平手友梨奈に平野紫耀ら事務所移籍組が躍動!俳優と歌手の二刀流はあるか

こじらぶ ライター
更新日:2023-10-28 06:00
投稿日:2023-10-28 06:00

平手友梨奈は10月期ドラマ「うちの弁護士は手がかかる」で躍動!

 平手友梨奈(22)が出演するドラマ「うちの弁護士は手がかかる」(フジテレビ系)が好評を博している。

 平均世帯視聴率は初回6.9%、第2話が6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)。2話平均は執筆時点(10月26日)で第2話まで放送があったGP帯ドラマ9作品中3位と堅調な推移を見せている。

 特筆すべきは初回見逃し配信(TVer・FODの合算)が300万回を突破し、TVerのお気に入り登録者数は82.5万人と極めて高い注目度を誇っており、今後さらに伸びることが予想される。

 ここまでの健闘ぶりにはやはり平手が大きく貢献していると言えるだろう。もちろんドラマの屋台骨でガッチリ安定感をもたらしているのは主演のムロツヨシ(47)だ。

主演はムロツヨシだが…

 ただ、それは歴戦の大ベテラン・ムロだけにある程度想定内。「うちの弁護士は手がかかる」はタイトルの通り、手がかかる弁護士が中心でありドラマの成否を分けるキーパーソンとなる。それが平手だ。

 平手は昨年7月期ドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)の麻宮葵役で強烈なインパクトを残しつつも、事務所移籍などを挟んで約1年ぶりの本格活動再開となった。

 14歳で欅坂46としてデビューし、芸歴8年の平手でも、これまで出演した映画3本、GP帯連続ドラマ3本のうち、原作が無い完全オリジナル作品は今作が初めてだ。

 その意味でかなり未知数で、グループ時代から続くとされている体調面を不安視する声もある中、それでも平手は選ばれた。

 今作の制作陣は数々の話題作を手がけた一流の監督・脚本家だが、平手演じる天才新人弁護士でありながら不器用でポンコツな天野杏という人物像は、平手のアイデアも多く取り入れられているという。

 平手がドラマという物作りの場で信頼されている証でもある。

平手友梨奈が演じる「キツすぎる女」の“側面”

 第1話では、パワハラ問題があったとされる(ドラマ内の架空の)ドラマ撮影現場に許可なく立ち入り「パワハラでお困りの方はいませんかー?」と自身の名刺を配りまくったり、第2話では過去のいじめで引きこもりになった男性の部屋に向かってトンカチでドアを叩きながら、「さっさと出てきなさい! 裁判するんでしょ!?」と規格外な言動を起こす杏。

 ムロ演じるパラリーガル(弁護士補助者)の蔵前勉は、そんな彼女の不器用さをうまくフォローし、時に法の力ではどうにもならない場面でも人の心を揺さぶり「試合には負けても勝負には勝つ」結果に導く。

 不躾で非常識でパっと見しただけでは「キツすぎる女」に思われかねない杏。

 うまく演じるほど役者自身もそのイメージで見られてしまうリスクを負う。それでも、平手は弱い立場の者を社会の不条理の中で泣き寝入りさせないというこの物語のメッセージに共鳴し、多数あったというオファーの中から出演を決めたのではないだろうか。

ギャップの塩梅が絶妙

 物語全編見れば勝ち気な杏も、方向音痴だったりグミばかり食べる偏食だったりお茶目な部分も多く、「キツすぎる女」とのギャップの塩梅が絶妙だ(そうでなければ今後も視聴する意思を示す「お気に入り登録」が80万以上にはならないだろう)。

 平手のあえてドスを効かせた低い声に力強い眼差しは、可愛らしいビジュアルでありながら天才新人弁護士の設定に説得力を持たせている。

 平手は杏同様に今作のなかでどんどん成長するのだろう。さらに作品数を重ね場数を踏むほど名優になっていくであろう姿は容易に想像できる。

 同時に、欅坂46時代やソロとしてもわずかに見せたアーテイスト活動にもファンは期待を寄せている。世界的アーティストを数多抱えるHYBEの日本法人へ移籍したのだから当然の流れだ。

 2年前に発表したソロ曲「ダンスの理由」MVは今作放送中に900万再生を突破した。

 欅坂46デビュー前から平手の才能に惚れ込み、15年以降、21年まで毎年「FNS歌謡祭」(フジ系)に平手を出演させてきた同局ディレクターは、22年に同番組に平手の出演がなかった後、平手の事務所移籍が発表された同日に「ということでの、そういうことでした。」とTwitter(現「X」)に投稿している。

“平手推し”ぶりは健在

 多くのファンはこれを「『FNS歌謡祭』に出演して欲しかったけれど、事務所移籍正式発表を控え叶わなかった」と解釈している。

 同ディレクターはその後も平手の活動情報を他局のものでもリポストするなど“平手推し”ぶりは健在のようだ。

 実現する日がいつになるかは分からないが、全ての表現において本格派路線を志しているであろう平手が、俳優業とアーティスト業の二刀流を見せつけてくれることを心待ちにしたい。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


吉本退所でも…令和ロマンくるまの謝罪は“最適解”だった。批判される「松本人志の復帰」との対比で見えたもの
 令和ロマン・高比良くるま(30)が吉本興業との契約終了を発表した。オンラインカジノ疑惑が持ち上がった際にくるまが事前に...
帽子田 2025-05-13 12:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子らの一夜を想像して興奮が…のぶと嵩の恋はいつ始まる?
 のぶ(今田美桜)の発案で、女子師範学校の生徒たちは慰問袋を作ることに。休日には献金を呼びかけるなど、意欲的に取り組む生...
桧山珠美 2025-05-10 06:00 エンタメ
万博記念! 岡田准一、ツダケン…大阪出身の“キラリと輝く”イケメンたちを見よ
「大阪・関西万博」が始まって早や3週間。最初はさほどでもなかったのですが、ニュースなどで盛り上がっているのを見ていると、...
「あんぱん」健ちゃん=高橋文哉が“変な髪型”だった謎が解けた。ヤムおんちゃんの過去も気になる…
 ある日、嵩(北村匠海)は銀座のパン屋で草吉(阿部サダヲ)らしき人が写る写真を見つける。朝田家では、豪(細田佳央太)の壮...
桧山珠美 2025-05-07 17:00 エンタメ
「アンパンマン」から山ちゃん降臨! あの挨拶が聞けたのは“子どもの日”のサプライズですか?
 東京高等芸術学校に入学した嵩(北村匠海)は、受験の際に出会った健太郎(高橋文哉)と再会する。担任の座間(山寺宏一)から...
桧山珠美 2025-05-05 12:06 エンタメ
「あんぱん」一瞬のヤムおんちゃんに嵩は気づいたか? 寛の名言が“友蔵の俳句”並みに楽しみな件
 東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとり座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩...
桧山珠美 2025-05-03 16:00 エンタメ
田中圭の不倫疑惑にちょっと待った!「令和の価値観」で永野芽郁との騒動を見てみると…
「週刊文春」のスクープで永野芽郁との不倫疑惑が報じられた妻子持ちの田中圭。  恋愛コラムニストであり、恋愛カウンセ...
堺屋大地 2025-07-03 12:04 エンタメ
永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...