結婚直前に元カレとセックス! すると、霊感アリ婚約者から着信が… #4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-10-20 16:17
投稿日:2023-10-13 06:00

手を引かれるままベッドに

 手をとめた私がピアスを着けたままバスローブ姿でドアを開けると、ベッドサイドにミネラルウォーターを注いだグラスが2つ置かれているのが見えました。

 敬一は、壁際の室温パネルを操作しています。

――室温は25度でいいかな。弓香、寒がりだろう。

 昔と変わらない気づかいを見せる彼に、愛しさが募って……。敬一に手を引かれるままベッドに倒れ込んだんです。

 黄昏時、窓外のビルに灯がともり始めていました。バスローブの腰ひもが解かれ、私たちはすぐに生まれたままの姿で抱き合いました。

 温かな彼の唇が、首筋から鎖骨、胸元へと降りて、乳首をチュッと吸われて……。

――ン……いい。

 私は自分でも恥ずかしくなるような喘ぎを漏らし、体をよじりました。

 英明さんとは違う舌づかい、吸う力、愛撫が、新鮮ながらも懐かしい悦びを与えてくれて……。敬一の厚い胸板やたくましい二の腕、引き締まった腹筋にも心がざわめきました。

裏切りの事実に酔いしれる

――弓香、キレイだよ。

 敬一は賞賛の言葉を告げながら、愛撫を深めてきました。彼の体臭と肉体に、英明さんとは違った欲情を感じました。いえ……婚約者を裏切っている事実に背徳の念を抱きつつも、止められない――その事実に酔いしれてもいました。

――敬一、私にもさせて……。

 やがて、私たちはシックスナインの体勢になりました。ええ、私が上になったシックスナインです。

 ヴァギナもお尻の穴さえも見られていると思うと、羞恥が劣情をかき立て、たまらなく欲情してしまって……。

 野太くそそり立つペニスを頬張り、夢中で吸いしゃぶりました。昔よりも男を悦ばせる術(すべ)が上達したと感じてほしい一心で肉棒を吸い立て、舌を躍らせ、尿道口からあふれる透明な汁を啜ったんです。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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