親友の新彼氏にモヤモヤ。その恋大丈夫?と諭すべきか、だんまりすべきか

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2023-05-08 06:00
投稿日:2023-05-08 06:00

30代を迎えても「彼氏のために変われる」女性たち

自分が気持ちいいほうへ…(写真:iStock)
自分が気持ちいいほうへ… (写真:iStock)

 わきまえた恋バナをしているうちに、女友達は変化していきます。プライドの高い女性は、同世代の友人と恋バナ議論をする機会も少なくなり、より「自分が気持ちいい恋愛」を求めていきます。

 彼女たちの暴走を止める人は誰もいなくなり、人が変わったように、新しい彼氏とのキラキラなツーショットやサプライズ写真をSNSにアップするようになります。そして今まで聞いたことがないような音楽を聞き始め、ライブやキャンプ、シーシャに行き始めたりします。

 大人になったら性格はそうそう変わらないとか言うけれど、女性は恋で簡単に人柄を変えます。独女時代の記憶を消し去るかのように、趣味嗜好も外見も、行動すらも変わっていく彼女たちを見ているのは、昔の友人の目からすれば寂しいところもあります。

 けれど、彼女が幸せならそれでいいのかな……なんて考えているうちに、結果的にいつもよりつらい“大人の失恋”を経験する友人もいます。

30代以降の失恋の痛みはデカい

30代以降の失恋はキツい…(写真:iStock)
30代以降の失恋はキツい… (写真:iStock)

 30代になってから「彼氏のために大変化」をキメる女性は、20代の頃はそういったことを「恥ずかしい」と考え、誇り高く生きてきた人でもあります。でもそれではいい恋愛ができないのかと、今までしなかった行動を取ってみる。

 しかしどれだけ相手に合わせても、SNSで自己肯定写真を上げても、周りに報告すれば「実は、最初から心配してた」と言われる恋だったりします。

 30代以降の失恋の痛みは、20代の頃とは比べ物にならない痛みを伴い「まただめだった」「何がいけないのか」と頭を抱える友人も。彼女に何をしてあげられたのだろうと、意見するのもわきまえてしまった自分自身も考えさせられます。

誰にも意見を言われなくなったら終わり?

違うフィールドに向かった人として諦める?(写真:iStock)
違うフィールドに向かった人として諦める? (写真:iStock)

 こういった話を明るい性格の友人に打ち明けると、決まって同じような返事が返ってきます。「誰にも意見を言われなくなったその子、終わりだよ」。

 前向きな女性たちは、プライドの高い友人を「窮地から救おう」なんて考えず、違うフィールドに向かった人、と諦めるんだとか。

 この言葉はある意味、特大ブーメラン。自分だって、誰にも注意されなくなったら終わりです。自分が正しいと思う判断だけで、幸せになれるならそれが一番です。けれど恋愛の場合、自身の気持ちより客観的な友人からの意見の方が参考になった経験も今までたくさんありました。

 思い返してみれば、友人に何か意見するのはいつだって、その子に変わって欲しいと思うからではありませんでした。けれど、意見したことで反発されれば自分も嫌な思いをするからと、コミュニケーションが面倒になり、最後は疎遠になるのです。

昔ながらの友人の意見は適切

 大人になると、昔からの友人関係を手放した後、新しい友人を作るのも簡単ではありません。半生を見ているからこそ、昔ながらの友人の意見は適切です。まさにかけがえがなく、変えのきかない存在でもあります。

 恋で変わる友人をあっさりと諦めるか、それとも根気強く客観的意見を伝えて、親友であり続けるか……。

 あなたなら、どちらを取りますか?

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

ライフスタイル 新着一覧


陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...
この勇姿もあとわずか…去勢手術予定“たまたま”を記念撮影!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「クリスマスローズ」で究極のほっぽらかし園芸!怠け者でも花いっぱい♡
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋のある神奈川は地球温暖化の影響もあり、ここ近年の特徴は卒業式に桜咲くでしたが、今年は入学式...
人は「趣味が合わない相手」と恋に落ちることがある
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
結婚、出産、身分の違い…仲良かった友達に会いたくないのはダメな感情?
 学生時代を毎日一緒に過ごした親友。でも、年齢を重ねるに連れて「あんなに仲が良かった友達なのに、今ではもう会いたくない」...