「事実婚は既婚者ではない」独身と偽る夫にモヤモヤする女性

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-10-15 06:00
投稿日:2022-10-15 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷”と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

事実婚なのにどうして?

 30歳の華絵さん(仮名)は、38歳の夫・タカノリさん(仮名)と事実婚2年目。しかし、タカノリさんが結婚後も、自分は「独身」だと偽って仕事を続けていることに嫌悪感を覚えているそうです。

「事実婚とは言っても、生活を共にしているのだから結婚しているわけじゃないですか!? それなのに夫は、“法律婚とは違うから”と言って、外には独身だと言っているんです。

 私はもともと子どもが欲しいと思ったことがないことから法律婚に興味がなく、夫からプロポーズされたときにも『事実婚だったら結婚したい』と返事をして、夫が『それでもいいから結婚したい』と言ってくれたので、手続きをしたのですが……」

浮気の影はないけれど…

 困惑を隠せない口調の華絵さんは、今の生活に大きな不満を抱えていると言い「このままだと、ふたりの将来すら危ういと思っています」と深刻な表情です。

「夫が浮気をしていそうだとか、私以外に他の恋人がいそうだとかそういうのではありません。

 だけど“事実婚は既婚者ではない”と言い張る意味がわかりません。

 今の時代は、あえて事実婚を選ぶカップルも増えているし、世間だって事実婚を“結婚状態”として認識してくれるじゃないですか。それなのに当人である夫自身が『これは結婚ではない』って言い張るところに違和感があるんです」

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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