芸術家の好きなもの
猫店長「さぶ」率いる我が愛すべき花屋。神奈川の片田舎にありますが、“お花の先生”がたにもご愛顧いただいております。
絵画やオブジェにおいて国内外でエグい存在感を放つ芸術家・H先生も大切なお客様のひとり。大変失礼ながら「お花バカ」という言葉が当てはまるとすれば、H先生の右に出るかたはおらず、彼女の人生において「花」が全てを支配している――。
そんな“お花バカ”のH先生が、「ちょっと~アナタ~。随分と素敵なお花と目が合っちゃったわ~」と本日も笑いながらのご来店でございます。
凡人では理解できない発想で花を操るH先生が目が合ってしまった花は、なるほどな。一風変わったユリの花でございました。もうここからずっと彼女の妄想発言が止まらないのでありますw
楽しい、そしてウキウキ。ユニークな形で見るものを幸せな気分にさせてくれるお花とは……。今回は「出会ってラッキー! 芸術心揺さぶるアプリコットファッジ」の解説でございます。
アプリコットファッジってなんですか?
あまり聞き慣れない名前だと思いますが、ここ2、3年くらい前から流通し始めた「スカシユリ」のお仲間です。バラのように咲いて、やや小ぶりで厚い花弁は見事なアンズ色。可愛いというより、「なんじゃ! こりゃwww」とユニークすぎる花姿は思わず触りたくなる、不思議ちゃん希少品種のユリがアプリコットファッジでございます。
原産はユリ大国のオランダで、2輪から6輪程度のお花が一本についています。従来のユリとの大きな違いは、個人的には「花弁の丈夫さ」と「ツボミの形」だと感じております。
皆さんは見事に咲いているユリにうっかりぶつかって花びらが落ちた、なんてご経験ありませんか? まぁ、ワタクシなんて花びらどころか花ごと首がブッ飛ぶ……なんてことは日常茶飯事ですが(苦笑)、アプリコットファッジは、そんな心配は皆無。
むしろ花弁を剥がすのは面倒なくらい。分厚い花弁も傷付きにくく、傷ついたとしても大して気にもならない、やたらとタフなやつでございます。
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