新海誠作品「言の葉の庭」は“年下男子に好かれるツボ”だらけ

内藤みか 作家
更新日:2022-11-24 06:00
投稿日:2022-11-24 06:00
 年上女性と年下男性を描いた映画はたくさんありますが、そのなかでも男性の人気が高いのは『言の葉の庭』。
『すずめの戸締り』で話題の新海誠監督が2013年に公開した作品です。46分の短かさの中に、年下男子に好かれるツボがたくさん詰まっていて大変参考になる、おすすめアニメです。

年上女性は自爆しやすい

高校生と年上女性の織り成す恋物語(写真:iStock)
高校生と年上女性の織り成す恋物語 (写真:iStock)

 年上女性と年下男性との恋愛は、年上女性がついつい世話を焼きすぎてオカン化して自爆してしまうパターンがとても多いのです。

 男性はオカンを求めていないのに、女性のほうがあれもこれもと教えたがり、彼は年上女性の指示が窮屈になってしまうのです。

『言の葉の庭』は、男子高校生と、ひとまわりほど年上の女性という年の差恋愛ストーリーです。

 もしヒロインの女性が、高校生の彼にあれこれ世話を焼いてしまったら、恋愛というより師匠と弟子のような関係となり、甘いムードにはならないでしょう。

 そう、世話焼きは、恋愛関係を破壊してしまう恐ろしい行為なのです。

多くを語らない

自分のことは話さない(写真:iStock)
自分のことは話さない (写真:iStock)

 では、どうしたら年下男子の恋愛スイッチを押せるのでしょうか。

 それは、映画の中のあちこちにヒントとなって散りばめられています。

 まず大切なポイントとして、自分の話はあまり喋らないほうがいい、というのがあります。

 年上女性の多くは、自分の過去の恋愛を打ち明けて自爆します。

 そのような話をしたら彼は嫉妬したり、元彼と自分を比べて落ち込んだりするだけなので、おすすめできません。

『言の葉の庭』の年上女性は、自分のことを話しません。名前さえも言わないのです。

 だからこそ年下男子は彼女をミステリアスに感じ、謎解きをするかのように、どんどん彼女に魅かれていきます。

 気になることがあれば彼から質問してくるのだから、自分から余計なことを言う必要なんてないのです。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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