余りがちな油揚げの使い切りにも
普段、店でも夜のコースの1本目の串として出している人気メニューがこちら。素早く簡単に調理ができ、誰からも好まれる一品です。
「油揚げを巻く時にあまりに力を入れ過ぎると切れてしまうので、やさしく巻いてください」
わさびとささみ、梅肉とささみといえば、焼き鳥店の定番メニュー。そこに油揚げとねぎが加わることで、カリッとした食感になり、深い味わいになるんですよ。
「わさびがシンプルな味で1番人気ですね。わさびにちょっと醤油をたらしていただいてもおいしいですよ。ささみの上にチーズをのせたり、明太子マヨネーズなんかもよく合います。トッピングするものによって味のバリエーションが広がります」
冷蔵庫の中をのぞいてみて、残っている食材があったら、それを使えばOK。
油揚げは賞味期限が早い割に、味噌汁やいなり寿司、きつねうどんなど、使う料理が限られますが、これなら無駄なく食べ切ることができますね。
【材料】
・ささみ 2本
・油揚げ 1枚
・大葉 4枚
・万能ねぎ 適量
【レシピ】
(1)油揚げの3辺を包丁で切って大きく広げ、中央に切れ目を入れて開いた生のささみを、その上にのせる。
(2)大葉を油揚げ全体に敷き、中央部分に万能ねぎを置いて巻き寿司の要領でくるくるとロール状にする。
(3)切りたい厚みに合わせて爪ようじを突き刺し、その間をカットする。
(4)フライパンで表と裏を焼き目がつくぐらい焼く。
(5)お皿に盛り付け、梅肉、わさび、明太子をトッピングすれば出来上がり。
本日のダンツマ達人…吉田正則さん
▽吉田正則(よしだ・まさのり)
鶏肉店と焼き鳥店を営む父親の後ろ姿を見て料理人を志す。高校卒業後、18歳で洋食店で料理を学び、その後、和食やとんかつ店など、さまざまなジャンルで修業を重ね、3年前から現在の店で店長兼料理人を務めている。
▽串粋(KUSHISUI)
1980年に東京・田町で創業。サラリーマン、OL、主婦らに愛され、7年前、現在の場所に移転。ランチは5種類で貴重な白レバーを焼き上げた数量限定の「レバー入り鶏重」(1000円)が1番人気。その他、「鶏重」「そぼろ天玉丼」「せせり鶏込玉丼」「カレー鶏丼」があり、選ぶのに迷うほど。夜は1800円(焼き鳥)、2000円(創作串6本)、3000円(創作串10本)の3つのコースがあり、すべて前菜、食事付き。
東京都中央区新川2-7-7
(日刊ゲンダイ2020年7月21日付記事を再編集)
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