「誰かいい人いるといいね」は余計なお世話?2023.7.12(水)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-07-12 06:00
投稿日:2023-07-12 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 多様性が語られるようになって、性や恋愛について「いろんな人がいる」という考え方にもだんだんと慣れてきた。

 だけど、いまだにシングルでいることを知ると「いい人いるといいね」「誰かが隣にいると安心だもんね」という人がいる。

 思い返せば、いつかの自分も言っていたかも。だけどよく考えてみたら、すべての人が人生にパートナーを求めているわけじゃないよね?

 悪意からの言葉じゃないとは分かっていても、だからと言って、その思い込みが誰かを傷つけているかもしれないと考える想像力を失いたくない。

 そして、いつか間違いに気づいたら「あのときはごめんね」って伝えたい。きっと、遅すぎるなんてことはないはずだから。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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