更新日:2024-02-15 09:46
投稿日:2024-02-02 06:00
衝撃の告白
私が闘病している間に… (写真:iStock)
――豊さん、私の胸の傷、見てほしいの。
――えっ。
私を抱きしめていた彼の手が、ビクンと震えたんです。
――見るのはイヤ? 見たら嫌いになる…?
しばしの沈黙がありました。
――ごめん、見たくない。
――そんな…私はこれからも以前のように付き合っていきたいのに。
――実は…今まで言えなかったけど…新しい彼女ができたんだ。
一瞬、意味が分かりませんでした。
――彼女? 奥さんじゃなくて…?
――ああ、妻とはいまだに仮面夫婦だ。新しい彼女ができた。ゴメン…せっかくのお祝いだったのに…。
彼は頭を下げてきました。ショックというよりも、彼の言っている意味を理解するまで、しばらく時間がかかったと思います。
私が闘病生活をしている間に、彼は新しい彼女と『婚外恋愛』をしていたんです。
男性に求められたい
涙さえも出ないんだ… (写真:iStock)
――申し訳ない。もう逢わない方がいいね。
私の返事を待たずして、彼は部屋から出て行ってしまったんです。
(ひどい…なぜこのタイミングで?)
私はその場に崩れ落ちました。人間、本当に悲しい時は涙さえも出ないのだと、その時はじめて知ったんです。
それからです。私が『男性に求められたい。愛されたい』と強く渇望するようになったのは…。こんな体になっても、いえ、こんな体だからこそ、性欲はむしろ増していくんです。
夫とは疎遠、婚外恋愛の彼にも捨てられた私がたどり着いた先は、既婚者専用のマッチングサイトでした」
次回に続く。
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