乳がんをきっかけに両乳房と卵巣を切除した香織さん(仮名・49歳主婦/子供アリ)。
彼女は、単身赴任をきっかけ外泊するのが当たり前となった夫に隠れ、40歳から不倫をしていた。
お相手は1歳下の豊さん(仮名・当時39歳WEBデザイナー/既婚妻子アリ)だ。
夫とは正反対の豊さんは、のんびりほっこりするタイプ。彼も妻との夫婦仲が悪く、香織さんと豊さんは惹かれ合い逢瀬を重ねていた。
しかし、7年後に香織さんの乳がんが発覚。手術で乳房と卵巣を失い、抗がん剤治療で脱毛した彼女を見た豊さんは、「会えない間に新しい彼女ができた」と無慈悲な告白をしてきた。
香織さんは「苦しい闘病生活の間、ずっと裏切られていた」とショックを受ける。結果、「男性に求められたい、愛されたい」との性欲が強まり、彼女は既婚者専用のマッチングアプリに登録して…。
気になる続きの前に、第1話はコチラからお読みいただけます。
既婚者専用のマッチングサイトに登録
――婚外恋愛の失恋から既婚者専用のマッチングサイトに登録して男性を求めた。その後をお聞かせください。
「はい…。私が選んだサイトは『R』という会社で、メイン顧客が40代~60代と比較的高いものです。登録時には身分証が必須で、本名・年齢・居住地はごまかせないようになっています。
プロフィール欄には、ニックネームや顔写真(ボカシ可)、身長、体型など『おおよそのルックス』の他、年齢、職業、居住地、最終学歴、性格、趣味などの記入欄があり、異性に求める条件も細かく記入できました。
もちろん、性格などはあくまでも自己申告ですし、最終学歴や年収などは空欄でも大丈夫です。
男性会員の中には身バレしてもいいのか、堂々と顔写真を載せている方も多かったですね。けっこうなイケメンもいて、『わざわざマッチングサイトに登録しなくてもいいのに』と思ったくらい。
というのも、女性が無料なのに対し、男性会員は月額1万円を支払って登録するんですよ。従って、男性は経済面で余裕のある人や、ある程度の遊びを経験して『ホステスや風俗嬢などプロの女性よりも、素人女性と親密になりたいのかな』とも感じました。
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