秋刀魚に合わせるワインのお話し
秋の味覚「秋刀魚」。昨年は水揚げ量が最盛期の20分の1にまで落ち込み、価格が高騰して食卓から遠のいた感がありましたが、小ぶりな秋刀魚でもやっぱりこの時期は食べたくなるものです。
そんな秋刀魚には何を合わせる?
「日本酒でしょ!」
と答えたそこのアナタ様! もちろん日本酒やビールも合うんですが、それ以上のマリアージュをぜひ堪能していただきたい!
今回は、秋刀魚はじめ、こんがりと焼かれた「魚の塩焼き」なら何でもマッチしちゃうコスパ最強激旨ワインをご紹介します♪
KALDI(カルディ)でみーっけ!
世界中のおいしいワインがお手頃価格で手に入るKALDI(カルディ)で、その1本を発見しました。
『リュベロン ヴァン・グルマン ブラン2021』(税込1097円)が本日の主役です。
フランスのコート・デュ・ローヌ地方で2021年に収穫されたグルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ、ヴェルメンティーノ、ユニ・ブランという南仏をイメージさせる魅力的な4品種ばかりがブレンドされた白ワイン。
ちなみに、魚料理×赤ワインの組み合わせは、一般的にはオススメしません! 赤ワインに含まれる「鉄分」と魚に含まれる「酸化脂質」が混ざり合うと、生臭み成分が生じることが科学的にも分析されているからです……!
早速味わってみると…
グラスに注ぐと、美しく輝くやや濃いめのレモンイエロー。透明感もすんばらし~い♡
7℃~10℃(冷蔵庫から出した瞬間の温度は、大体6℃といわれています)でよく冷やして飲んでみると――。
青リンゴ、ライムやグレープフルーツなどの爽やかな果実香。複雑すぎず軽やかで気さくな飲み口だけれど一口目から満足度のあるアタック。
パリッと焼かれた皮の香ばしさに穏やかな樽香が重なり、また柑橘系のさっぱりとした香りとスマートな酸味が、秋刀魚にスダチを絞るような感覚をプラスして絶妙なペアリングへと導いてくれます。
やさしく舌を流れていくミネラル感は焼き魚の塩味にそっと寄り添い、余韻にほどよく感じられるほろ苦さは、秋刀魚の醍醐味である内臓部分(ココ、私の大好物!笑)と“味の同調”効果でうまく調和します。
時間(温度)とともに味わいが変化
熱々の身から溢れる脂のちょっとした重さを綺麗に流しつつ、ワインの存在感もしっかり主張。引き立て上手で寄り添い上手のペアリングになりました♡
さらにこのワインは、味わいが時間とともに変化するのもまた魅力的。
冷えたワインと焼き秋刀魚のペアリングを楽しみながら、数分後にワインの温度がちょっと上がったかな(13℃前後)と思ったタイミングでまた一口含むと……。
今度は黄桃や洋梨、メロンなど芳醇な甘い香りとふくよかなフレーバーが口中に広がり、温度によってまた違う表情を魅せてくれるんです♡
南瓜、さつまいも、栗とも相性抜群♡
丸みを帯びてまろやかな印象に変化したワインには、ホクホクした素材の自然な甘みがおいしい南瓜(かぼちゃ)やさつまいも料理、シメには栗ご飯なんかも抜群に合うと思いますよ。
秋の味覚をいろいろな表情で彩ってくれるこの1本は、アナタ様の食卓をさらにハッピーにしてくれるに違いありません♪
※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。
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