陰徳を積むって何? 誰も見ていないのにゴミを拾う友人の話

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-09-02 06:00
投稿日:2022-09-02 06:00
 みなさんは陰徳(いんとく)、「誰も見ていない時の善行」をどのくらいできていますか? 私は正直、あんまりできていません、というか、見てみぬふりしてしまう……。
 だけど私の友人は、道にゴミが落ちていれば可能な限り拾うようにしてるんだとか。でも誰も見てないし知らないのに、どうしてなんでしょう?

 

 

 

他人の目ではなく、自分の気持ちを優先できるか

 電車の中って、たまに缶とかペットボトルが転がっていますよね。なんとなく見ていると、座っている自分の足元にコロコロとやってくる。

 さて、この状況であなたはどんな行動をとりますか?

 私はスルーしてしまいがちです。なんなら別の場所に行くように、そっと蹴ったことさえあります……。

 だって、私のゴミじゃないもん(ごめんなさい)! ところが友人にその話をすると、彼女は「え、私は絶対に拾う」と言います。電車に限らず、どんな場所でも可能な限りゴミは拾うようにしているのだそう。

 こういった人知れずする善い行いを「陰徳」といいます。でも、良いことしたら褒められたくないですか? だって良いことしているんだから!

 私はこういう人間なので、「誰にも褒められなくていいの?」と友人に聞いてみました。

「良いことしたら気持ちいいじゃん」

 すると返ってきたのは、「褒められるためにやってないからいいよ。良いことしたら気持ちいいじゃん」というなんとも大人な答え。もう習慣になっているから、人目の有無は関係ないみたいです。

 そういえば、某お笑い芸人さんや、メジャーリーガーなんかもゴミ拾いが習慣になっている人が多いと聞きます。ゴミ拾いは“運拾い”なんだとか。

 オカルト的な面は別として考えても、やっぱり「自分が気持ちいいかどうか」を基準に行動できるかが重要なんですね。その先にあるのが、自信なのかも知れません。

 私も次にチャンスがあれば、褒められたい気持ちはグッとこらえて、自分のために陰徳を積みたいと思います!

登場人物紹介

モジョ子:自信がほしい主人公。人の目が気になる臆病な性格なので、なかなか電車のゴミを拾えないタイプ。そういう行動ができる人に憧れている。枯れ専ではない。

ママ:どろんぱのママ。車移動がデフォなので電車には乗らない。足元にゴミがあったら、外ならスルー、建物内なら拾うらしい。亀小路さんとはただならぬ仲だったとか……。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

ライフスタイル 新着一覧


蛙化現象わかったフリしてない?恋愛中でもどこか冷静な若者のリスク管理
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
台湾最高!くまのプーさん気分も味わえる「40女激オシ台湾産ビール」3種
 仕事の後のビールは、全てを忘れさせてくれる大切な存在。そんな1日の終わりに飲む1杯にはこだわりたいですよね。  そこ...
2024-03-07 18:25 ライフスタイル
うんざりするけども!目上の人の苦労話は“秒”で遮断するのはもったいない
「今の人は恵まれてる、昔はさ~」から始まる目上の人の苦労話、みなさんもうんざりするほど聞いてますよね。  その苦労話で...
戦うべき相手は過去の自分 時には昇ってきた階段を振り返る
 時には昇ってきた階段を振り返る。ずいぶんと上がった、と誇りに思うこともあるし、まだこんなところか…と凹むことも。 ...
コミュ力ゼロ、ママ友関係が苦痛でしかない…テッパン切り口&対処法
 子育てをはじめるともれなくついてくるのが、たくさんの人間関係。保育園や学校、ママ友との交流の機会が多いので、コミュ力の...
親を嫌いになってもええやん? 40女が手放せた“無理と我慢”
 早いものでもう2月。新年をきっかけに、今年こそは! と決意を新たにした方も多いのではないでしょうか。  筆者もそのう...
愛しいおんにゃの子に猛アピール♡“たまたま”君の恋の行方は
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
飛び立つのは怖いけど…いくつになっても思い切りって大事
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
世界的にフラワーバレンタインが来てる!愛の告白より感謝を伝える日に
 立春(2月4日)を迎え、暦の上では春。ですが、この記事を書いている最中にもテレビ画面には「本日関東地方は雪」ニュースが...
悔やまれる添い乳よ…子育てが落ち着いた40代ママが語る育児後悔エピ
 子育て期間中は、何が正解なのかわからないまま日々育児と向き合わなくてはなりません。しかも、子供によって成長の速さも性格...
入籍お知らせで赤っ恥!させていただきますはダメ、巷でよく聞く変な敬語
 日本語って本当に難しいですよね! 中でも、日本人ですら間違えてしまうのが、敬語です。    案外、正解を知っている...
朝寝坊にイチャイチャバレ…夫の実家に帰省した時の“珍”失敗談4つ
 結婚すると、長期休みや年末年始に夫の実家に帰省する人が多いですよね。そして、夫の実家への帰省中に、夫の家族から引かれる...
“万年毛玉ジャージ”のママ友ん家がレベチ!良くも悪くもドン引きしたエピ
 人は見かけでは判断できません。特に、相手の本当の部分が垣間見えるのが「家の中」です。  いつも綺麗な人なのに家がすご...
鉄橋の間をゴーゴーと風が通ってゆく…ここは夢と現実の境目
 鉄橋の間をゴーゴーと風が通ってゆく。眼を閉じて、橋と共に吹き飛ばされる自分を想像してビクッとする。  と思ったら...
発達障害児の長男 児童精神科で勧められた「プレイセラピー」を受けたら
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
ちょいワルと見せかけて…実はおしゃべりな“たまたま”にキュン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...