黒島結菜と宮沢氷魚の発表に賛否…「非入籍」のデメリットと続ける意義

コクハク編集部
更新日:2024-01-19 06:00
投稿日:2024-01-19 06:00

“朝ドラカップル”黒島結菜と宮沢氷魚が入籍しない「事実婚」を発表

「事実婚」と第1子を授かったことを発表したちむどんどん発のカップル(C)日刊ゲンダイ
「事実婚」と第1子を授かったことを発表したちむどんどん発のカップル (C)日刊ゲンダイ

“朝ドラカップル”がこのたび公表した「事実婚」が世間の注目を集めている。

 女優の黒島結菜(26)が16日、俳優の宮沢氷魚(29)との間に第1子を妊娠していることをSNSで発表。2人は、黒島がヒロインを務めた2022年度前期のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で夫婦役を演じ、昨年3月には一部週刊誌で交際が報じられていた。

 黒島はSNSで「彼とは昨年の春ごろから一緒に生活を始めました」と報告。宮沢も「生涯のパートナーとして、家族として、共に支え合って参ります」と宣言したが、現時点では入籍の予定はなく、今後、必要に応じて話し合って決めていくという。

 そんな2人の決断を受けて、SNSでは《紙切れ一枚役所に出すだけだろ 親のエゴで子供にだけは迷惑かけないように》《入籍なんて古い、という流行を作って》などと賛否両論だ。

非入籍のデメリットは?

 理由として、法律婚(結婚)したカップルに比べてデメリットが挙げられる。「遺産相続」と「配偶者控除」の社会保障が受けられないのもそのひとつで、相続を受けるためには、遺贈や遺言、生前贈与、生命保険などの手続きが必要になる。また2人の間に子どもがいる場合は「非嫡出子」となる。

 戸籍に父親が存在しないので、子どもに相続権や養育権を発生させるためには「認知」をする必要がある。こうした法手続きの面倒さがあるにも関わらず、一部のカップルはなぜ、非入籍という生き方を選ぶのか。

非入籍でも子供の認知はするケースが多い

男性が養うのが当たり前、の時代ではない(写真:iStock)
男性が養うのが当たり前、の時代ではない (写真:iStock)

 恋愛・婚活アドバイザーで、結婚相談所「マリーミー」代表の植草美幸氏によると、同相談所の相談者の中にも事実婚として子どもを育て、家族を作っているカップルは珍しくないそうで――。

「日本の法律では入籍すると、9割以上が夫の姓を名乗り、妻側が免許証や通帳など公的書類の手続きをして、夫側の実家の親の世話や、冠婚葬祭・お墓の管理などにもかかわっていました。専業主婦が当たり前の時代では、その流れを疑問に思うことすらなかったでしょう。

 ですが、現代のように共働きが当たり前で、妻も夫と同じペースで働くとなると、『嫁』として従来の負担を強いることを避けたいと考えるカップルもいます。また女性の方が収入も高いケースがあり、法律婚のメリットとされてきた遺産相続や配偶者控除の必要がないカップルも増えています。とはいえ、多くの事実婚夫婦は子どもの養育を考えて、父親の認知は取り付けています」

非入籍もひとつの生き方

たかが1枚、されど1枚?(写真:iStock)
たかが1枚、されど1枚? (写真:iStock)

 自分たちが事実婚カップルだと周知する方法として煩わしい両家との顔合わせや結婚式を挙げ、住民票を同じにし、自治体のパートナーシップ制度の適用を受ける男女もいる。適用されていれば、万が一、事実婚を解消しても財産分与、慰謝料、養育費などを求めやすくなるメリットがあるという。

「会員の方々には婚約後、お相手との時間を大切にし、必ずしも入籍を慌てないように勧めています。非入籍もひとつの生き方として受け入れられる世の中になってもらいたいですね。

 家族は信頼し合える関係こそ重要で、心の繋がりが求められます。カタチにとらわれるあまり、相談所には入籍したまま一度も同じ屋根の下に住まずに離婚した方や、1~2カ月で離婚しバツありを後悔して入会される方は意外と多いんですよ」(前出の植草美幸氏)

 暫定とはいえ、非入籍を選択したちむどんどんカップル。2人と同じ選択をしても、大衆が親族が「あ、そうなんだ」とさらりと受け入れるような時代は来るか。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ラブ 新着一覧


友達の彼氏と禁断のキス…今だから言える私のワンナイト物語
 一夜限りの体の関係を持つ“ワンナイト”。あなたには経験があるでしょうか? 「今だから言える」と、ワンナイトの経緯...
恋バナ調査隊 2024-02-10 06:00 ラブ
仕事で失敗した41歳独男 ホストにもなれず、元カノに金をせびる大転落。
「冷酷と激情のあいだvol.181〜女性編〜」では、半年ほど親密だけど曖昧な関係にあった男性・シンイチさん(41歳・仮名...
並木まき 2024-02-10 06:00 ラブ
42歳バツ1独女、昔の男が連絡してきた。セフレでもいないよりマシかも?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-02-10 06:00 ラブ
男「そういうとこ好きよ」はLOVEだったのか!遠まわし告白の悲劇よ…
 好意を持っている男性から告白されたら嬉しいに決まっていますよね。 返事は当然OK一択!  でも、彼の告白が遠まわ...
恋バナ調査隊 2024-02-10 06:00 ラブ
イクメンは世間を欺く仮の顔?家族命と見せかけて不倫する男に3つの特徴
 夫がイクメンだと本当に助かりますよね。自分の時間もできるし、「いい人と結婚してよかった!」とママ友に自慢し、羨ましがら...
恋バナ調査隊 2024-02-09 06:00 ラブ
東京⇔鹿児島の遠距離恋愛 彼の旅費を全額負担するアラフォー女性の本音
 オンラインでの出会いが増えたこともあり、遠距離恋愛に陥る人が大勢います。  気になるのは、彼氏が会いにきてくれる時の...
内藤みか 2024-02-08 06:00 ラブ
上納システム報道で我振り返る…2度と行きたくない!合コン恐怖体験4選
「どんな男性と出会えるんだろう♡」とドキドキして行った合コンで、トラウマ級の恐怖体験をした女性に話を聞きました。 ...
恋バナ調査隊 2024-02-08 06:00 ラブ
彼氏できない問題…決まった恋人がいない人のための恋愛術
「全然彼氏ができない…」  出会いはあるけれど、本命にならず都合のいい関係で終わってしまうケースはありませんか。 ...
若林杏樹 2024-02-07 06:00 ラブ
「ときめかないけれどいい人」は逃すな! 結婚をおすすめする理由5つ
 恋愛というと、心がときめく甘い恋愛をイメージする人が多いですよね。でも、心がときめくからといって、幸せな結婚ができると...
恋バナ調査隊 2024-02-07 06:00 ラブ
セルフプレジャーを早く知りたかった 男女比では大きな差が
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私が個人で運営してい...
まめ 2024-02-06 06:00 ラブ
あなたの恋力&魅力を引き出す香りは? 1分で得するフェロモンジャッジ
 今回は、バレンタインに向けた【フェロモンを引き出すメンズ香り術】です。  素敵な男性が近くにいるとフェロモンが爆...
太田奈月 2024-02-06 06:00 ラブ
不倫相手と夫を比べるのって変?憂鬱な気分を捨てて本当に幸せになる方法
 不倫中の人が陥りやすい苦しみの一つに、「不倫相手と夫を比べてしまう」点が挙げられるようです。同時に2人の人と付き合えば...
恋バナ調査隊 2024-02-05 06:00 ラブ
東出昌大TV露出で“色気ある”と話題に やんちゃしても女が途切れない男
 俳優の東出昌大(36)が1月30日、フジテレビ系「突然ですが占ってもいいですか? 2時間SP」に出演し、話題になってい...
「地方の大学受験はNGだった」妻大反対でも長年の夢を叶えたい夫の決意
「冷酷と激情のあいだvol.180〜女性編〜」では、突如として都心を離れ地方に移住したいと言い出した夫の決断に対し途方に...
並木まき 2024-02-03 06:00 ラブ
地方移住してカフェ運営? 第2の人生を独断で決めた夫に怒る48歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-02-03 06:00 ラブ
効率よく! 医者が好きな女性のタイプになれば話は早いんじゃない?
 経済的に豊かな結婚生活を夢見ている女性は、「医者の男性と結婚したい」と思う人もたくさんいるはず。でも、もし医者の男性と...
恋バナ調査隊 2024-02-03 06:00 ラブ