慶応V、色白美少年の勇姿!なぜ私たちは甲子園球児の純潔感に萌えるのか

内藤みか 作家
更新日:2023-08-24 14:42
投稿日:2023-08-24 06:00

サッカー選手との違い

 私たちはなぜか、野球選手に純真さや純情さ、それから純潔さを求めているようなのです。真面目にコツコツ練習し、試合ではチーム一丸となって勝利を目指す。そんなストイックな印象を高校球児に抱いている気がします。

 しかしサッカー選手に純真さを求める人はさほどいないのではないでしょうか。彼らにイメージするのは情熱だったり、熱血だったりという「熱さ」だと思うのです。

 自由に生き、積極的に恋愛し、気持ちを包み隠さないパッションをサッカー選手に感じている人は多そうです。

終戦記念日と関係が?

 これは高校野球が8月に行われることとも関係がある気がしてなりません。8月15日は終戦記念日として、戦争をテーマにするドラマが放映される時期です。

 そこにしばしば登場するのは頭を丸刈りや短髪にした男子学生です。

 こうしたドラマに登場する若い学生は、背筋をビシッと伸ばし、深々と頭を下げ、キリッとしていることが多いものです。その姿が、甲子園球場で背筋を伸ばして校歌を歌い、深々と頭を下げる高校球児と重なるのではないでしょうか。

尊い清潔感

 私たちは礼儀正しい振る舞いをする高校球児に、昔から続く日本男児的な姿を見て、懐かしいような、尊いような気持ちになるのだと思うのです。

 サッカー男児のエキサイティングな感じも、もちろんとても素敵で新時代的でグローバルな印象を受けるのですが、高校球児の爽やかさはまた格別です。

 ただでさえ清潔感のある高校球児に、さらに清潔感を上乗せするような選手が現れたら、それはもうスーパースターなのです。

髪が長くても爽やか!

 私たちの理想のさらに上をいってくれる尊い存在となるからです。2023年は、色白の球児が話題をさらったのもそうした理由があったからでしょう。

 高校球児の髪が長くなってきたことも話題でしたが、それでも爽やかさは変わりません。

 暑い夏を戦い続けた彼らを心から讃えつつ、また新たなスターが生まれることをこれからも楽しみにしていたいものです。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


人気のない夕暮れの公園にいる時間 2023.3.6(月)
 普段はにぎやかな場所ほど、そこから人がいなくなると突然さみしく感じる。  ドヴォルザークの「家路」が流れて、さっ...
「デブなのに仕事早すぎw」無神経上司からの笑えねぇLINE3選
 どんな職場にも気の合わない人はいますよね。たいていはスルーしたり、距離をおいたりすればいいと思うのですが、相手が上司だ...
「花粉症の人」「そうじゃない人」の深い溝 2023.3.5(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
能町みね子は思う 愛猫の小町は「血のつながった我が子」
 私は、もう一生、海外旅行には行けないかもしれない。うちで、かわいいかわいい猫の「小町」が待っているからです。──そうは...
“胃腸弱すぎ”アラフォーを救う神メニュー3選 2023.3.4(土)
 またしても胃腸をぶっ壊しています。記憶をさかのぼると、昨年もこんな記事を書いておりました。定期便レベルで腹痛に見舞われ...
辛酸なめ子さん「猫奉仕入門」人より高貴な存在に奉じる幸せ
 猫様、神様、仏様!! ネコの前では誰もが下僕……。猫は迷える人間をいつも導いてくれているのです。
昼と夜で違う顔 ガード下で見つけた芸術作品 2023.3.3(金)
 暗闇をバックに造形が際立つ、まるでガード下の芸術作品。  明るい時間にはなんてことない風景なんだけど、まったく違...
イジリとイジメの違いは?関西出身者は思う「わからん人は使用厳禁!」
 みなさんの生活圏には「イジる文化」はありますか? 私は関西出身なので、お笑いの文化が身近にあり、小さな頃からイジリ慣れ...
プレゼン怖い問題 緊張しない5つの方法で苦手意識をなくす!
 会社でのプレゼンや学校での保護者会など、人前で喋るときに緊張して本領発揮できなくなってしまう人はよくいます。たしかに、...
にゃんたま撮影=合法! プリプリな美少年“たまたま”に大注目
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
職場にひとりはいる!? 驚くほど「働かないおじさん」対策法
 会社で働いていると、びっくりするほど仕事をしないおじさんっていませんか?  働き盛りのアラサー、アラフォー女性にとっ...
三匹寄れば文殊の知恵 2023.3.1(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
超絶かわいい! 春の花「シレネ サクラコマチ」最強の飾り方
「へー!」  以前なにげなく見ていたNHKの特集番組で、思わず声が出たことがございました。なぜテントウムシは自然と...
写真の黒枠は要注意! 40代なら知っておきたい年賀状マナー
 年々、デジタル化が進む現代では、年に一度、心を込めて書く年賀状の意義も大きくなっていますよね。でも、実は年賀状には意外...
BiSHセントチヒロ・チッチ「ハクと坊のきょうだい猫は人を虜にする」
 私、このコたちを我が家に迎える前から、ふたりのファンだったんです。 「セントチヒロ・チッチ」の名前の通り、私はジ...
「新井モーニング」からのストリップ劇場へ 2023.2.28(火)
 書店員でエッセイストで踊り子。コクハクで連載中の新井見枝香さんが出演するストリップを観に行ってきました。ストリップ初心...