道端ジェシカ、田中聖…薬物絡みの逮捕はどのくらい家族に影響する?

コクハク編集部
更新日:2023-04-07 06:00
投稿日:2023-04-07 06:00

道端ジェシカは釈放、尿検査は陰性

タレントはイメージ商売(C)日刊ゲンダイ
タレントはイメージ商売 (C)日刊ゲンダイ

 合成麻薬MDMA所持の疑いで警視庁に逮捕されたモデルの道端ジェシカ(38)について、東京地検は5日、処分保留で釈放。ジェシカの所属事務所は「尿検査の結果は陰性」と発表した。警視庁は同日、ジェシカの夫で映画プロデューサーのカオ・ケネス容疑者(46)を麻薬取締法違反(輸入)容疑で再逮捕。ジェシカ本人はMDMAについて「知らない」と容疑を否認、警視庁は今後、任意で捜査を続けるという。

 釈放されたとはいえ、捜査中の身である以上はしばらく芸能活動は厳しいが、より心配されるのが「道端三姉妹」の長女・カレン(43)と、三女・アンジェリカ(37)への余波である。次女・ジェシカとともに“モデル三姉妹”でメディアへの露出も多かったからだ。

「KAT-TUN」元メンバー田中聖被告は上告

 タレントはイメージ商売とはよく言ったもの。同じく薬物事件で逮捕された家族の影響が心配されるのは、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループ「SixTONES」のメンバー・田中樹(27)だ。兄は覚醒剤取締法違反(使用、所持)などの罪(懲役1年8月、執行猶予3年)に問われた「KAT-TUN」の元メンバー田中聖被告(37)で、弁護士側が先月24日に判決を不服として上告している。

 聖被告は13年にジャニーズ事務所のルール違反を繰り返したとして退所。17年には東京都内の路上で大麻を所持で現行犯逮捕(のちに不起訴処分)、22年に覚醒剤所持で逮捕されている。この間に樹は、ジュニア時代とメジャーデビューを迎えたが、不遜な兄のせいで散々な思いをしてきた。

「皆が想像する以上にボロクソ言われてきた」

アイドルから一転(C)日刊ゲンダイ
アイドルから一転 (C)日刊ゲンダイ

 樹は『Myojo』(集英社)2020年9月号の「10000字インタビュー」で退所した兄について、《俺が高3のときだね。まあいろいろあって、俺、初めて高校をずる休みしたんです。精神的にきつくて。俺自身ショックだったし、クラスメイトどころか先生だって俺が弟なこと知ってる。行けなかったんすよね。周囲からなんて言われるだろうって考えたら》と告白。

 デビュー当時についても《俺ら、皆が想像する以上にボロクソ言われてきたんで。“デビューなんて絶対ムリだ”って散々言われた。(中略)メンバーも俺のせいで散々言われた。“田中がいるグループで大丈夫なのか?”って。それでも5人は離れないどころか、俺を守り続けてくれた》と語っていた。

 現在はメンバーの多くがドラマの主演を務めるなか、樹はゲスト出演や脇役にとどまり、単独イベント出演はほとんどない。メンバー間格差は否めないが、芸能リポーターの川内天子氏はこう言う。

180度違うキャラで売り出す

「家族の不祥事でも薬物絡みの違法行為は、不倫や金銭トラブルとは違って親兄弟にも影響は与えます。どうしても多くの視聴者や読者は事件を起こした本人を連想しがちなので、スポンサーが嫌がるのです。とりわけ、ファミリー向けのドラマやCM、イベントなどは起用しにくいと言われています。ただ家族は別人格ですから、今回のジャニーズに限らず、事務所は常套手段として不祥事のあった家族とあえて180度違うキャラで売り出すことがある。樹さんはその方向性で、兄のマイナスイメージをカバーしていくのでしょう」

チャリティー活動は再起の武器に

絵になる(C)日刊ゲンダイ
絵になる (C)日刊ゲンダイ

「家族愛」に寛容な芸能界である。“三姉妹セット売り”で人気だった道端姉妹も逆手に取れば、大きなチャンスにつながる。最も知名度のあったジェシカは、F1レーサーのジェンソン・バトン氏との結婚や海外セレブとして活動し、チャリティーのイメージも浸透していた。

「チャリティー活動は再起の武器になるでしょう。国連UNHCR協会を通じてネパールのブータン難民キャンプを訪問したり、難民支援の寄付金目的でトライアスロン大会に出場し、東日本大震災直後に復興の救済義援金活動をしていたジェシカさんですから、姉と妹とともに『家族で支えあいながらチャリティー活動に打ち込んでいます』という姿勢で再起を図るのでは?」(前出の川内天子氏)

 ちなみに三女のアンジェリカは夫の恐喝事件を巡る“美人局疑惑”騒動を経て再始動を図る際、“完熟ボディー”の一糸まとわぬ写真集を発売した。同じ手もなくは、ない。

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