セックスに上手い下手はない? ゲイの友人とのご飯で教えてもらった

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2023-05-30 06:00
投稿日:2023-05-30 06:00

上手い下手ではなく、コミュニケーションの有無が満足度を決める

「私は相手の身体や心を傷つけたくないから、その点をすごく気をつけているけど、ストレートの友人はあまり気にしていない人も多いと感じるんだよね。

 結婚した友人のセックスレスのお悩みを耳にしたりするけど、全然セックスについて話し合わないんだって。私からしてみたら、それじゃあうまくいくわけがないよって思う。

 性的嗜好に限らず、その時どうしたいかって時々で変わるじゃない。長年一緒にいたとしても、折に触れて確認し合うべきでしょ?」

 彼は大人になるまで周りに自身の性を隠してきた人で、周りの変化や人の気持ちによく気がつく人でもある。

「本当にセックスが上手い人って、こういう人なんだろうなあ」とつぶやいたら、彼は笑って返した。

「そもそも、私はセックスに上手い下手なんてないと思ってるよ。だって、サイズは大きいのが好きな人もいるし、そうじゃない人もいる。

 どんなふうにセックスしたいかだって、それぞれでしょ。私はセックスが上手いんじゃないくて、ただコミュニケーションをサボりたくないだけ」

HOWTO本より目の前の大切な人の気持ちが真実

 ネットの海には「セックスが上手い男性の特徴◯選」とか「上手な前戯のやり方」がまとめられた記事が転がっているけれど、それを読んでも、相手にフィットしなければ刺さらない。

 友人はそういったHOWTOを記事で学べなかったからこそ、相手との交流で正解を導き出していた。

 ネットで検索すれば、なんでもまとめが出てくるのも困りものかもしれない。そんなものがあるから、目の前の人に意見を聞くのではなく、自分とネットとの意見だけで問題が解決された気になってしまう。

 何をされたら嫌か、何をされたら嬉しいかは人ぞれぞれ。それなのに、なんとなく本人には聞きづらくて、曖昧にして終わりにしてしまう。

 だから、セックスレスは深刻化していく。

正解は当事者同士で見つけていくもの

「私は聞きづらいって思ったこと、ないんだよね。だって、相手の気持ちを知れるのって、お互いにとって嬉しいはずだから。

 ゲイ向けの性教材があったらって思うことはあるけど、正解は結局、2人で見つけていくものだから。自分の中にタブー意識があるから、人にも言いづらいのかもよ」

 友人はそうアドバイスしてくれた。パートナーとの暮らしや性生活には、コミュニケーションが不可欠。分かっているようで忘れてしまいそうなことを、思い出させてもらった素敵な夜になった。

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


事実婚を望む6つの男性心理。彼が籍を入れない理由がわかるかも?
「そろそろ真剣に結婚のこと考えない?」と彼に伝えたとき、「事実婚がいい」と言われたあなたは受け入れられるでしょうか? ...
恋バナ調査隊 2024-11-17 06:00 ラブ
かわいいー!酔っ払いLINEはギャップ萌えの宝庫だよ。強がり彼女の「会いたくなった」にキュン
「自分の酔った姿は彼氏に見せたくない…」と思っている女性もいるでしょう。でも、普段とは違う姿を見せたり甘えたりするのは、...
恋バナ調査隊 2024-11-17 06:00 ラブ
「オレの彼女は女神ですよ!」ダメ恋愛歴を重ねた末の“運命の出会い”に有頂天MAXな50男
「冷酷と激情のあいだvol.221〜女性編〜」では、10歳年上の恋人、マコトさん(仮名)のオドオドとした態度に強い不快感...
並木まき 2024-11-16 06:00 ラブ
え、何ナニ? 夜の生活までオドオドビクビク…10歳上彼氏の異常な気遣いに嫌悪感を抱く40女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-11-16 06:00 ラブ
セックスレス無縁夫婦は存在する…。レス回避4つの掟&グッとくる3つの誘い文句
「出産してからほとんどセックスしてない…」と、レスに悩んでいる夫婦は多い様子。しかし反対に、レスとは無縁の夫婦が存在する...
恋バナ調査隊 2024-11-16 06:00 ラブ
鈴木紗理奈まさかの不倫疑惑報道【弁護士解説】「妻がいたら怖いから聞かない」も過失になり得る
 タレントの鈴木紗理奈(47)の不倫交際疑惑が世間を騒がせている。14日発売の週刊文春によれば、鈴木は約1年前に知人の紹...
“レス夫は同居人”と割り切る40代主婦の告白「まさか女性に惹かれるなんて…」#1
 近年、LGBTが当然のように謳われている。自身の性の自認をためらうことなくオープンにできる時代となった。そんな中、初め...
蒼井凜花 2024-11-15 06:00 ラブ
夫婦喧嘩の“テッパン仲直りワード”6選。「ごめん」が言い出せない時、あるよね
 夫婦喧嘩が長引くのはストレスですよね。とはいえ、気が知れた家族だからこそ「ごめん」の一言を言うのが難しい場合もあるもの...
恋バナ調査隊 2024-11-15 06:00 ラブ
痛い目に遭わない「担当ホスト」4つの見つけ方。ホストクラブ乱立、近年急増する意外な展開も…
 ホストクラブ乱立のため、ホストの人数も増えています。そうなると、指名ホストを選ぶ側の女性も「どの店の誰にしよう?」とか...
内藤みか 2024-11-14 06:00 ラブ
「マチアプ疲れ」7つの原因。優しい女性ほどドツボに…場合によっては休憩も必要
「恋愛したい」「結婚したい」と思い、出会いを求めてマチアプを利用している人は多いでしょう。  でも“マチアプ疲れ”を感...
恋バナ調査隊 2024-11-14 06:00 ラブ
女が彼氏を家に呼びたくない4つの理由と無難な断り方。その悩み、あなただけじゃないよ
 誰よりも大好きで大切な彼氏。でも「どんなに好きでも、自分の家には呼びたくない!」と彼氏が自宅に来るのに嫌悪感を抱いてし...
恋バナ調査隊 2024-11-12 06:00 ラブ
新婚旅行、あなたは行く派or行かない派? 両サイドの意見を聞いてみた
 夫婦になった2人の最初の思い出づくりの場、新婚旅行。「新婚旅行は絶対行かなきゃ!」と張り切る夫婦もいる一方で「新婚旅行...
恋バナ調査隊 2024-11-11 06:00 ラブ
ウチの夫ができないこと6選。妻の不満爆発! いい年してそんなこともできないの?
 あなたの夫ができないことはなんですか? 今回は“うちの夫ができないこと”をテーマに、妻たちが抱える不満をご紹介します。...
恋バナ調査隊 2024-11-10 06:00 ラブ
《やっぱりそうなるか》3児の母・菊川怜が離婚…結婚生活がうまくいかない男の特徴は?
 女優の菊川怜(46)が6日、自身のインスタグラムを更新。2017年4月に結婚した実業家の穐田(あきた)誉輝氏(55)と...
「笑ってくれなくても妻が好き」事実婚を解消できない人見知り男の悲哀
「冷酷と激情のあいだvol.220〜女性編〜」では、事実婚の夫であるトシカズさん(46歳・仮名)が、家のことについて毎回...
並木まき 2024-11-09 06:00 ラブ
事実婚夫の「やらされてる」感アピが許せない! 46歳女は“完全無視”作戦も視野に
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-11-09 06:00 ラブ