マジで使える! 夏に強い切り花と長持ちさせる秘訣を“開運花屋”が解説

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-07-26 06:00
投稿日:2023-07-26 06:00

キク…よどんだ空気をはらう浄化アイテム。健康運アップの花

 キク科の花ってメッチャたくさんあります。ダリアやガーベラ、ヒマワリ、アザミやレタス(!)なんかもキク科。一般的に菊といえばお仏壇に飾られるアノ菊や、洋菊やマムなどと呼ばれるピンポンマムやスプレーマムですな。

 最近ではどんなキクやマムでも躊躇なくブーケやアレンジメントに使われるようになりました。それだけ豊富な形状とカラバリがあるからでございます。

 長持ちの秘訣は「水量やや多め」、「延命剤などの薬剤の有効活用」、「大きめの花瓶」。最初に申し上げますが、キク系はとてもよく水を飲みます。

 見るからに水量が減っていき、水不足だとわかりやすくグッタリ。葉は比較的萎れるのが早いですが、花は元気に長生きでございます。ゆえに水量も多めで大きめの花瓶が有効。お仏壇の花が日持ちしないほとんどの原因は、小さな花瓶だから。

 茎のヌメリがメチャ早くなりますからね。キクで最も有効なのがお花屋さんで売っているような市販の延命剤や、台所漂白剤など塩素系漂白剤の希釈水。でも、台所漂白剤の希釈率? ナゾですよね。

 大は小を兼ねるとたくさん入れる方がいますが、花は瞬殺で萎れます。目安として1L未満程度の花瓶ならほんの一滴で十分です。

ユリ…女性の全体運アップ。邪気を祓い恋愛成就の花

 夏がトップシーズンなので価格帯も大いに味方になってくれる有力選手。最近ではユリの最大のお困りポイント「花粉問題」もクリアした品種が増えてまいりました。

 長持ちポイントは、「何もしなくても」日持ちバツグン! 水道水だけでも大丈夫。どうしても何かというなら、サイダーを花瓶を少量注いでくださいませ。

トルコキキョウ…癒しと浄化の花

 見た前の柔らかさとは裏腹に意外と長持ち。ポイントは「茎の切り口」です。望ましいのは切れ味のいいナイフで斜めに切ることですが、一般的にはムズイ。

 ワタクシがオススメしているのは、「水の中で手で折る」。水替えのタイミングで茎を洗うついでに水中でも簡単に茎は折れますので、試す価値大アリ。

枝物…全般開運アイテム

 最近の観葉植物ブームも手伝って、30代40代の女性を中心に枝物をチョイスなさる方が増えてまいりました。

 中でも人気は柔らかな風にそっと揺れる葉が涼しげなドウダンツツジ。ポイントは「葉へ霧吹き」、「切り口は十文字切り」、「多めの水」です。枝物は水をよく飲むので、十文字に割り切って少しでも吸水面積を広げて。加えて、忘れてはいけないのはこまめな霧吹きです。

 枝物の魅力はたった1本でお部屋を一気にオシャレ空間に変えてしまうこと。うまくいけば花瓶の中で栽培してるんか? ぐらいのロングライフでございます。

  ◇  ◇  ◇

 いかがです? いずれも、お花屋さんであるワタクシも実践し店頭でもご説明している内容です。マジで効きます!

 暑いからといって“開運グッズ”の植物を選択肢からはずすなんてもったいないことはせず、ぜひチャレンジを。暑い夏を共に生きる戦友みたいな植物を見るたび、「あー頑張ってるなー」と元気もらえますよ。お試しあれ。

 毎日花桶の水を替えながら「頼むから早く涼しくなってくれー!」と夏空に向かって、全国のお花屋さんがお祈りしておることと思いますわよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


子育ては「完璧主義」だと詰む! SNSの“キラキラママ”に振り回されないためには?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
小馬鹿にする人って実は…。隠された心理とメンタルを死守するための3つの対処法
 会話の節々で「私のことを小馬鹿にしてる…?」と感じるような言動をとってくる人、いますよね。今回は、他人を小馬鹿にする人...
「寝香水」って知ってる?【10月前半】調香師が睡眠の質を高めるアロマをタイプ別に解説
 少しずつ寒くなる季節の変わり目は、しっかり睡眠をとって自律神経を整えましょう。今回は、調香師ならではの裏ワザ【幸福感に...
秋の祭りを共に過ごす時間
 このひと時が宝物だなって気が付くのは、  まだまだ先の話。
老化、苦労、ボトックスとも無縁な御年50のハローキティちゃん
 踊り子として舞台に立ち、エッセイも書く新井見枝香さんの月イチ連載です。アラフォーいろいろあるけど、楽しいよ…!
見せ場もばっちりにゃん! プロレスごっこの“たまたま”が可愛すぎる~
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第82回「ウシオの大変身」
【連載第82回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「破瓜」って何歳? バージン喪失の意味もある!?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
昭和レトロぎゃふん!「ほの字のカレのため、がんばりマッスル」あえての昭和言葉がエモいLINE3選
 令和の今、昭和は遥か昔の時代に感じますよね。40代女性の皆さんは、必死に「昭和感」が出ないよう、細心の注意を払ってきた...
令和のコメ不足、その手があった!価格高騰の秋も使える我が家の対策6選
 新米シーズンに突入し、少し落ち着きを見せているものの、この夏みんなが気になって仕方なかったニュースといえば、令和の米騒...
刺さるわあ…親の“結婚しろ圧”LINE3選。OVER30が涙した「いつまでも元気でいられないから」
 30代半ばを超えると、親からの結婚に対する圧もより一層強くなってきますよね。  LINEに忍ばせた小さなプレッシャー...
自己顕示欲バンザイ! スナックママが教える「自分らしく生きる」ヒント
 みなさん、SNSとかで目立つ人は好きですか? 私はついこの間まで、正直めちゃくちゃ苦手でした。  でも先日、スナ...
東京のごちゃごちゃに疲れる…貸切コンパクトボートで“泡飲み”東京湾クルージングが当たりだった
 都会とは、長年いると何をしていいのか分からなくなる場所である。おいしいご飯もお酒も、どの街にいても味わえる。新しいスポ...
イイ男が大集合♡ 素敵“たまたま”がいっぱいで目の焦点が合わない~!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
面倒な“かまってLINE”への返信うざ。寂しがり屋のド定番「寝てないアピ」は華麗にスルーがよろし
 いつも話題の中心にいたくて、寂しがりやな「かまってちゃん」。時々ならいいですが、LINEメッセージでもかまってアピール...
諦めないで!猫と共に送る安全な植物生活。花屋が実践する「3つの心得と6つの対策」
 植物は我々の心豊かな生活を送る癒しですが、残念ながら猫にとって有害なものはたくさんあります。  種類によっては中毒症...