恋愛もセックスも「コスパの悪い幻想」と気がついた若者たち

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2024-07-09 21:49
投稿日:2023-06-10 06:00
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(62)。多忙な現役時代を経て、56歳の時に仕事中心で働く生き方をドロップアウト。現在は悠々自適な老後(?)を送りながら、還暦過ぎの童貞としてメディアに登場し注目を集めています。
 恋愛もセックスも未経験を貫く先駆者として、最近の若者の恋愛事情についても思うところがあるようです。

携帯電話の普及で恋愛が成立しなくなった?

 元祖、恋愛もセックスもしない若者の山口明です。現在は若者じゃなくて老人だけどね(笑)。

 最近、恋愛もセックスもしない若者が増えているらしいんだけど、つまりは数十年後には世の中がオレみたいな老人だらけになるってことだよね? 時代がオレに追いついたってことなのかな。世の中に逆行し続けていると、そのうち世の中のほうからすり寄ってくるもんなんだね~。

 まあ、そんな話は置いておいて、なぜ若い人達が恋愛やセックスをしなくなったのか、考えてみたい。

 数年前に某テレビ局の社長が「携帯電話の普及によって恋人達のすれ違いがなくなって、恋愛ドラマが成立しなくなった」というような発言をしていたんだけど、実はリアルな恋愛も同じ理由で成立しづらくなったんじゃないのかな? と思っているんだ。

今の若い人達は恋愛が幻想だと気づいている

 50年くらい前の郷ひろみの「よろしく哀愁」ってヒット曲に、「会えない時間が愛育てるのさ」ってフレーズがあるんだけど、今みたいにスマホで常に「今、何してるの?」ってやりとりしていたら、愛だって育たないよね。

 会えない時に相手のことをあれこれ想うことで、お互いの気持ちも高まっていくワケで、そう考えると、恋愛って単なる「妄想」なのかもしれないよね。

 もっと言っちゃうと、それって「幻想」なんじゃないの? それが証拠にすごく燃え上がって付き合ったカップルも、永遠の愛を誓い合って結婚した夫婦も、意外と簡単に別れちゃったりするじゃない。

 今の若い人って合理的で現実的な考え方をする人が多いから、もう恋愛が幻想だということに、どこか気づいているのかもしれないね。

 ──恋愛ってなにかと面倒だし、今は恋愛以外でも楽しいことたくさんありますもんね。

 そうそう。デートなんて、お金と時間をムダに浪費するコスパの悪い娯楽だと思うだろうし、メンタル的に失恋とかで傷つくのも耐えられないんじゃない? そしたら、わざわざ恋愛なんてしないよね。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


夕暮れが忍び込む街 2023.7.24(月)
 日差しが落ち着いて、街が暖色に染まる時間。  自分が生まれた場所でもないのに、なぜだか懐かしい気持ちになる。 ...
絶景!ガラステーブルの下は“たまたま”も肉球も見放題の天国
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
天然=可愛いのあぁ勘違い…職場のぶりっ子アラフォーの痛すぎLINE3選
 口調や仕草で可愛らしさをアピールする「ぶりっ子」は、若い世代ならまだ可愛いなと思える範囲ですよね。でも中には、アラフォ...
なぜこんな男と結婚した!? 姉の旦那が嫌いだと感じた5つの瞬間と対処法
 大人になっても仲良しな姉妹って最高ですよね。でも、大好きなお姉さんが選んだ相手だからといって、旦那さんとまで気が合うと...
飛ぶためには一度なにかを手放す必要がある 2023.7.23(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
そんな格好…、恥ずかしくって無理!!
 ストリップの公演中、めでたく誕生日を迎えるお姐さんのために、幕間にお祝いの会が開かれることとなった。  その司会...
他人事じゃない! 厄介なご近所トラブル5つの“元凶”と賢い対処法
 暮らしている場所で揉め事が起きると、めちゃくちゃ厄介。日常生活がままならなくなってしまうこともあります。ややこしいご近...
湿度すら雨が洗い流した朝 2023.7.21(金)
 大きく深呼吸をして新しい空気を取り込んだら、冷たい水でのどを潤す。  この水もきっとすぐに汗になって出ていくのだ...
ノー天気に生きてるわけじゃない! アラサー独身女性“不安あるある”5選
 独身を謳歌していてもアラサーになるとふとした瞬間に不安を感じること、増えますよね。周りが既婚者だらけになって、「このま...
美徳だけど危険度高め⁉︎ 優しすぎる人、自分の心がグッタリしてませんか
 優しい人でいたい――。きっと誰もがそう思って生きていますよね。私もいつも思いますし、なるべく優しい気持ちを忘れずに過ご...
ハラハラドキドキ☆ “たまたま”の恋のバトルの瞬間をパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
困ったら、焼肉のたれ! 夏休みの学童でも使える“手抜き”お弁当術5つ
 小学生の子供がいるワーママにとって、夏休みの最大の問題が「学童に持っていく弁当作り」です。子供は夏休みでも、親は通常営...
「ザ・ノース・フェイス」のPCケースがセールに…! 2023.7.20(木)
 アウトドアブランドの人気は高まるばかり。老若男女問わず、街中で“お馴染みのロゴ”を見かけますが、多分に漏れず、コクハク...
無理して付き合っていませんか?「離れた方がいい友達」5つの特徴
 仕事上の人付き合いなら合わない人がいても我慢せざるを得ないケースが多くありますが、プライベートでは極力無理したくないで...
灼熱の真夏「水やりのタイミング」正解は?間違いだらけの植物生活の答え
 暑いです、とても。シビれるくらい暑いので、我がお花屋さんもお客様の日中の来店はまばら……。さすがに猫店長「さぶ」の効力...
失ったものを数えているほど人生は長くない 2023.7.19(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...