「11.4事件」と「1.23事件」
どちらも人気絶頂の最中の発表でファンとエンタメ界に大きな衝撃を与えた。多くの欅坂46ファンがキンプリの「11.4」で「1.23事件」を思い出し、SNS上でキンプリファンの気持ちを慮(おもんぱか)る投稿がなされた。
また、脱退・退所発表後、平野・神宮寺の去就について様々な憶測が飛ぶ中で、特に海外志向の高い平野について、「HYBE」系列の事務所移籍の可能性も報じられていた。
昨年12月の平手の「HYBE JAPAN」新レーベルへの移籍発表後、各メディア報道やティアラ(キンプリファンの総称)の間でも平野に同じ可能性があることを、より信憑性をもって受け止められていた。キンプリ関連記事で、何度「平手友梨奈」の名前を見たことだろう。
平野に“国際派”の片鱗
結果的に平野・神宮寺は滝沢秀明氏が立ち上げた「TOBE」に合流することが今月7日に発表された。ただ未だに、その上で海外進出に向け「HYBE」とのルートも確立していると一部で報じられている。
仮に「HYBE」と関わりを持たなかったとしても、平野は出演映画・ドラマがアジア各国で上映・放送されており、すでに海外で人気を博している。
また滝沢氏はジャニーズ時代に同事務所としては初めて、Travis Japanを米大手レコード会社と契約・世界デビューまで導いている。そんな滝沢氏のもと、平野・神宮寺は海外での活動を視野に入れているのではないだろうか。
「辞めジャニ」平野・神宮寺の今後は…
平手と平野・神宮寺の決定的な違いは、平野・神宮寺の前所属がジャニーズ事務所であることだ。同事務所は19年、「『退所したSMAP元メンバー3人の番組起用を妨げるような働きかけがあった場合』は独占禁止法違反につながる恐れがある」として、公正取引委員会から「注意」を受けた過去がある。
それ以降、同事務所の「働きかけ」こそなかったとしても、おそらくは各メディアの「忖度」により、多くの元ジャニーズであるタレント(辞めジャニ)が露出の機会を著しく失っていったと各所で報じられている。
ただし、ここ最近はジャニーズ創業者の性加害問題を機に、各媒体の辞めジャニ起用のハードルは下がってきているように思える。
元SMAPの3人はNHKおよび民放番組出演を増やしてきただけでなく、香取慎吾(46)が8月に約8年ぶりに日本テレビ系歌番組「バズリズム02」で歌を披露することが決定し、「やったよ! テレビで歌を歌わせてもらえるよ!! バズリズムだよ、嬉しいよー」とTwitter(現「X」)で喜びを爆発させた。
先人の辞めジャニより期待できるメディア露出
また、ジャニーズ退所後、海外やNHKでの活動はありながら民放出演から遠ざかっていた山下智久(38)も、今月20日放送の情報番組「DayDay.」(日テレ系)に生出演した。
こうした流れに乗り、平野・神宮寺は以前の辞めジャニよりは民放を含めたメディア露出が期待できるのではないだろうか。
平手、平野・神宮寺いずれの場合も、外圧に阻まれることなく、その人気や実力で正当に評価され、ふさわしく活躍できることを心から願っている。
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