元カレにフェラ顔を見せる幸福…ついに憎っくき“猫ババ女”と対面!#3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-08-07 14:01
投稿日:2023-07-28 06:00

最低? でも、本能には逆らえない

――続けてください。

「その後も、ユウキは何度も訪ねて来てくれました。もちろん、ユリちゃんも一緒。娘たちを遊ばせている間、私はベッドルームで彼とセックスに耽りました。

 後ろめたさが無かったとは言えません。娘をダシにして、不倫をするなんて最低と思うことでしょう。でも……本能には逆らえなかった

 ユウキとのとろけるような情事は日常を忘れさせ、女としての自信も取り戻してくれたんです。

幸福であればあるほど喪失感が

 反面、彼と逢えない時は、情緒不安定になりました。ヨウコのお腹は日に日に大きくなっているはず。ユウキは私と不倫を続ける一方で、新しく宿った命の誕生を心待ちにしていることでしょう。

 それを思うと切なくて、苦しくて……。

 ユリちゃんがリトミック教室を卒業したら……いや、ヨウコが2人目の子供を産んだら、きっと私たちの逢瀬は格段に減る。

(どうしよう……また、彼をヨウコに取られてしまう)

 彼に抱かれている時の幸せが大きければ大きいほど、離れた時の喪失感も大きく、それが私の心身を蝕(むしば)んでいくのがわかるんです」

そして、猫ババ女がやって来た

――おつらいですね。

「はい……。まだ夫との関係がうまくいっていれば、私の心が安定していたかもしれません。でも、出張が増えたうえ、自宅で顔を合わせても話すのはアンナの教育に関することのみ。甘い夫婦の会話はほぼゼロでしたね。

 そんな時、事件が起こりました。リトミック教室のレッスンに、ヨウコが来たんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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