大学進学で破局した「初めての男」と再会、結婚相手があの子なんて…#1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-07-21 10:43
投稿日:2023-07-14 06:00
 昨今、不倫など珍しくないだろう。ただ、その相手が「思いがけなく再会した元カレで、なおかつ初めての相手」だったら……?

 今回取材に応じてくれたのはアミさん(仮名・31歳リトミック音楽講師/既婚)だ。

 ショートボブの似合うフレッシュで明るい印象の彼女は、自らを「肉食女子」と分析する。ころころと笑う姿は、無邪気な少女とも、妖艶な悪女とも思えてしまう。

「肉食女子」の言葉通り、彼女は結婚後、一児の母となっても不倫をする身となった。

 執念ともいえる女の復讐不倫に迫ってみた。

肉食女子はプロポーズも自分から

――不倫の話の前に、まずはアミさんのご主人との出会いをお聞かせください。

「3歳上の夫との出会いは合コンです。私、体育会系の男性が大好きで、学生時代は陸上選手だったという彼に惹かれて……。私から積極的にアタックしましたね。

 デートに誘う際も、『この店、接待で使えるわよ』とか『ここのスイーツはインスタ映えするって有名なの。部下の女の子にも自慢できるはず』などと、彼のビジネスにもさりげなく有利になるように誘い続けたんです。

 プロポーズも私から、『そろそろ、いいタイミングよね?』って……無事結婚に至りました(笑)」

29歳で出産も、夫とはすれ違いの日々

――さすがの肉食系ですね(笑)。結婚後の生活もお聞かせください。

「28歳までピアノ講師をしていたのですが、三十路を前に『そろそろ子供が欲しいな』と夫と相談して妊活し、29歳で娘を出産したんです。

 で、出産をきっかけに自宅の一室をリフォームし、リトミック教室を開校しました。幸い、近所に住む実母も元ピアノ講師だったことと、妹も音大出身のため、快く協力してくれたんです。

 さっそくリトミック教室のHPを業者に作成してもらい、自宅前にも看板やチラシを置いたんです。生後6カ月のベビーから3~4歳までのキッズを対象にした教室は口コミで広がり、生徒は次第に増えていって……ラッキーでした」

 ただ、アミさんに不満が全くなかったわけではない。

 旅行会社に勤める夫の部署が変わり、出張が増えたのだ。母と妹がいてくれたとはいえ、夫不在の日が多く、育児をしながらひと肌恋しい夜も増えたという。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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