【2022年アツかった記事】新婚だけど妻を抱けない…自分の選択を後悔する32歳夫の告白

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-01-27 20:02
投稿日:2023-01-02 06:00
【冷酷と激情のあいだ~男性編~】
(2022年3月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)

 ※  ※  ※

冷酷と激情のあいだvol.82〜女性編〜」では、新婚早々のセックスレスに真剣に悩む妻・瑞季さん(仮名・34歳女性)の苦悩をお届けしました。
 では、夫であるマサヒロさん(仮名・32歳男性)は、夫婦間のこの問題について、どのように考えているのでしょうか。実はマサヒロさんは、レス問題について親しい友人に複雑な胸中を語っていました。

「責任をとって」と言われて結婚したけど

「好きじゃない女性と結婚すると、こんなにも不幸な毎日が待っていたのか……って感じ。

 世の中には、お見合い結婚もあるし、そんなに好きじゃなくても、一緒に生活をしていくうちに好きになれるのかなって思っていたけれど、そんなに甘いもんじゃなかったってことが、今になってわかりましたね」

 マサヒロさんと妻である瑞季さんは、瑞季さんからの猛アプローチの末に、お酒を飲んだ勢いで関係を持ったことが発端で、瑞季さんから「責任をとって」と迫られたことが、交際のきっかけなのだそうです。

 最初は「付き合うだけなら」と、マサヒロさんも了承。しかしそこから「私はもうこの年齢だし、責任とって結婚して」と、1カ月もしないうちに妻から結婚を迫られ、そのまま流されるように、交際1年記念日を目前に結婚へと至った関係とのこと。

大失恋を引きずっていた頃、妻と出会った

「深く考えなかった自分が悪いと言われれば、それまでだよね。実際、当事者である自分だって、そう思っています」

 本人いわく「そこまで好きじゃない女性を妻にした」と言い切るのには事情があるようで、実はマサヒロさんは、瑞季さんと交際する数年前に大恋愛を経験したものの、その女性から一方的に振られる形でジ・エンド。

 その後も、元恋人への未練を断ち切れないままでいたけれど、もう復縁の見込みもなく、どうにかして前を向かないといけないと考えていた矢先に、今の妻である瑞季さんと知り合ったという経緯がありました。

「その頃は、妻のことも“そんなに好きじゃない”ってくらいで、嫌いではなかったですし、僕に対して熱心にアプローチしてくれたから、僕も悪い気はしなかったんです。

 最初は、瑞季ちゃんと結婚までするとは思わなかったけれど、まぁ人生ってこんなふうに進んでいくのかな、とかって思って、瑞季ちゃんが結婚をしたがっていたし、そんなに僕の妻になりたいなら、これからの人生を一緒にやっていこうか〜って感じで、結婚を決めました」

妻への嫌悪感は増すばかり

 ところが、実際に一つ屋根の下で生活を送るようになると、どんどん瑞季さんへの嫌悪感が増してしまったというマサヒロさん。

「妻に大きな欠点があるわけではありません。ただ、僕の気持ちがついていかないだけですね。

 潔癖症なんじゃないのって仲間に言われたこともあるから、そうなのかもしれません。

 でも、こういうのって理屈で解決できる話ではないじゃないですか? だから、僕は僕なりに、結婚してしまった以上は、どうしたらいいのだろう……って日々悩んでいるんです。

 お酒を飲んだ勢いで抱いちゃおうか、そうしたら丸く収まるかなって考えたことも何度もあります。でも、妻を前にしても、全然そんな気持ちになれないんですよ。

 夫婦になったからには、子どもも作らないといけないのかなってプレッシャーも感じているけれど、僕自身の体が応えてくれません。

 このまま子ナシ夫婦として、騙し騙し生活するならなんとかなりそうだけど、妻からこの問題について詰められたら、僕は逃げ出すほうを選択しそうで、自分でも怖いです」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


ぎゃー! 初対面デート、相手がタイプじゃない…どうする? 5つの対処法
 素敵な男性と出会えるチャンスが潜んでいる、マッチングアプリ。マッチングアプリで恋愛成就させる人も増えている一方で、初デ...
恋バナ調査隊 2025-05-26 06:00 ラブ
【男女別】結婚の理想と現実をガチ告白。思ってたんとちがーう!
 あなたは結婚に対してどのような理想を持っているでしょうか? 理想の結婚生活を求めて婚活している人もいるでしょう。  ...
恋バナ調査隊 2025-05-25 06:00 ラブ
「妻は不倫報道のたびにギャーギャーと…」浮気を罪悪感ゼロで繰り返す47歳男性の主張。慰謝料は高い恋愛代?
「冷酷と激情のあいだvol.247〜女性編〜」では、何度も浮気を繰り返す夫・ツヨシさん(仮名)と、離婚をしたくても経済的...
並木まき 2025-05-24 06:00 ラブ
夫の浮気は6回、女性からDMも…芸能人の不倫報道のように「制裁を下したい」と願う40歳主婦の苦しみ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-05-24 06:00 ラブ
意外と簡単? 男に「守ってあげたい」と思わせるLINE3選。やっぱりギャップが大事なのね
 男性には庇護欲があるもの。「守ってあげたい」と思った瞬間、相手の女性を意識したり好意を持ったりしがちです。あなたも意中...
恋バナ調査隊 2025-05-24 06:00 ラブ
43歳の既婚男性が“女装”に目覚めたワケ。疑似レズビアンの沼にハマり…#2
 菜々美さん(28歳ホステス/独身)はアフターで連れて行ってもらった「女装バー」で、女装が趣味の直樹さん(43歳エンター...
蒼井凜花 2025-05-23 11:15 ラブ
やらかしたー!「いい女アピール」が完全裏目に… 恋愛ブランディング失敗談4選
 マッチングアプリやSNSなどが普及し、多くの異性と気軽に出会える時代。だからこそ、いい男を見つけた瞬間「他の女に取られ...
恋バナ調査隊 2025-05-23 06:00 ラブ
男性が即OKするデートの誘い方とは? “断られ知らず”アラサー女子の極意
「勇気をふりしぼってデートに誘ったのに断られちゃった」と嘆く女性は少なくありません。その一方で、お誘いに全部OKをもらえ...
内藤みか 2025-05-22 06:00 ラブ
ぽっちゃり女、マチアプでの悲劇。緊張で「寄行」に走った結果、まさか自分が“モンスター”側になるとは…
 世田谷乃たらこと申します。30歳でフリーランス(とは名ばかりのフリーター寄り)ですが、この度婚活を始めることにしました...
返信が遅い=脈ナシは嘘! 好きだからこそ「即レスできない」5つの理由
「好きな人からメッセージが来ると、つい即レスしてしまう」このような女性が多い一方で、なかには「好きだからこそ返信が遅れて...
恋バナ調査隊 2025-05-22 06:00 ラブ
流出したら恥! 不倫カップルのLINEを暴露。「楽園に行きたかった」って悲劇のヒロイン気取るんじゃない
 昨今では、永野芽衣さんと田中圭さんのように、不倫が発覚しようものなら大変な非難に晒される時代。でも、2人の世界に溺れた...
恋バナ調査隊 2025-05-21 06:00 ラブ
なぜ? 離婚しないサレ妻たちの6つのホンネ。許したなんて“フリ”だけです
「男は浮気する生き物だから……」と寛大な心で許す女性なんてひと握り。大半の女性は、許しているフリをしているだけのようです...
恋バナ調査隊 2025-05-20 06:00 ラブ
「最悪な事態」になる前に…彼氏への“罪悪感”に押し潰されそうな時の対処法。男の連絡先は全消去を
 彼氏のことが大好きなのに、お酒の勢いや元カレからの連絡に流されて、つい一夜を共にしてしまった人もいるかもしれません。そ...
恋バナ調査隊 2025-05-19 06:00 ラブ
LINE未読スルーに心が折れた…男が「俺がいなくても大丈夫そう」と思う3つの瞬間
「彼女は俺がいなくても大丈夫そう」。そう思った彼はあなたから離れていくかもしれません。求めたり頼ったりせずにいると誤解さ...
恋バナ調査隊 2025-05-18 06:00 ラブ
「妻は正論ばかり」48歳薄給夫がアルバイトを渋る理由。“中年の現実”に立ちはだかる壁
「冷酷と激情のあいだvol.246〜女性編〜」では、仕事の売上が激減した夫・ヨウスケさん(仮名)への不満を募らせる妻・紗...
並木まき 2025-06-04 11:01 ラブ
フリーランス夫を「ヒモみたい」と嘆く43歳妻。稼ぎ激減の貧乏男を嫌悪する日々
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-05-17 06:00 ラブ