ママは産後7年を育児に捧げるべき?仕事や夢との向き合い方

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2021-12-06 17:13
投稿日:2019-05-30 06:01
 妊娠・出産を終えてほっとしたのも束の間、そこから始まる育児期間。ママは「我が子のためなら自分は二の次」になってしまいがち。でも、あなたが今、ママになったことで何かを諦めようとしているなら、少し考えてみてください。

7年間を育児に捧げる?女性のターニングポイント

 出産後、女性の生活はがらりと変わります。夢を追いかけていた方も、仕事が大好きな方も、好き勝手に生きてきた方も、子ども中心の生活を余儀なくされます。

 だって、子どもは1人では生きてはいけませんから。もちろん、それも分かっていて産んだのですから、誰のせいにもできません。

 とはいえ、仕事や夢など、やりたいことへの欲求は日々膨らんでは押しつぶされるばかり。このままで良いのかな?と悩んでいる方もたくさんいるのではないでしょうか。

 私もそんな悩みを持っていました。先輩ママに「小学生になったら落ち着くよ!」と言われましたが、「7年経ったら、私は◯歳!?」と、愕然としました。「7年間は短い?長い? いや、長いだろう!」と。

 そう、育児が一旦落ち着くまでの産後7年間を育児に捧げるかどうか、これがママとして、女性としてのターニングポイントだと思うのです。

仕方がなくても思いは消してはいけない

 もちろん、ご家庭の事情によっては、パパの帰りが遅くてワンオペ育児がやむを得ない、仕事をしたくても戻れない、逆に、やりたいことはあっても働かないと生きていけない、実家が遠くて頼れないなど、仕方がない場合もあると思います。

 でも、心に灯った「これをしたい」という火は、絶対に消すべきではありません。諦めたらいつの日か「あの時、ああしてれば」と後悔するからです。そうして将来、口には出さずとも「子どもを持たなければできたかな?」なんて、産んだ自分や子どものせいにもしかねません。それは悲しいです。

若さは確実になくなる

 いつか子どもは勝手に手を離れます。子育て終了!と感じてからやりたい仕事や夢にチャレンジするのもありですが、確実になくなるもの、それが「今の若さ」です。

 記憶力、行動力、要領、そして見た目に至るまで、加齢の波は確実に押し寄せてきます。

「それでも大丈夫!いつになっても私はできる!」と思えるなら、あなたの本当にやりたいことは「今、子どもといること」なのかもしれません。それはそれで、とても素晴らしいことです。

「やりたいこと」への活力は育児にも反映される

 妊娠を機に仕事をやめたママ友が、「仕事がしたいけど、子どもを預けることを反対されている。自分勝手かな?」と、悩んでいました。こんな風に、「やりたいこと=自分のワガママ」だと感じてしまうこともありますね。

 でも、1つだけ言えるのは、やりたいことへの活力は育児にも反映されるということ。

 もっと遊んであげられたらと思う罪悪感や、単純に子どもと過ごしたいと思う気持ちは、子どもにとっても嬉しい触れ合い時間に変わります。量より質とは言いませんが、ママの無限の愛情と限られた時間は一律なのですから。そして、環境作りを手伝ってくれる家族にも、素直に感謝できますよね。

子どもはママの味方!精一杯応えよう

 育児をしながら仕事や夢に向かうって、本当に大変です。でも、なりふり構わず向かう情熱があるのなら、きっと二足でも三足でもわらじを履きつつ叶えられるはずです。日々悩むくらいなら、一刻も早く環境を整えましょう。

 子どもは健気でまっすぐで強く、いつだってママの味方です。そして、全てを見ています。仕事や目指すものに突き進み、その思いに精一杯応えましょう。

 この記事が、一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


仏様のお供えは「花」とは限らない! もうすぐお彼岸、仏花にまつわるケンミンSHOW的な話
 ねこ店長「さぶ」率いる我がお花屋は、神奈川の仏事に手厚い土地柄の片田舎にあります。とりわけ、夏のお盆からお彼岸月の9月...
ロボット掃除機より優秀!? “激落ちくん”のお掃除スリッパが突き付けた我が家の床の現実
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
私の心が狭いのか? 甥っ子が放った「お金持ちだから好き」発言にモヤモヤした話
 あっという間に、9月ですね。早い! 夏休みの帰省で姪っ子や甥っ子に会った方も多いのでは。  筆者にも、5歳の甥っ子が...
テーブル下でこっそり放熱中…ステンレスで涼をとる賢い“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子どものいない祭り
 都会の喧騒の中で見つけた祭り。  そこにははしゃぐ子どもの姿はなかった。  たまにはいいかな、自分のためだ...
ほっこり癒し漫画/第81回「センセッ ジカンデスヨッ」
【連載第81回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「鉄漿」って読める? ヒント:最古のメイク
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
子ども同士のLINEにもドラマが!将来の夢はスパイに忍者…ピュアな感じがたまらん
 最近では、小学生でもスマホを持っている子が増えていますよね。連絡ツールとして友達とLINEを使いこなし、時代は変わった...
女はお嫁さん要員? 年収800万でも「行き遅れ」と見下される田舎の地獄
 西新宿の高層ビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、悠々自...
毒親の介護をしたくない 実家から逃げた女が「決別」のため払った金額は
 西新宿のビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、おひとりさ...
田舎を捨てた「独身女」は不幸ですか 絶縁した家族が来て…今さら何の用?
 いまだ残暑が残る9月の初め。月曜日のAM7:30。  すでに汗ばむ陽気に包まれながら、西村咲子は新宿西口の高層ビ...
職場で飛び交う「大人のちくちく言葉」4選。無意識に同僚・後輩のモチベを下げてない?
 人の気持ちを不快にさせる、ちくちく言葉。子どものちくちく言葉は「アホ」「バカ」「マヌケ」などストレートですが、大人にな...
“たまたま”に見覚えあり!尾道市立美術館の「ケンちゃん」ではないかぃ?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大優勝!秋から元気な“開運最強”花5選。一輪挿しでも存在感たっぷりで映える1本を紹介
 台風10号の遠隔豪雨は、神奈川にあります猫店長「さぶ」率いる我がお花屋にも様々な影響を及ぼしました。大雨を睨みなが...
みんなどうしてる? 大地震の経験者が語る我が家のリアルな地震対策7選
 南海トラフ地震の危機感が高まる中、「我が家も地震対策を見直さないと」と思っている人は増えているようです。ただ、実際に被...
バツイチ女一匹「昭和の意地」を捨てたおじさまから商店会会長を任されましたよ…!
 前回、ポンコツ商店会再起動という渦に巻き込まれた私。とりあえず、様々な問題解決のため、床屋さんと元酒屋さんとの密なミー...