京都のホストクラブにジャニ系よりエグザイル系が多い不思議

内藤みか 作家
更新日:2019-06-13 06:00
投稿日:2019-06-13 06:00
 ホストクラブといえば、髪を綺麗にセットした綺麗なお兄さんが女の人とお酒を飲んでくれる場所。最近はいろいろなタイプのホストが増えましたが、ホストクラブでの不動の人気はなんといってもジャニーズ系。でも京都のホストクラブだけはなぜかエグザイル系がかなりの人気なのだとか。

京都のホストクラブは祇園にある

 京都のホストクラブは祇園周辺を中心に10店舗以上あり、私も以前、旅をした時に寄ったことがあります。けれど、場所がわかりにくいお店もあるので注意が必要かもしれません。

 舞妓さんがいるお茶屋が並ぶ祇園の通りからさほど離れていないあたりを、スマホの地図アプリを片手にウロウロすると、ここかな、というところに行き着いたのですが、店の看板がありませんでした。古い由緒ある京都の街の建物が並ぶ細い路地に、いきなりコンクリート打ちっ放しの建物が現れただけです。

 お店のホームページに出ていた住所と一致はしているので、おそらくここがホストクラブなのだろうとは思いますが、知らない街で、コンクリの3階建くらいのビルに侵入し、その地下のホストクラブを目指すなんて、もしビルを間違えていたら大変なことになってしまいます。怖いのでお店に電話をして、その建物で間違い無いか確認をとったら、地上までお迎えに来てくれました。

黒スーツの集団

 京都は景観を大切にする街です。コンビニやファストフードなどもカラフルな看板の色合いを落とし、とてもシックな外観になっているので驚きます。おそらくホストクラブも、そういった古都的事情で看板が出せないのかもしれません。

 歌舞伎町などは売れっ子ホストさんの顔写真が表に貼り出されていたり、キラキラした看板が出ていたりとかなり派手なのですが、そうしたものは一切なく、扉を開けるまでは、そこにホストクラブがあるだなんて誰も思わないかもしれない、秘密基地みたいなところに私は侵入してしまいました。

 入ってみると、お店も黒を基調とした内装でとてもシック! さすが京都のホストクラブや、と辺りを見回すと、都内とはなにかが違う。なんと、黒スーツのホストがとても多いのです。都内では最近、私服風のファッションが流行していて、黒いスーツを着ていたら、お葬式? と聞かれてしまうかもしれません。でも、その黒スーツがかっこいいんです。彼らの外見も、東京とはずいぶん違いました。

京都ではエグザイル系がモテる

「東京から来たの? 京都のホストクラブはちょっと雰囲気違うでしょう」

 と向こうから言ってくれましたが、実際そう。歌舞伎町ではあんなに大勢いるジャニ系が少なめ! 代わりに多いのは、短髪黒髪のキリッとしたちょっといかついお兄さんたち。ここでは大きな愛くるしい瞳よりは、落ち着いた和風な顔立ちのイケメンのほうがモテるんだそうです。彼らは自ら「エグザイル系がモテる」と言っていました。もともと京都のお姉さんたちの好みの系統がそういう感じなんだとか。

 私は大阪のホストクラブにも行ったことありますが、そこにはジャニ系がわんさかいて、イケメン同士で漫才してて面白かったです。もちろん京都にもジャニはいましたが、少数派。ジャニ顔はみんな大阪に行っちゃったのかもしれないとさえ思うくらい棲みわけされていました。

祇園ならではの顔ぶれ

 なぜだろうと考えて思い当たったのは、祇園というお土地柄。もしかしたら舞妓さんも京都のホストクラブに立ち寄ることがあるのかもしれない、和風顔の舞妓さんに似合うのは、やはり塩顔系のイケメン。黒スーツばかりなのも、綺麗な着物の舞妓さんに寄り添うのにしっくりくるからなのかもしれない、と考えたら合点がいきました。

 初めて京都のホストクラブを訪れる女性は、その独特の雰囲気に、驚くそうです。もちろん私も驚いたし最初はちょっと怖かったです。でも、会話の内容は普通のホストクラブ。とても優しくて紳士で尽くす感じの男性が何人もいたのも印象的でした。

 クールなルックスの男性に尽くされるときめき! ステキな夜でした。皆様も、京都の夜に、いつもとは違うホストクラブ体験に繰り出してみてはいかがでしょう?

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

ライフスタイル 新着一覧


自治体支給の「更年期バッジ」が欲しい!子無し、未婚の中年勢にちょいと冷たくないか
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
天童よしみ似“銀座おばば”の人生訓。頑固オヤジたちとの付き合い方&「商店会の街路灯」が示すもの
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
一人暮らし初心者必見! 快適生活のために最初に備えるべき「最低限度の必需品」
 はじめての一人暮らし。春の引越しに向けて、早めに家具の購入や引越し準備をはじめる人も多いですよね。  今回は一人暮ら...
【噂の現場】疲れた40代女、自腹で下北沢の「無目的室Morph inn」で“無”になれるか試してみたら…
 11月末のある晩、フジテレビのニュース番組を見ていたら、堤礼実アナの美しい顔がドアップで映し出され、「強制的に『無』に...
離婚を目指す40代女の選択。子育てが終わったら生涯一人? それとも感情押し殺してレス夫と一生過ごす?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  現在、離婚を目...
「玉木ガチ恋」勢も登場。30歳女子が国民民主党・玉木代表の若者ウケを考察、最大の武器は?
 10月に行われた衆議院選。自民・公明が過半数割れし、結果は大荒れとなった。そんななか大躍進を遂げたのが国民民主党だ。若...
晴天の下でお手入れ中の“たまたま”君♡ 愛しのおんにゃの子をデートに誘えるかな?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【女ことば】「鼻毛を読む」って知ってる?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
ヒィ…!おぢのメンヘラ長文LINEを一瞬で撃退。スナック嬢が返した文面とは?
 生きていればどんな人間でもメンヘラ化することありますよね。特に恋愛感情が絡んでいるとやらかしがち。これは女性に限った話...
なんて贅沢! ロクシタンの「クリスマスコフレ」がときめく♡ 24種類のアイテムは自分へのご褒美にぴったり
 街はすっかりクリスマスムード、もうすぐお正月という時間の流れるスピードに毎年驚いています…。今年もがんばった自分に、ク...
シンママが自立するための3STEP。離婚は新たな幸せへの第一歩、不安から脱出する!
 離婚という一大決心をしたシンママでも、心の中は不安でいっぱいな人が多いはず。養育費が確実に支払われる確証もないため「経...
心がまいってる時に嬉しいLINE3選。送る際の参考にもしたい「付き合ってくれない?」の優しさ
 忙しい現代人。疲れきってまいっている時には、誰かからの何気ない一言が救いになることもありますよね。  今回は、心...
「顔は勘弁な」余裕たっぷりなのにシャイな“たまたま”に心トキメキ!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
冬場の観葉植物問題。花屋が断言する「絶対にしてはいけない行為」とは?
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋は、切り花以外にも胡蝶蘭といった花鉢や観葉植物などの取り扱いに加え、店舗や会社様など...
育休中の夫のありえないエピソード7選。「育休=自由」だと勘違いしている場合の対策は?
 企業でも子育てに対する理解が深まってきた昨今。出産後の妻を支えるために、育休を取得する夫は少なくありません。でも、安心...