何コレ!? 天然の「旅人の木」はコバルトブルーの種がヤバい

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-10-19 06:00
投稿日:2022-10-19 06:00

旅人の木ってなんですか?

「世界でもっとも大きな葉」と呼ばれる葉を扇のように広げた様子が特徴的な「旅人の木」は、マダガスカル原産のバナナの仲間。日本では宮古島や石垣島など亜熱帯地域に自生しています。

 白い花はあまり目立たず、葉は異常にデッカいバナナの葉のようなもの。その葉を扇のように広げるのでオウギバショウ、あるいは旅人木(リョジンボク)、英名ではTraveler's Palm(トラベラーズ パーム)と呼ばれております。

 ではなぜ旅人の木と呼ばれているのか。その理由は有名な説が2つあります。

1. 左右一定方向に広がる扇型の葉の表面が「南」、葉が「東西」を向いて育ち、道に迷った旅人のコンパスの代わりになるため。

2. 葉の柄に水を貯めるので、旅人が喉の渇きを潤すときに利用するため。

 旅人の木は本来、露地ものであれば20mを超えちゃう木なので、確かに道に迷った旅人にとっては頼りになる木だったんでしょうな。

納得の「種子の宝石」

 多くの人が旅人の木に興味を持つきっかけは、「印象的な種子を見ちゃったから~」なのではなかろうか、と思いますわよ。

 だって、まるで「モンキーバナナ」の実が乾燥すると、オカシナ形にバックリと裂けて、中にはありえへん青色の種がビッチリ! なんとも形容しがたい生き物(?)でございます。

 裂ける前は本当に固くてマズそうな「モンキーバナナ」のバッタ品みたいな実。仕入れたワタクシ自身も当初はえらい不安でしたが、まさかの展開に本当にビックリしちゃいましたわよ!

 くわえて、自然の色とは思えないほどの青さっぷり! メッチャ濃いコバルトブルーの綿に一粒ずつ包まれて出現する種は、まさに「種子の宝石」。

 ベージュ色のオカシナカタチに裂けた殻に包まれたコバルトブルーの種は、印象的なインテリアグッズとしても人気で、見た瞬間「欲しい!」と声が漏れちゃうのは必至ですわよ。

 ただし希少価値が高く、ワタクシのようなお花屋さんでも、旅人の木の存在をご存じない、種子を見たことない方は少なくないのでございます(沖縄方面にお住まいの方は除くかも……?)。ですから、オドロキな高額商品でございますの。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


心の鍵を開けるか締めるか 新しい季節の目標 2023.3.31(金)
 やっと待ちわびた春がやってきた。  新年に聞かれる「今年の目標」ではないが、年度明けにもちょっとした目標を立てて...
にゃんたま島も春本番!「源平桃」と“たまたま”が夢の共演♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ぽちゃぽちゃ阻止! 小腹がすいた時の理想的な5つのお菓子
 年齢を重ねると、食べすぎているわけでもないのに太りやすくなるから不思議です。コロナ禍に自宅で過ごす時間が増え、サイズア...
義母からの“プレゼント攻撃”に困る…ギリギリセーフな断り方
 誰だって、義母とは良い関係を築きたいもの。義母も同じように思っているからあなたにプレゼントをくれるのですが、ありがた迷...
コスパ最高ランク、“超満開”長っ! 開運花の「レウイシア・エリーゼ」
 猫店長「さぶ」率いる愛すべき我が花屋。お店の立地が神奈川のカントリー風情たっぷりな場所にあるせいか、周りには農家さんも...
ゴワついてるけど使えるし…タオルの「捨てどき」問題解決法
 毎日、キッチンや洗面所などで使っているタオル。あなたは、どんなタイミングで入れ替えをしていますか? 中には捨てどきが分...
Amazon1位「マグネットネイル」を購入 “磁石の魔術師”になれるのか?
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
「結婚しなくてもいい時代」に結婚する意味 2023.3.29(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
モフモフ感がたまらない! アイドル“たまたま”にロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
口永良部に日が沈む 海を眺めながら考えた 2023.3.27(月)
 鹿児島県の口永良部島(くちのえらぶじま)に日が沈む。  この写真を撮影したのはいつだっけ。左に見えるのが屋久島だ...
「えっ、まだ産むの!?」本音がうっかり漏れちゃったLINE3選
 日本人は、本音と建前を使い分けるのが得意ですよね! どこまでも相手の気持ちを考えて、波風を立てないように上手に暮らして...
大谷くんから教えてもらった言葉の持つ力 2023.3.26(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ナルシストレベルが桁違い! “自分好き”が過ぎる爆笑LINE3選
 自分を信じていて、自然体のまま輝いている「自己肯定感の高い人」って素敵ですよね。でも中には、少し方向性を間違えて、自分...
話題の「昆虫食」ってどうよ? メリット&デメリットを解説
 日本で暮らしていると人口って減る一方なイメージですが、地球全体ではめきめき増加中。それに伴い、食糧難が懸念され、昆虫食...
経営者に人生のターニングポイントを聞いてみたらスゴかった
「隙あらば自分語りw」なんて小バカにされることもありますが、私は人の自分語りを聞くのはけっこう好きです。やっぱり勉強にな...
水の中に手を入れたくなるような日 2023.3.24(金)
 水を透かして光を見るとキラキラとまぶしい。そんな季節。  冬の間は誰も近付かなかった水辺に、だんだんと人が集まっ...