【原宿編】結婚できるか不安になり…占いコンにすがってみた

高輪らいあん 街コンライター
更新日:2019-06-14 18:13
投稿日:2019-05-29 06:00
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高まり、体当たりで恋人探しをスタートさせた。もちろん、マッチングアプリは試したけれど、付き合ったと思ったら連絡つかなくなるなど様々な恐怖体験を経験し、アプリ恐怖症になってしまった。素性の知れないオトコとやりとりするのって不気味だわ。そんな私がポチったのは街コンサイトだった。

猫の手も借りたい婚活

 どーも! らいあんです。前回、「年上の女と話したくない」発言を受け、深く傷つき、年下男恐怖症になった哀れなアラサー女です。今回は気分転換を兼ね、傷を癒やすべく、占いコンで自分の未来を占ってみようかな~てな感じです。はぁ、癒やされたい。

  ◇  ◇  ◇

 原宿から徒歩5分の雑居ビル。築40年は経過してそうでなんだか怪しい雰囲気。このビルの8階に占い会社が入っているそう。こんなとこに一体どんな男女が集まるんだろう……と不安になりつつも勇気を振り絞る。

 ドアを開くと金髪のお兄さんが笑顔で出迎えてくれた(めっちゃ怪しい)。

 まず入り口で、本日の占い師を選ぶらしい。女性2名のチラシが置いてあり、紹介文と顔写真を見てどちらかを選択する。どちらの先生も、スピリチュアルな占い師で守護霊の言っていることが分かるのだとか。現世で生きる私に、守護霊からのアドバイスを代弁としてくれるのだ。両方とも美人でステキ。髪型はショートヘアとロングヘアだったので、なんとなくショートカットで明るい雰囲気の先生を選んだ。本来30分5000円のところ、特別価格10分500円で占ってくれるという(時間は3/1、価格は10/1!!)

 占いフロアは清潔でフラットな空間にテーブルが2台並んでいた。男性が7人、女性が1人。なんで男性が多いのかさっぱり分からないが(男の人って占い信じないイメージ)、これで全員集合らしい。

 占い師のいる別室には1人ずつ呼ばれるのでそれまでコーヒーやお茶を飲みながら談笑する。完全に大人のカルチャースクールといったほんわか雰囲気。男性は30代~40代が多く、「こういう占いは初めて」と言って緊張している様子。料理や映画の話など、文化的な会話をして盛り上がった。

守護霊ってなに?

 順番が回ってきた。守護霊をみてもらうのは私も初めて。どういう顔をすればいいか分からなくて、つい真顔に……。

先生「よろしくお願いします。守護霊みていきますね」

私「あ、あの守護霊という概念があまりよく分かっていないのですが、なくなったご先祖様といった認識でいいんでしょうか?」

先生「いえ、もっと広い意味で、直近のご先祖様ではなく、ソウルメイトといったイメージですね。お客様の場合は武将の格好されてます」

私「へ、へぇ~。戦国時代とかかな? 結構さかのぼるんですね」

 先生は守護霊が言っていることに意識を集中させている。長い沈黙……。

 なんだか怖い!
 日頃の愚行を見透かされてる気持ちになり変な汗出てきた。

私「なんか言ってます?」

先生「う、うーん……。なんでしょうか」

私「……。」

先生「そうですね……。『焦るな』っておっしゃってます。なんか焦ってますか?」

私「はい、焦ってますね」

 焦りしかないわ。いま焦んないで、いつ焦るんだ? って感じですわ。というか、そのコメントは最近どっかでいわれたことある。

 そうだ、こないだ法事で久しぶりに会った親戚の叔父さんに言われたんだ。5つ上の姉と間違えられて、会った瞬間「結婚おめでとうございます」と言われたやつ。

「あ、してないです。妹です」と即座に訂正すると、「いや、焦んないほうがいいです。本当に」って。

 耳を塞ぎたくなるやり取りだったため、掘り下げて会話をしなかったけれど、あれはどういう意味だったのだろうか。

 からの~~~、

 守護霊にも重ねてコメントいただきましたけど、私はどうすればいいのでしょうか。結婚はおろか、相手もいないんだよぅ~! 焦るだろう。27にもなって、紹介出来る男が一人もいないなんて、親が心配するわ。

先生「何を焦ってるんですか?」

私「全てに焦ってますね。結婚はできるかどうか分からないし、若さや健康が失われることも。全てが不安です」

先生「大丈夫ですよ。焦らないで、いままであった理不尽なことが全てプラスになりますから。将来のことも、健康に関しては過去に崩されたことがあるからそう思うのかもしれませんが、ご自身が思ってるよりも大丈夫ですよ」

 大丈夫ですよ――。

 よく分かんないけど、いま一番言って欲しかった言葉をもらえた気がする。占いってお金払って言葉を買いに行くものなのかな? それで現状をしのいで前に進めるなら、安いもんなのかもしれない。

……泣いてもいいですか?

あっという間に終了

 スピリチュアル占いは10分間だったのであっという間に終了。

 席に戻って、参加者の人たちと情報を共有する。上司と衝突しがちだという男性Aは「戦うのをやめろ」と諭され、甘えん坊そうな男性Bは「もっと周りを見るように」と助言されたそうで顔を赤くしていた。

 私は具体的な対策、何も言われなかったな。不安がよぎったものの、先生に笑顔で「大丈夫」と背中を押された以上、もうなにも聞けねぇ。

 満身創痍の婚活。挫折しそうだったけど、街コンという荒野でもうちょっと頑張ってみようかな。

イライラ度★☆☆☆☆

(次の街へつづく)

高輪らいあん
記事一覧
街コンライター
港区高輪生まれの“陰キャ”独女27歳。都内の花屋で勤務している。プライベートでは黒髪、色白、そしてモヤシのような華奢な身体というモテ要素?を装備し、恋人を作るべく街コンで奮闘する日々。いかんせん顔がマヌケで人の気持ちを逆なでする声のため、他人からは「やる気がない」と思われがちで、男女問わず罵倒されることも……。

関連キーワード

ラブ 新着一覧


顔の次は胸を「いじって…」恋は盲目? メンタルが心配になるLINE3選
 恋愛は、人の心や感情を大きく揺さぶります。なかには恋愛のだいご味でもある最高に幸せな気持ちを感じる人がいる一方で、恋愛...
恋バナ調査隊 2023-04-02 06:00 ラブ
ポイ活が楽しいくせに!逆ギレ夫の仰天エピと3つの賢い対処法
「夫が悪いのに、問い詰めたら逆ギレされた!」  こんなとき、相手の対応に呆れてしまうことってありますよね。夫の逆ギレエ...
恋バナ調査隊 2023-04-01 06:00 ラブ
「アプリ婚1年で離婚したい女」夫は友達0、“かまってちゃん男”だった
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-04-01 06:00 ラブ
「夜の営み」は夫婦の義務ですか? 結婚を急いだ40男の失敗
「冷酷と激情のあいだvol.136〜女性編〜」では、マッチングアプリを通じて出会いスピード婚をした夫と結婚1年目にして離...
並木まき 2023-04-01 06:00 ラブ
キュン死から苦痛に直滑降! 男の料理を迷惑と感じる瞬間8つ
 最近は、料理をする男性が増えていますよね。キッチンに立つ彼の姿はいつもの3割り増しで魅力的♡ でも、手際が悪いと一気に...
恋バナ調査隊 2023-03-31 06:00 ラブ
人気ジワリ これからは女装男子がモテるかもしれない理由3つ
 近年、女装男子が増えています。コロナ禍で部屋にいる時間が長かったからなのか、セルフでメイクもネイルもして、女性向けのL...
内藤みか 2023-03-30 06:00 ラブ
喧嘩からの大逆転! 彼にキュンとさせちゃう仲直りの方法
 喧嘩してしまった彼氏と仲直りするためには、一度感情的になってしまった自分を見つめ直し、相手の気持ちを理解しようと考える...
若林杏樹 2023-03-29 06:00 ラブ
主婦が投資に挑戦する理由 お金以外に得られるメリットとは
 皆さんは投資していますか? 今はNISA(ニーサ/少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)など、...
豆木メイ 2023-03-28 06:00 ラブ
男版かまってちゃん、こわっ!ドン引きした返信催促LINE3選
 好きな彼からLINEが来ていても、すぐには返せないときってありますよね。それなのに、相手から返信を催促するようなLIN...
恋バナ調査隊 2023-03-28 06:00 ラブ
同じ過ちは繰り返さない!バツイチ女性が離婚から学んだ4つのこと
 離婚率の高い日本では、多くの夫婦が離婚の道を選択しています。離婚する理由はさまざまですが、少なからずつらく苦しい時間を...
恋バナ調査隊 2023-03-28 06:00 ラブ
夜の誘いを断ったらいつの間に…仮面夫婦の実態とバレる言動
 夫婦の仲は良いに越したことはありませんよね。でも、お互いのペースで過ごしているうちに実は愛がない仮面夫婦になってしまう...
恋バナ調査隊 2023-03-27 06:00 ラブ
全否定はNG!彼氏に「専業主婦になってほしい」と言われたら
 男女平等の時代になりつつあるとはいえ、まだまだ結婚生活では「男が働きに出て、妻は家を守る」というイメージを持っている男...
恋バナ調査隊 2023-03-27 06:00 ラブ
「金払ってるし、パパ活は浮気じゃない」夫のトンデモ主張に疲弊する女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-03-25 06:00 ラブ
「カネさえチラつかせば遊べる」妻バレしてもパパ活を続ける男の本心
「冷酷と激情のあいだvol.135〜女性編〜」では、肉体関係のあるパパ活を「浮気ではない」と開き直る夫に愛想を尽かしてい...
並木まき 2023-03-25 06:00 ラブ
年下彼氏と初のお泊りデート♡2人の仲がグッと深まる極意3つ
 年下彼と初めてのお泊まりデートは、この先長く付き合えるか否かのターニングポイントに……! そんな勝負のお泊まりデートで...
恋バナ調査隊 2023-06-24 19:53 ラブ
DV被害女性が自立するためのシェルター兼シェアハウスを見学
 DVの被害に遭った女性が、同じ思いをした女性を支援するためのシェアハウスを始めました。どのような場所で、今までのシェル...
内藤みか 2023-03-23 06:00 ラブ