タイで男性初体験、脳イキも取得したM系セラピスト「性の軌跡」#2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-06-09 14:39
投稿日:2023-06-02 06:00
 2018年ごろから急増し始めた女性用風俗。現在、全国で500店舗ほどの店が存在すると言われている。今回は、本業であるIT関係の傍ら、女性用性感「Z」で人気セラピストとして活躍するジンさん(仮名・32歳)に話を伺ってみた。

 気になる続きの前に、第1話はコチラからお読みいただけます。

タイで新たな性的価値観を

――前回、ジンさんの恋愛についてお話しいただきました。今回は、セラピストへの道のりをお聞かせいただけますか?

「20歳の時、年上の恋人・T先生(33歳ダンス講師/独身)を相手に童貞喪失したと言いましたが、彼女と別れてからタイを訪れる機会が増えたんです。

 当時の僕はK-POPダンスの他に陸上競技でも好成績を収めていた二刀流。陸上選手としての僕を応援してくれていたのが、カズヒロ社長(仮名、50代不動産/既婚)でした。

 いわゆるタニマチ的な存在ですが、カズヒロ社長は、僕が陸上を引退した後も何かと目をかけてくれ、仕事先のタイにも同行させてくれるようになりました。

 タイは僕の性的価値観を見事に変えてくれた第2の故郷ともいえる国です。特に、ニューハーフとの出会いは大きかったですね。

レディボーイにハマる

――年上ダンサーとの童貞喪失に加え、ニューハーフ美女ですか。驚きです。

「はい。タイはニューハーフ美女が大勢いることで有名ですが、現地での呼び名は『レディーボーイ』。その華やかな美しさに惹かれ、坂道を転げ落ちるように、性に目覚めていきました。

 タイではカズヒロ社長に誘われるまま、ゴーゴーバー(女性を連れ出せるバー)やゴーゴーボーイ(ゴーゴーバーの男性版)、レディーボーイ(ニューハーフ)などで豪遊したんですが、最終的には『本当に元男性? 信じられない!』という驚きもあって、レディーボーイにハマってしまったという感じです。

 ひとくちにレディーボーイといっても、「手術前(ペニス・陰嚢あり)」と「手術後(ペニスなし・陰嚢なし)(ペニスあり・陰嚢なし)」など様々な方がいましたね。

挿入の感触は普通の女性と変わらない

 僕の場合は完全に性転換している方が多かったでしょうか……。人工の女性器の手術法は何種類かあるようですが、僕がエッチしたのは、陰嚢の皮膚を使って女性器を形成するタイプと記憶しています。大陰唇や小陰唇もありましたし、クリトリスも亀頭の一部で作れるようです。

 挿入の感触は……言われなければ普通の女性と変わらなかったです。これは人にもよるでしょうね。愛液はローションを使っていたのかもしれません。ただ、弾力があって、とても気持ち良かったのを覚えています。

 男性器を咥(くわ)えたのも、男性にフェラチオされたのもタイが初めてでした」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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