男性との性交もうダメ?子宮と卵巣を失ったがんサバイバーの限界突破記

更新日:2023-06-17 06:00
投稿日:2023-06-17 06:00

がんサバイバーの性生活

 42歳未婚で突然、ステージ1B1期の子宮頸がん宣告。悪性度が高いとされる「子宮頸部腺がん」の疑いで、5年前に「広汎子宮全摘出術」を受けたライターが、がんと性生活について語ります。

 子宮と卵巣を失い、人工的に閉経。命が助かっただけでももうけもの、セックスは諦めなきゃいけないの?

 手術から半年が経過したある日、がんサバイバーの友達から聞いた「ダイレーター」なるおすすめグッズの正体は……。

  ◇  ◇  ◇

膣を切るとどうなっちゃう?

 調べてみると「ダイレーター」は固くなった膣のトレーニング器具であり、挿入して膣を広げたり、やわらかくするもの。挿入による痛みが激しい人や、膣硬化、萎縮などに苦しんでいる人、加齢、抗がん剤の使用などで膣の閉塞を感じている人に向けた商品でした。

 Amazonや楽天にも取り扱いがあったので、ちょっと高かったのですがネットで買ってみました。いくつか種類があるのですが、私はInspireというブランドのものを買いました。1万円ほどです。

ダイレーターデビュー

 ほどなくして、太さと長さの異なるバナナみたいにカーブしているスティックが5本セットで届きました。ピンクのシリコン製。

 フェムケアグッズを買うのは初めてでドキドキしましたが、おどろおどろしいものではなく、かわいらしい形。小さいスティックは直径1.25cm、長さが7.5cmほど。大きいものはなかなかのマグナムサイズでした。

潤滑ゼリーは必須

 挿入に際しては、通院している婦人腫瘍科で「ご自由にお持ちください」と置かれていたサンプル用の潤滑ゼリーをもらってきていたので、そちらを合わせて使用しました。

 婦人腫瘍科に入院・通院していると、潤滑ゼリーや潤滑ゼリー付きコンドームが必要になる方が多いので、病院に置いてあったり、先生にからサンプルがいただけることもあります。

 いろいろなメーカーから出ているのではないかと思いますが、「リューブゼリー」という商品は病院の薬局に売っていることもあり、なんの色気もないパッケージなので買いやすいのではないかと思います。

いざ、挿入…!

 ダイレーターデビューは、もちろん最小のスティックから。スティックに潤滑ゼリーをヌリヌリ。

 自分の膣が短くなっているとは聞いていましたが、さすがにこれはクリア。いける!

 次は2本目の太さ・長さのスティックを。目視ではわりと細いし、小さい。男性の実物ではまずないであろうサイズですが……。

 ススーっと挿入。ハイ限界。死ぬ。痛すぎる。

 性転換手術で膣を増設した方が、これを使って膣が癒着しないようにトレーニングするのが泣くほど痛い、苦痛と書いていたのですが、心から共感します。

 挿入するとすぐに膣の縫い目に当たってる感触がします。うん、ゴールが近づいているよね、これ。

 とはいえ、縫い目が避けるのも怖いので、無理にグイグイと押し進めようとも思えなくて。

ライフスタイル 新着一覧


どこにたどり着くのか分からない こんな気持ちのときがある
 あっちでもないし、こっちでもないし、でもやっぱりこうだし……。  行って戻ってこんがらがって。結局は同じ場所に戻...
異次元の入り口かにゃ? 興味津々の“たまたま”をロックオン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「すっぴん」と“シミ撃退”韓国旅行の話
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
春巻ではなくハルマキ?自炊疲れでも10分&大さじ4の揚げ焼きで“天国”へ
 餃子サンや焼売サンに比べて、どことなくハードルの高さを感じるのが、春巻サマです。  餡作りからしておっくう。だか...
「写ルンです」が流行る若者のレトロブームは、何を写しているのか
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
喪中はがきが届いたら? 寒中見舞い等で相手に心を伝えるためのマナー集
 年末が近づいてくる頃、突然「喪中はがき」が届いて慌ててしまった人もいるはず。  特に、日本の季節やイベントにまつわる...
「股間を狙え」夜道の一人歩き対策で元ヤンバレ!過去のやんちゃがポロリ
 若い頃にヤンキーだった人も、大人になればだんだんと落ち着いてくるものですよね。  社会に出ると、若気の至りだった...
#1 10代で絶頂期の30歳元アイドル、まだ終わらないと信じる女の日常
 JR立川駅から徒歩で20分ほど。立飛のららぽーとからも、モノレールの駅からも、微妙に遠い住宅街の狭小住宅が麻美の現在地...
#2 専業主婦がライブ配信にハマるわけ「誰かが私の才能を見出して…」
【#1のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎日を送...
#3 立川の夫と恵比寿の彼、女の幸せはどちらに?元アイドルが選んだ道は
【#1、#2のあらすじ】  かつて2流アイドルグループの中堅メンバーだった麻美は、現在立川で専業主婦として平凡な毎...
40女開運が気になるお年頃!金運UP「雑誌付録の財布」どう活用する?
 今回ご紹介する雑誌付録は、人気キャラ「マムアン」のインテリアBOXとフォーチュンアドバイザー・イヴルルド遙華さん監修の...
何が起こった? 街にあふれる人に少し違和感を抱いて
 いつも、穏やかな参道にただようちょっと物々しい雰囲気。  何があったかは分からないけど、思わずカメラを構えた。 ...
親ガチャにハズレた! 5つの苦い思い出とそこから一歩を踏み出す方法
 生まれる時、私たちは親を選べません。どんな親のもとに生まれるかは、ガチャガチャのごとく運次第。  大人になるにつれ「...
寂しがる親との距離感、よい解決策は?大人になるほど複雑に
 みなさんは、親との距離感って考えながら付き合っていますか? ベタベタしすぎず、ドライすぎず、お互いを尊重し合えるのが理...
キッチンに馴染む 無印良品の「真っ白な消火器」買いました
 突然冷え込んで、一気に冬っぽくなってきました。この時期になると我が家の近所では見回りの小さな消防車が「カンカン」と音を...
ニャルソック発動中!カメラバックに夢中な“たまたま”の後姿
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...