「ナンキンハゼ」知ってる? 白い実×♡の葉で“ずるかわいい”

斑目茂美 開運花師
更新日:2022-11-30 06:00
投稿日:2022-11-30 06:00

ナンキンハゼは鳥を味方につけている

 神奈川のカントリー風情たっぷりな立地に位置する我がお花屋の周りには、ナンキンハゼの木がた~くさん。もちろん、街路樹や公園の木として植えられたものもありますが、「なぜここ?」と聞きたくもなるような畑の端っこや、所有者不明の突拍子もない場所にも、真っ赤に色づくナンキンハゼが確認できます。

 なぜかって? ナンキンハゼの白い果実が大好物な小鳥ちゃんたちが、運んでくれるようでござんすな。

 ナンキンハゼの白い果実は、小鳥が好んで食べています。今回撮影しに訪れた時も、黒い殻が弾け、顔を出した白い果実をめぐって、たくさんのスズメが嬉しそうにチュンチュン。

 いや、チュンチュンなんてかわいらしいもんじゃない。ジャンジャン。でもって、人間のワタクシが横にいても完全無視……。スズメちゃん、人間が一番危険な生き物だからね、気をつけな。

 白い果実の中には種と毒があるようですが、鳥は実を食べても種を消化せずに排出するので、ノープロブレム。せっせとナンキンハゼの種をさまざまな場所に運んでくれるのでございます。

 白いナンキンハゼの果実はニンニクによく似た見た目で食べられそうですが、実際はたくさんの油分を含んでいて、和ろうそくの原料となっています。

 そもそも江戸時代に蝋や油を採取する目的で中国から持ち込まれたとのことですが、油分は実だけでなく葉にも多く含んでいるようで、絨毯のように落葉した美しい葉は雨も弾き、雨上がりには水が光をまとい、さらに美しく輝いております。

 花言葉も「真心」「心が通じる」など、ハートの葉っぱがいかにも縁起が良さそう。紅葉した美しい葉がすっかり落ち、ポツポツと白い果実が枝に目立ち始めると、待ってました! とばかりにお花屋さんは興奮しはじめるのでありますよ。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


GW明けにブチ当たる第2の壁! 幼稚園“行き渋り”地獄の乗り切り方
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
GWってなあに? 2023.4.30(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
面倒くさい質問キター!「何歳に見える?」の絶妙かつうまい返し方5選
 プライベートでも仕事先でも、初対面の人と接するときによく聞くのが「私、何歳に見える?」というフレーズ。「面倒くさ〜!」...
逃げるが勝ちのケースも…性悪義母のモラハラから身を守る法
 義母との関係は、なかなか難しいものです。夫の母親だからこそ、「うまくやっていきたい」と思っているのに、相手にその気がな...
金継ぎは習うべきか、独学で突き進むべきか 2023.4.29(土)
「民藝運動の父」こと柳宗悦氏の著書に感銘を受け、陶器をちょこちょこ集めるように。大好きなセブンイレブンのお惣菜も、お気に...
エンドロールは「裏方さんの名前」に涙…ヲタクあるあるなLINE3選
 どんな分野にも、根強い「ヲタク」が存在します。少し前までは、ネガティブなイメージの強かったヲタクですが、最近では芸能人...
配属ガチャに外れても「ダメな上司」5つの対処法でむしろ効率UP!
 転職や人事異動など、新しい環境で仕事がはじまったはいいものの、めっちゃ仕事ができないハズレ上司を引いてしまったー! な...
若さに胡坐をかいた後でいい!トシ取るのが憂鬱になったら実践したいこと
 もしずっと今の年のままいられるなら、みなさんは嬉しいでしょうか? きっと「そりゃそうでしょ!」と答える方が多いと思いま...
桜のフレームからのぞく南アルプスの春 2023.4.28(金)
 桜のフレームから雪の残る山をのぞく。南アルプスに春がきた。  今ごろはこの薄ピンク色が濃い緑になってるのかな。 ...
生活習慣も断捨離!40女がやめた4つのこと 2023.4.27(木)
 4月も残すところあとわずか。新生活のスタートにあたり、今までの習慣を見直した方も多いのでは?  今回は、筆者がやめた...
茶トラ軍団が大渋滞中!どの“たまたま”にピントを合わせる?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
充実感たっぷり!ひとりでも寂しくない「連休の過ごし方」8選
 仕事から解放されて時間を好きなように使える連休ですが、「今は彼氏もいないし、友達は予定があるらしいし、ひとりで寂しいな...
なぜか友達と予定が合わなくなるタイミング 2023.4.26(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
植物版“虫コナーズ”!? センテッドゼラニウムは心のイライラ虫撃退にも◎
 ただでさえ更年期がエグ過ぎて些細なことでイラッとする毎日なのに、暖かいなぁと思った途端にどこからともなくわいて出てきて...
“お奉行サマ”は嫌われる? 知っておきたい鍋料理の迷惑あるある8選
 日中はぽかぽか陽気でも、夜になると冷えることもあるこの季節。晩御飯には、春の食材を楽しめる鍋であったまるのもいいですね...
値上げに負けるな! 5つのプチご褒美で節約ストレスの解消を
 電気代に小麦粉、冷凍食品など値上げラッシュが止まらない今、節約に励んでいる人は多いでしょう。節約は大切なことですが、出...