効果が出ないだけでなく副作用が起きることもあります。購入時には、できる限り漢方に精通した医師、薬剤師にご相談ください。

 また、なかなか相談に行けないという人には、スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能です。

 お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

5. ホルモンバランスを整えて、元気な毎日へ!

「ありがとうございました。ずっと原因がわからなくて不安でしたが、おかげでプレ更年期についてよく理解できました。早速、今日からプレ更年期と向き合ってみます!」

「原因がわかってよかったわ。少しでも参考になったのなら、私もうれしいもの。また気になることがあったら、サロンへいらっしゃい」

 顔が明るくなったエミさんを見て、えりのボスも微笑みを浮かべます。エミさんの不安は、えりのボスとの会話でなくなったようです。

 前を向いてサロンを後にするエミさんを見て、

「誰にも相談できずに不安を抱えている女性も多いわ。そんな人が、ひとりでも減ってくれるなら……サロンを開いた甲斐があったってものよ」

 そう言いながら、えりのボスは今日も誰かの相談を聞くのでした。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子

 元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


傷んだ爪どーにかしたい!美爪ケアに実は漢方もおすすめ【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
プチプラの進化ハンパない!ナチュラルアイになれるメイク術
 ドラッグストアやショッピングモールなどで手軽に購入することのできるプチプラコスメ。最近のプチプラコスメには、デパートコ...
40代の「髪ぺたんこ」問題 3つの原因&ボリュームアップ方法
 40代を超えると、だんだんと髪のボリュームがなくなってきて「ぺたんこ髪」になってしまう人が多いですよね。髪の毛にボリュ...
グロス唇に「天ぷら食べた?」初めてメイクのトホホな思い出
 40代にもなると、「自分に合ったメイク」をする余裕が出てきますが、みんな誰しも最初は初心者。忘れられない恥ずかしすぎる...
下着の“寿命”は1年・着用回数100回目安! 替え時サインは?
 買い換えるのを忘れてしまいがちな下着ですが、実は意外と寿命が短いのをご存知でしょうか? 今回は下着の寿命やそのサイン、...
たるみ毛穴ってなに?悪化の原因と40代からはじめる改善ケア
 40代女性の肌悩みの一つ、たるみ毛穴。「30代の頃より毛穴が目立っている気がする」と悩む女性も多いのではないでしょうか...
おりものが変!におい・量・色の要注意な状態&ケア法【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
【成城石井】美容家が指名買い!鬼リピの神ドリンク3品+1品
 トレンドの商品に出会える成城石井は、ドリンク類のバリエーションもとっても豊富。美容や健康を意識できる飲み物のラインナッ...
アイプチの鼻版! 1日30分の洗濯バサミ「鼻筋美容師」で美鼻になるのか
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
モモヒキっぽく見える…40代のベージュコーデ「オバ見え」回避術5つ
 40代女性の成熟した美しさを引き立てる「ベージュコーデ」は、柔らかい雰囲気とどんな色とも相性のいい万能さが魅力ですよね...
「40代からのフェミニンケア」ニオイやかゆみを回避する5つの習慣
 デリケートゾーンや月経などについての悩みは、なかなかオープンに話す機会がないですよね。でも人に見せる部分ではないからと...
脱マスクでマジ焦る! 買いリップ3選&いまっぽメイクのコツ
 いよいよマスクを外せるようになりそうな今、アイメイクはばっちりでも、リップメイクに自信がなくなってはいませんか? 唇に...
ピラティスとヨガは似てるっぽいけど、向き不向き&どっちを選ぶ?
 皆さんは「ピラティス」をご存知ですか? 有名な「ヨガ」と比べて、まだまだ知らない人も多いかもしれませんね。でも実は最近...
集中力“ガタ落ち”の救世主「ハイスペックおやつ」4選【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
セルフプレジャーでオキシトシン放出 私が美容をがんばるワケ
 以前、ママ友にセックスレスであると相談した時に「セックスしないとほうれい線が濃くなるよ!」と言われたことがあります。 ...
小娘よりアラフォーが似合う!アニマル柄ファッションの正解
 上手に着こなすととてもおしゃれなアニマル柄ですが、アラフォーを超えてから着こなそうとするとどうしても「おばさん感」が出...