今期NO.1の「ラストマン-全盲の捜査官-」
春ドラマもすべて出揃いました。ぶっちぎりの視聴率を誇るのが、福山雅治(54)主演のTBS日曜劇場「ラストマン-全盲の捜査官-」です。
始まる前は今期ドラマの見どころは「木村拓哉vs福山雅治」などとネットでも書き立てられていましたが、ふたをあけてみれば福山強しでしたね。
かつて「anan」の抱かれたい男では、1位木村、2位福山、一度もトップになれなかった福山ですが(実は福山がトップになったから、ジャニーズ事務所に忖度し、調査をやめたという説もあるようですが………)、あの時のリベンジをようやく果たせたといえるのではないでしょうか。
福山のテレビドラマ初登場は、1991年10月期の「あしたがあるから」(TBS系)でした。今井美樹主演ドラマの三番手、中嶋朋子の恋人ながら、仙道敦子にも心を寄せるという優柔不断イケメン役でした。さらに、92年4月期、緒形拳主演「愛はどうだ」(同)で、緒形の部下であり、次女かなえ(つみきみほ)の恋人役に加えて、挿入歌「Good night」も担当しました。
TBSドラマで研鑽を積んだ役者のキャリア
さらにさらに、92年10月期、唐沢寿明主演「ホームワーク」(同)では2組の男女が織りなすラブストーリーで彼女に養ってもらっているミュージシャン役でした。
これら3作品はすべてTBSドラマであり、この3作品でホップステップジャンプし、フジテレビ系「ひとつ屋根の下」のチイ兄ちゃんへと繋がりました。
先日、「ひとつ屋根の下」で共演した三男役だったいしだ壱成が、福山から「たまにポエティックなメールが来る」という話をしていましたが、いろいろお騒がせないしだにもメールを送っていたなんて、福山の人柄の良さを感じます。
光男(いしだ)だけでなく、長女で妹の小雪(酒井法子)にも連絡していたのでしょうか。兄弟の仲に問題児がいるとチイ兄ちゃんも大変ですね。
「何をやっても福山」にはならない
話は「ラストマン」です。全盲のFBI特別捜査官などというあり得ない役柄ですが、福山ならありかも、と思わせるところはさすがです。「ガリレオ」の湯川教授っぽくても、決して、「何をやっても福山」と言われないところも人徳でしょうか。
今回は、福山のものまねタレント(!?)でもある大泉洋(50)が相棒というのも人気ポイントです。番宣から2人の相性はぴったりで、ボケたりツッコんだり、そのやりとりが楽しかったのですが、ドラマにもそんな要素が見られ、名コンビぶりが伺えます。
皆実と心太朗は兄弟!?
第2話で、大泉演じる護道心太朗が、実は警察エリート護道家の養子だったということがわかり、なおかつ実の父は殺人犯で無期懲役服役中ということまで発覚しました。さらに、福山演じる皆実広見が、肉じゃがを作り、それを心太朗に振る舞ったのですが、その際、
「どうですかね? 私の母の味なんですけど」と皆実が問いかけ、「なんだか懐かしい味がします」と心太朗。これに考察大好き視聴者は、「兄弟の伏線では!」とざわめき出しました。
イケメンぶりからして2人が兄弟とはとても思えませんが、気になるところです。
そういえば大泉洋の実の兄は先日、函館市長選で当選しましたが、こちらの兄はたしかに似ていました。
永瀬廉×奥智哉の若手イケメンコンビも楽しみ
捜査一課には、永瀬廉や奥智哉などの若手イケメンを配しているのもこのドラマのよきところです。前クール、広瀬すずとのドラマで大やけどした永瀬ですが、こちらのドラマでゆっくりリハビリしていただきたいところです。
奥もどこかで見たと思ったら、「大奥」(NHK)の「3代・徳川家光×万里小路有功編」で、猫を殺した玉栄ではないですか。玉栄が長じて、竜雷太になった時はあの美少年があんなになってしまうのね、と落胆しましたが、また美少年に戻ってくれて嬉しいです。
奥は福山とはアミューズつながり。福山の正統イケメン継承者と温かく見守りたいです。どうかどうか吉田羊さんに見初められませんように、と祈るばかりです。
「ルビーの指輪」の寺尾聰に、上川隆也、津田健次郎と、イケおじもちゃんと取り揃えていて至れり尽くせり。「ラストマン」、今期NO.1も納得ですね。
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