おりものが変!におい・量・色の要注意な状態&ケア法【専門家監修】

コクハク編集部
更新日:2023-03-16 06:00
投稿日:2023-03-16 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人。でもって、タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けている――。
 そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。

1. プレ更年期に入り、おりものに異変が…!

 祥子さん(39歳女性・仮名)から質問をいただきました。

「最近、おりもののにおいや色が変なんです」

 祥子さんは、不安そうな声で話し始めます。

「プレ更年期の心配ごとや悩みごとは友人とも話せますが、おりもののことは言いづらくて……」

 えりのボスは、うなずきながら答えます。

「デリケートゾーンのことは、相談しにくい悩みよね。おりものの変化も、実はプレ更年期が影響しているのよ」

「知らなかったです。もっとおりものについて詳しく教えてください!」

 えりのボスの話に、祥子さんは驚いた表情……。

 これは放っておけません!

2. おりものは年齢によって変化する

「プレ更年期になると、おりものが変化するんですか?」

 祥子さんが、えりのボスに尋ねました。

「ええ、更年期が近づくと、ホルモンバランスが乱れて生理周期や経血量にも変化が出てくるわよね。おりものも、女性ホルモンが関係しているから同じように変わってくるのよ」

 おりものには、受精をサポートして妊娠しやすくしたり、細菌が体内に侵入するのを防いだりする役割があります。

 おりものの量は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量に連動しているので、20代~30代の分泌量がピークを迎える時期にもっとも増えます。

 そして、エストロゲンの分泌量が減っていく40代のプレ更年期になると、徐々におりものの量も減少していくのです。

「そうなんですね。おりものが減ることによって何か影響はありますか?」

「おりものが減ってくると、膣内の自浄作用が弱まって、膣炎を起こしやすくなるの。すると、おりもののにおいや色が変わることがあるわ。防ぐには、今までよりもデリケートゾーンのセルフケアに力を入れることね。ほかにも、がんのような病気が原因でおりもの変化することもあるから、注意が必要ね」

「私の場合はプレ更年期と病気、どちらなのか気になります」

 祥子さんは心配そうにつぶやきました。

「では、要注意なおりものの状態や、プレ更年期におすすめのセルフケアをご紹介するわ」

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