性欲か真実の愛か「男娼映画」3選! 秋の夜長にときめいてみない?

内藤みか 作家
更新日:2023-10-05 06:00
投稿日:2023-10-05 06:00

江戸時代の男娼映画

 日本にも男娼映画はいくつかあります。有名なのは松坂桃李さん主演の「娼年」(2018年)です。

 ひたすらいろいろな女性客と会い、ご奉仕し続けるなかなかハードな内容の映画ではありますが、イケメンの艶やかな裸が見放題なのでおすすめです(この映画は別記事でもご紹介しています)。

 さて江戸時代の男娼映画もあります。「のみとり侍」(2018年・日本)です。

 江戸時代でもお金を払ってでも男性としたいと願う女性がいた設定です。

 しかしおおっぴらに男娼を名乗るのは、はばかられるため「猫の蚤取り」といった職業名でカムフラージュし、家に入ります。

 なんとこの男娼を演じるのは、阿部寛さん! 江戸時代らしからぬ見事な肉体美を拝めるので、これまた眼福な映画です。

 そして江戸時代の女性も飢えてたのね……と妙に共感してしまうお話です。

21歳下の娼婦の息子

 男娼とは少し立場が違いますが、考えさせられる映画といえば『わたしの可愛い人 シェリ』(2009年・イギリス/フランス/ドイツ)です。

 引退した40歳の高級娼婦が、娼婦仲間の19歳の息子・シェリをいろんな意味で可愛がるお話なのです。

 母親のお金で自由に生きていたのか、シェリは19歳にして遊び疲れて人生に飽きているかのよう。

 そんな彼に人生について教えたり、愛し愛される快感を教えたり……。2人の密着した日々は、まるで男娼を貸切にしているようにも見えます。

 年下の男に教え込むだなんて、最高の贅沢ではないでしょうか。いつまでもこの幸せが続いてほしいと思うのに、とある存在が現れてしまいます。

年上女性か、それとも年下の婚約者を選ぶのか

 それは、彼の若き婚約者なのでした。彼は年上女性を選ぶのか、それとも年下の婚約者を選ぶのか、続きが気になって画面に釘付けになってしまう映画です。

 お金さえあれば、体は手に入るのかもしれないけれど、でも、心は……? 男娼映画にはそんなテーマが含まれていることが多いです。

 そしてお金を出してまでオトコを必要とする切なさもすごいです。男性に貢いでしまう女性には、男娼映画は刺さりまくるのではないでしょうか。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「被害者ヅラ? どうぞ一人で生きていって」実父の妻へのセクハラ疑惑をスルーする47歳男の事情
「冷酷と激情のあいだvol.231〜女性編〜」では、夫の父親、つまり義父からセクハラまがいの行動を繰り返されている真里さ...
並木まき 2025-02-01 06:00 ラブ
「義父の私を見る目が妙なんです…」セクハラめいた言動に離婚を考える42歳バリキャリ女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-02-01 06:00 ラブ
寂しくないの? 長続きする不倫カップルのLINEをチラ見してみた。暗号、トーク非表示、ルール徹底…
「彼とずっと一緒にいたい」と思いながら、既婚男性と関係を持っている女性は必見! 今回は、長続きしている不倫カップルのLI...
恋バナ調査隊 2025-02-01 06:00 ラブ
子なし夫婦の「終活」ポイント4つと注意点。不安とリスクを減らす老後のために準備しておきたい
 子なし夫婦にとって大きな不安となるのが、死後に向けた終活です。不安なく安心して老後を過ごせるように、一つずつ課題をクリ...
恋バナ調査隊 2025-01-31 06:00 ラブ
好きぴと話したいけど話題がない時のLINE3選。コミュ力不安を解消する鉄板テクとは?
 好きな男性とLINEを交換したはいいものの、どんな内容を送っていいのかわからず、なかなか仲良くなれない…。  そ...
恋バナ調査隊 2025-01-31 06:00 ラブ
愛情を“悪用”された適齢期女性2人のケース。彼にお金を渡す前に「絶対チェックすべきこと」とは?
 世間では高齢者の詐欺被害がニュースになりがちですが、実は少なくない女性たちが、男性にお金を渡した後で連絡が取れなくなっ...
内藤みか 2025-01-30 06:00 ラブ
仲良し夫婦が電撃離婚する4つの理由。ラブラブから突然変異するものなのか?
 一見、仲良し夫婦がなんの前触れもなく離婚すると、周囲はとても驚きますよね。でも実は今、こういったケースが増えているよう...
2025-01-30 06:00 ラブ
モテるでしょうね! 思わず納得した凄腕LINE3選。褒め上手は愛され上手の近道か?
 モテる女性とLINEを交換した男性たち。実際にやりとりをしてみて「こりゃモテるはずだわ!」と納得した場面を見せてもらい...
恋バナ調査隊 2025-01-30 06:00 ラブ
婚活で譲れない条件4つ…身の程を知った上で高望みでもない。ただ急ぐあまり、見逃さないで
「身の程を知れ」、「高望みするな」。婚活をしているととにかく「理想を高く掲げてはいけない」と言われますよね。もちろん自分...
恋バナ調査隊 2025-01-29 06:00 ラブ
夫に隠していることの一つや二つ…? 夫婦であっても隠したくなる8つの話
 夫婦だからといってすべてオープンに話すわけではないでしょう。特に自分が不利になること、夫に知られたらマズいことは、たと...
恋バナ調査隊 2025-01-29 06:00 ラブ
「夫よ、当たり前と思わないで!」妻たちが抱える不満6選。いくつ共感できますか?
 今回は「夫よ、当たり前と思わないで!」という妻たちの悲鳴に近い不満を集めました。あなたにはどんな不満がありますか? き...
恋バナ調査隊 2025-01-28 06:00 ラブ
不倫経験者の男性を彼氏にする4つのリスク。それでも交際継続を見極めるポイントは?
 気になっている彼、あるいはすでに付き合っている彼が不倫経験者なら、この先のリスクを覚悟しておくべきかもしれません。リス...
恋バナ調査隊 2025-01-27 06:00 ラブ
「俺の体に悪いものは入れたくない」姉の占いで“すべて”を決める45歳男性、シスコン疑惑を否定するが…
「冷酷と激情のあいだvol.230〜女性編〜」では、結婚前提で同棲中の恋人・ヨウジさん(45歳・仮名)がベッドインの日程...
並木まき 2025-01-25 06:00 ラブ
衝撃!恋人が夜の営みを占い師の姉に相談していた…。“将来の夫と小姑”に幻滅する35歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-01-25 06:00 ラブ
サレ妻回避! 不倫男たちの身勝手な理由10選。カリギュラ効果で“隠れ常習”の可能性も?
 世の中には、隠れて不倫している男性がごまんと存在します。大人の女性なら「男ってそんなもんだろうな」と、薄々気づいている...
恋バナ調査隊 2025-01-25 06:00 ラブ