新婚早々モラハラ夫に豹変!悪者扱いされ、離婚も拒まれる44歳妻の孤独

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-11-18 06:00
投稿日:2023-11-18 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

「この人なら大丈夫そう」とスピード結婚も

 麻子さん(仮名)は、結婚3年目の44歳。夫のカズユキさん(仮名)は11歳年上で、ふたりは知人の紹介によって知り合い、スピード婚をしたそうです。

「ちょうど婚活を意識し始めたときに、夫との共通の知り合いが紹介してくれて、トントン拍子で結婚まで進みました。

 結婚をする前の夫は、優しい人でした。いつもレディファーストだったし、どんなときも私を思いやるような発言をしてくれていたから『この人なら、大丈夫そう』と思って結婚したのですが……」

結婚1年目から始まったモラハラ

 ここまで話して、急に表情が暗くなった麻子さん。

 聞けば、結婚1年目から夫のモラハラが激しくなり、今は完全なる仮面夫婦のような状態へと陥ってしまったそう。

 しかも夫は一方的に家を出て行ってしまい、今は麻子さんが新婚当時から暮らしてきた家でひとり暮らし。

 夫は、車で10分ほどの距離に母親とともに暮らしているそうです。

外では愛妻家を演じる夫

「モラハラだけでも深刻なのに、妻のいる家から飛び出して母親と仲良く暮らしているなんて、うちの夫はもしかして、マザコンでもあるんですかね?

 多分そうなんでしょうね……。ため息しか出ませんね。

 それはさておき私が1番許せないのは、夫はかなりのモラハラ夫で、私のことを妻と認めないような発言を繰り返すくせに、外では愛妻家ぶっていることです。

 共通の知人の男性たちは、揃いも揃ってみんな、夫は愛情深くて愛妻家、だから今回の別居の原因はすべて妻である私にあるんだろう……と思っているようなんです」

 麻子さんは、あまりの悔しさから顔を歪ませながら、いまいましそうに現状を語ります。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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