発達障害グレーゾーンの長男が憎い…ある一言で私の何かがプツンと切れた

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2023-10-22 23:52
投稿日:2023-10-16 06:00

分かり合えないつらさの果てにノイローゼへ

 さまざまな教育本を読んで実践してみても、思い通りの結果にはならない。ただただ同じことの繰り返し。そのたびにお互い心をすり減らして親子仲が悪くなるばかりです。ついには私自身も長男に対して嫌悪感が出てきました。

「こんなはずじゃなかったのに」

 一番つらいのは長男だとは分かっていても、このどうしようもない気持ちを昇華させる術は見つかりません。分かり合えないつらさは、目に見えない小さな傷として2人の心にどんどん刻まれていきます。このままではどちらかが壊れてしまう、そう思いながら過ごしていました。

 そして現在、小学5年生という多感な時期に突入。言葉遣いや反抗的な態度をとるようになり、私のストレスは極限状態に。何度も手が出そうになるのをこらえ、なるべく言葉で伝えようとするも、相手が自分の意見を受け入れてくれるまで暴言を吐きながら暴れて物に当たります。

「なんで俺ばかり我慢しなくちゃならないんだ!」

「違う家の子になりたい!」

 そう言われたとき、私の何かがプツンと切れました。

『ああ……もう無理だ』

 それは長男に対しての愛情が消えた合図であり、育児ノイローゼの始まり。その日以降、長男には怒りの感情ばかりが溢れてきます。

 暴言を言われたら同じだけ暴言を吐き、暴れたら無視する。本当は育てたくない。捨てたい、憎い。

「母親の愛情が足りない」。たしかにそうかもしれません。でも無理なものは無理! どれだけ愛情をかけたところで一方通行です。伝わらない、響かない、裏切られた気持ちでいっぱい。子どもからしたら「親ガチャ失敗」なんでしょう。でもこちらも同じです。

 おかげさまで現在、3週間ほど不正出血が続いています。ホルモンバランスが崩れているのが原因だそう。そりゃ、こんな状態じゃ崩れますわな。

このタイミングでもう一度児童精神科を勧められる

 以前、学校に相談してスクールカウンセラーや行政の養護教育センターで話を聞いてもらいましたが、具体的な解決には至りませんでした。全部気休めです。

 かかりつけの小児科でも発達相談を受けることができ、あまり期待はせずに受診したのですが、医師から「小学校高学年になって発達障害の症状が強く出る場合もあるため、今のタイミングでもう一度児童精神科にかかった方が良い」と、紹介状を出してくれました。

「正直どうでもいい」のが本音ですが、この私の中の怒りが少しでも解消できるならと思い、受診してみることに。紹介された病院は毎月数名しか予約を受け付けないらしく、常に通話中の状態です。50回ほど電話をかけてようやく繋がり、予約をとれたのでした。

 次回に続きます。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


シンママのお泊り出張事情 子どもの世話どうする問題に5つの選択肢
 夫がおらず、一人で働きながら子育てをするシンママ。でも、職種によっては、お泊まり出張が入ることもあります。そんな時、世...
上州の春、いいね。
 青空に染まり流れる利根川。  彼方には赤城山を望む。  まだまだ冷たい上州の春の空気の中、走る自転車はとて...
カメラマンの執念の1枚! 完璧な見返りポーズの“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第69回「ブンブンブン イェ キバタン」
【連載第69回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
大谷翔平選手の出身地「姉体(あねたい)」の由来は?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ハンカチ貸しただけで?いちいち細かいお礼LINEが面倒くさい
 誰かにお礼をされて嫌な気持ちになる人は、あまりいないですよね。  でも、お礼を大切にする人の中には、些細なことで...
有名人と同棲する“一般女性”の打算。彼を支える健気なワタシの結婚は?
 久我真弓はひとりベッドに潜り、寝室で恋人を待っていた。  空気も冷たい午前0時。惰性で続けていたスマホゲームのレ...
玄関に女性ものの靴…交際12年、男に尽くし続けた34歳派遣社員の悲劇
 34歳の真弓は若手映画監督のマサキ(34)と交際している派遣社員。交際は10年以上、マサキとの結婚を夢見ている真弓だが...
同棲する男の熱愛報道 週刊誌へのタレ込みを画策する裏切られたワタシ
 34歳の真弓は若手映画監督のマサキ(34)と交際している派遣社員。交際は10年以上、マサキとの結婚を夢見ている真弓だが...
うるさーい! 兄弟喧嘩にキレる前にママにできる対処法3つ
 子育て中に親を悩ませるのが「兄弟喧嘩」です。仲良い時があると思ったら、数分後には取っ組み合いの喧嘩をしている…。ただで...
既婚の女友達「37のおばさん」マウント&失礼の破壊力…少し気遣って。
 天然で言っているのか、それとも意味を持たせて言っているのか分からない“失礼なLINE”が送られてきた経験はありませんか...
地味に増加中?メンズカット女子に見る、トレンドなき時代のファッション
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「みんな好き」と言っていた子が突然「順位」を付け始めた
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
あなただけじゃない!40代女性フルタイム会社員がきつい訳&対処法3つ
 40代女性は、仕事や家事、育児など人生でとても忙しい時期を迎えていると言えます。また、家や車の購入など、大きな出費も多...
スマホゲーム、やめたい!お金と時間の無駄遣いに決別するために試すこと
 スマホゲームって、ちょっとした待ちや、トイレの間など隙あらばついつい触ってしまいますよね。  しかも、やり出して気が...
まるで産毛みたい!ほわほわなプリティ“たまたま”が愛おしい
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...