恋の始まりには「思い違い」が役に立つ 2022.12.21(水)

小原玲 動物写真家
更新日:2022-12-21 06:00
投稿日:2022-12-21 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。
一方通行からの?(C)小原玲
一方通行からの? (C)小原玲

 ぼんやりと空に浮かんだ雲を眺めていると、それが別の何かに見えてくることってない?

 夜空を見上げて動物の形とか、水瓶や天秤を思い浮かべた昔の人みたいに、モヤモヤと浮かんでいただけの雲がだんだんと具体的な形を帯びてくる。

 たまたまそんな形になっただけなのかもしれないけれど、そこに何かメッセージ的なものが込められているんじゃないかって考えると、ちょっと楽しい。

 雲とはちょっと違うけど、気になる誰かが同じ空間にいるとき、その人の一挙手一投足が意味あり気なものに思えて、暗に自分に何かを伝えようとしてる? とソワソワしたりもするけど、悲しいことに、大抵の場合はこちら側の一方的な思い違い。

 だけど、たまに相手もこちらのことを思っていたりする。思い違いから始まる恋、いいんじゃない?

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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