私はほとんどが自分とは違う業種で働いている人ばかりです。そういう友人と話す時、気をつけているポイントがあります。
それは、相手とどのくらい共通認識があるかを意識すること。今回は思い出話とともに紹介させてください。どろんぱでは酔っぱらったコミに、ママが手を焼いています。
自分の常識は、相手の非常識
まず、自分の当たり前は、相手も同じだとは限りません。
自分の仕事で使う専門用語を、関係のない業種の人に言っても伝わらないのと同じだと思います。
例えば、水商売用語に「チャンス」という言葉があります。
これは「チャンスボトル」のことで、もうすぐ空きそうな残りが少ないボトルを指します。
ボトルが空になればと新しいボトルが入るので、お店の売り上げに大きく貢献します。お店の中では当たり前に使われていますが、お客さんや友人で知っている人はあまりいません。
なのでこういった専門用語や狭い職種の常識、みたいな言葉は意識的に使わないようにしています。
昔、漫画の世界の用語を使って話していたら、「ねえ、全然意味わかんないんだけど」とお客さんに怒られました。
当然ですよね。相手のことを考えず、ただ自分の話をしていただけなのですから。その時に、ふと学生時代の友人を思い出しました。
自分の常識で会話を展開するのは危険
その子と私は別のクラスでしたが「自分の知っていることはみんな知っている」という前提で話すので、もう大変。
「〇〇がさー」
「〇〇ってなに?」
「〇〇やん! うちのクラスでやってるやつ!」
「いや知らんけど!?」
……という会話が無限に繰り返されるので、その度にイライラしたりうんざりしたりしたものです。
私の会話は、その子と同程度だと思うとなんだかショックでした。
同時に「自分の当たり前は、意識しないと疑えない」とも思ったのです。常識を疑う、というと大袈裟ですが、相手に伝わる言葉で話せているか? を考えるのは大切です。
ふと思い出すエピソードがあったら、みなさんも意識してみてくださいね。
登場人物紹介
コミ:どろんぱのホステス。明るくてお喋りが上手なので、お客さんからの評判は上々。ママからも信頼されているが、酒乱の気があるのが玉にきず。営業後にママと飲むのが好き。
ママ:どろんぱのママ。ビジュアルに重課金していることもあってか、年齢不詳。誰も本当のママを知らないミステリアスな女。怒った時の顔が年々恐くなっている。
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